川上なな実、セクシー女優から俳優業に専念の理由は?

2022年1月にセクシー女優、同2月にストリッパー業を引退し、俳優業に専念することを発表している川上なな実さん。

川上なな実/写真集『すべて光』より

さまざまな経歴をもつ川上さんがそれぞれの職業にチャレンジしたきっかけ、そして俳優業という第2のステージへと進むことを決めた今の気持ち……彼女のこれまでとこれからについて、じっくりお話を伺いました。
将来に悩む人の背中を押してくれるような、ポジティブなメッセージは必見です♡

川上なな実、セクシー女優から転身!「コンプレックスこそ私のシンボル♡」ポジティブに生きる秘訣は?

川上なな実「セクシー女優としての自分の作品を見て“芝居がヘタクソだ”って…

「私、常に挑戦したがりなんです。どんなお仕事でも求められていると思うと嬉しいし、知らない世界を知りたいと思っちゃう。

川上なな実/写真集『すべて光』より

俳優業にチャレンジしたのは、セクシー女優としての自分の作品を見て“芝居がヘタクソだ”と思ったのがきっかけ。21、2歳くらいの時でした。芝居が上手くなるには舞台に立たないと……と思い、オーディションを受けて、そこから映画のオファーもいただくようになりました。

とは言っても、お芝居の世界はコネクションがないとオーディションすらなかなか受けられない。なので、関係者の方に話を聞いてお願いして、忘年会や新年会などがあれば必ず一人で飛び込んで、売り込みをしていましたね。

やりたいと思ったら必ず有言実行するというのは、自分のなかで大事にしていること。行動力だけは自信があるんです!
今まで自分がいたAV業界とは違うこと、知らないこともたくさんあったけど、わからないものはわからないとハッキリ伝えるようにもしていました。勇気のいる行動だったけど、とにかく意地でも芝居の世界に入り込んでやる、という気持ちでした。」

川上なな実「可能性を広げるには、褒められて鵜呑みにしちゃうのもあり♡」

川上なな実/写真集『すべて光』より

「俳優業に専念したいという気持ちが強くなったのは、『下衆の愛』(2016年公開、内田英治監督)という作品に出演したのが大きかったです。

撮影から公開までに一年近い時間をかけてコツコツみんなで作り上げて、公開時には映画館でお祭りのように盛り上がり、東京国際映画祭や海外の映画祭にも連れて行ってもらいました。レッドカーペットや観客からのスタンディングオベーションを経験して、本当にたくさんの方が関わってひとつの作品ができる過程を身をもって実感したことで、お芝居の世界に行きたいと考えるようになりました。

あとその時、内田監督に褒めてもらえたのも大きかった。お芝居をやってみて初めて“才能あるね”と言ってもらえたんです。その一言で、すごい調子に乗っちゃった(笑)。

昔は褒められることに慣れていなくて、自分で自分の可能性を狭めていた時期もありました。でも、人間って思い込めばなんだって成し遂げられる。
だから褒められたことを鵜呑みにしちゃうのも、未来を広げるためには大切なことだなと思います。」

川上なな実「“誰かのため”じゃなく“自分のため”の幸せを一番に」

川上なな実/写真集『すべて光』より

「コロナ禍で1人で考える時間が増えたこともあり、最終的には誰かのためではなく、自分のための幸せを優先させるべきだと感じるようになっていきました。振り返ってみると、セクシー女優やストリッパーはユーザー、ファンの方のために続けてきたという感覚でした。でも私にとって“自分の幸せ”は、1人でも多くの人の心を動かすことで、そのためには俳優業に専念する必要があるなと思ったんです。

俳優業への転身は、楽しみしかありません!私がこんなに自信を持てたのは、味方がたくさんいるって思えているから。周りの皆さんが本当にすごく応援してくれているんです。人によってはプレッシャーと感じることなのかもしれないけど、今はそんなプレッシャーさえも楽しまなくちゃという気持ちです。

ハリウッドのドラマに出演した時やドラマ『全裸監督』の現場では、、何十億というお金の動くような環境にも関わらず、出演者の皆さんが本当に楽しそうにお芝居をしていらっしゃったんです。
そんな姿を見て“広い世界に行く人は、プレッシャーも楽しむことができるんだ”ということに気がつきました。
上を目指したいのであれば、プレッシャーや緊張、困難な状況も楽しめるように、自分をスイッチしていくことが大切だと思います。

「挑戦することに年齢なんて関係ない」

「昔は、自分で自分を小さな鳥カゴに入れていたような気がします。私、セクシー女優は自分には合わない仕事だと思っていて。合っていないこの場所で一生を生きていかないといけないんだ…って、狭い世界に自分を閉じ込めていた。

でもそれは間違っていると気がついたんです。もちろんひとつの場所に留まって得るものもあるけど、違う世界に飛び込むっていう選択肢もありなんだなと。挑戦することに年齢なんて関係なくて、自分が1ミリでもやりたいと思うことがあるのなら、それを現実にすることは絶対にできると思っています。

川上なな実/写真集『すべて光』より

今まさに自身の人生を切り拓こうとしている川上さんのお話は、力強く前向きな金言だらけ!プレッシャーさえも楽しんで、自分の幸せを掴みにいきましょ♡

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