出戻り！マッチングアプリ飯

昔はネガティブなイメージも多かった「マッチングアプリ」ですが、最近では、「私たち、アプリ婚です♡」という声もよく聞くようになりました。

そして何を隠そう、私ライターNも、このマッチングアプリで過去に恋人を作った張本人です！

しかし、ラブラブハッピーな日々も今は遠い昔の話となり、気が付けば28歳、春。

「このままではあっという間に『29歳、春（独身）』になってしまう！」ということで、この度、マッチングアプリに出戻りました！

マッチングアプリの世界には様々な男性が存在し、その男性の数ほどドラマがあります。
どうかこのドラマの最終話が感動のフィナーレとなることを心から願って、実際に私が体験したガチデートの数々をご紹介します。

前回＞＞付き合うつもりはあったのに…受け止めきれない彼の衝撃カミングアウト

積極的な彼、そのラフさがGOOD◎

今回お会いしたのは、同い年で現在フリーの映像ディレクターをしているというH君。

フリーで活動しているということもあってデートの日程調整もとてもスムーズで、初回は渋谷でランチをすることになりました。

行きたいお店を聞かれ、話題のハンバーグ屋さんをチョイス。しかし、当日お店に行くと店先にはすでに長蛇の列ができており、さらに整理券がないと並ぶことすらできないということで、急遽H君がよく行くというイタリアンレストランに向かいました。

お目当てのお店には入れなかったけれど、その場でグダることもなく、かつ次のお店までスムーズにエスコートしてくれるその姿に「同い年なのにスマートで素敵♡」と私の中では好印象でした。

「お昼だけど軽く飲みます？」という魅力的なお誘いをいただき、お昼からビールとパスタを楽しんだ後、なんとH君から「次はどこに行きますか？」と、その場で2回目のデートのお誘いが♡

H君の「本当の表参道を見せたい」という提案もあり、次のデートでは二人で表参道へ行く約束をし、その日は解散となりました。

「本当の表参道を見せてあげる」の真意は…？

1回目のデートから約2週間後、原宿駅でH君と合流。

細いフレームの自転車にまたがり颯爽と現れたH君は、全身からそこはかとない「シティボーイ感」があふれていました。

「今日は『本当の表参道』を見せてくれるんだよね？」とワクワクしながら聞くと、「あー、それなんだけど、どうやってそのエリアまで行くのか忘れちゃったんだよね…。前回なんとなく歩いていたら見つけた感じでさ…」と、何やら自信なさげな様子。

結局、そのまま近くのカフェに入り、H君の記憶を辿ること30分。
途中何度も「ググってみたら？」と提案するも「それは東京生まれとして負けた気がする」の一点張りで頑なに調べてくれないH君。

その後「何も思い出せないからとりあえずそれっぽいところを歩こう！」と言われ、そこからさらに表参道エリアを1時間歩き続け、ようやくH君の言う「本当の表参道」にたどり着きました。（まじでググれ）

ちなみにそこは、原宿・竹下通りの裏側にある美容院街のことで、確かにいつもの賑わいを見せる表参道のメイン通りとは違った空気感の漂うエリアでした。とはいえ、正直「え？ここ？」感も否めず、必死でテンションを上げながら「こんなところあるんだすごーい！」と気を使った反応をしていると「Nさんって東京生まれなのに反応が新鮮でいいね。あんまりオシャレなところとか来ないの？」とさりげなくマウントをとられ、思わず「表参道には来るけど…ここはエリア的に裏原だから、"本当の表参道"ではないんじゃないかな？」と、正直に思ったことを伝えると、「東京生まれじゃない人って、用事がなくてもやたらと表参道来るし、大体メイン通りを行くけど、やっぱり本当の表参道ってこういう裏のことだと思うし、こっちの方が楽しいよね。もう今更メイン通りなんて歩けないわー笑」と、私の意見は無視して謎の地方出身者disをはじめたのです…。

その日の帰り際、H君は「今度は本当の目黒を教えてあげるよ」と言い残し自転車で去っていきました。

（本当の目黒ってなんだよ…）

ライターNのアプリ飯は（残念ながら）まだまだ続きそうです。