皆様こんにちは♡まつげが長いとよくお褒めいただくえりりんです。実は私のまつ毛は天然で長いわけではありません。伸ばしているのです!医療万歳!
さて、最近は巷にまつげ美容液がたくさんあふれており、どれを買ったらいいの?と悩まれる方も多いと思いますので、本日はそれを整理しようと思います。
【上原恵理】
美容外科医 であり、美容皮膚科医。SNSやユーチューブなどを通じ、豊富な知識に基づいたNG美容・スキンケア・痩身など身近な美容について幅広く日々発信中。著書「すっぴんクオリティを上げる さわらない美容」も絶賛発売中!
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「まつ毛美容液」雑な塗り方で”色素沈着”など副作用の可能性も!丁寧に塗って
まつげ美容液の良さは何かといえば、自分のまつげであるということ。エクステのように抜けてしまって、まばらになることもなければサロンでメンテナンスする必要もありません。
まつげ美容液において日本で唯一厚生労働省に認可されている製品として「グラッシュビスタ」という製品があります。
私はこの製品の臨床試験の時に治験担当医をしていたため、当時いろいろと勉強した思い出深い製品です。
グラッシュビスタは「まつげ貧毛症」の治療薬として認可されているわけですが、その主成分はビマトプロストという成分です。
もともと緑内障の治療に用いる点眼薬(ルミガン)であったのですが、まつげを長くする効果が認められ、まつげ用の製品として販売することとなり、その際の臨床試験に私はかかわったということになります。
実際にこの製品を使用すると、ビマトプロストが毛包(毛を作る毛根と毛を包む組織)に作用することで、毛周期における成長期を延長するため、まつ毛を長く、太くします。
美容クリニックではグラッシュビスタは専用のまつげに塗るハケが付属した状態で処方されますが、やや価格が高いため、成分は同じルミガンを自費診療として処方することもあります。ビマトプロスト製品は医薬品であるため、海外製品等も含め、ネットでの個人購入は危険ですので医療機関から手に入れるようにしましょう。

副作用として、色素沈着を起こす。これは雑な塗り方をすれば必発です。
そして、もともと緑内障の治療として眼圧を下げる効果があることで、目がくぼむという報告もあります。これは数パーセント程度の発症と少ない確立であることと、眼圧が下がることは目の健康にとって問題があることではないとはいえ、防ぐためにはやはり丁寧な塗り方をすることが大切。
医師がおすすめのまつ毛美容液の塗り方は”まつ毛の毛根だけに塗ること”
えりりん的おすすめは紅筆もしくはベビー用綿棒でまつげの毛根だけに塗ること。
そして使用量は片目1滴。塗れてるのかな?くらいの量でちょうどいい。決して目元が薬液でビチャビチャにならないようにしてくださいね。
巷で発売されているまつげ美容液はこのような医薬品ではなく、あくまでも美容液。
私自身いくつも試した過去はありますが、ビマトプロストよりは伸びはマイルドです。成分としては保湿剤しか含まれてないもの、べプチドが入っているもの、ミノキシジルやキャピキシルといった発毛治療に用いる成分が入っているものなどがあります。
まつ毛美容液は「マスカラ塗り」をしても効果は出にくい!塗る部分をお間違い無く
えりりんもいろいろな製品をビマトプロストと片目ずつ試して測定してみましたが、保湿剤しか含まれてないものであっても多少はのびる(ほんの少しですけど)そしてペプチドや発毛成分が入っているものはもう少し伸びます。ビマトプロストと比較するとどれも効果はマイルドです。
また色素沈着の可能性はゼロではないので、やはり丁寧に塗ることが良いでしょう。
マスカラのようにまつ毛事態に塗っている方をお見受けしますが、効果を出すためには毛根に液が届くことが大切なので、お間違いなく。
▶上原恵理先生のYouTubeでは美容の基礎を詳しく解説中♡