洗顔は「その後のスキンケア効果UP&肌状態安定」のために重要なプロセス
皆さんが行う洗顔。これも顔の汚れやメイクを落とすためにするスキンケア。
あまりスキンケアという認識をお持ちでない方もいるかもしれませんが、この後に続くスキンケアの効果を高め、肌の状態を安定させるためには実はとても大切。
今回はそんな洗顔料について話してみます。
【上原恵理】
美容外科医 であり、美容皮膚科医。SNSやユーチューブなどを通じ、豊富な知識に基づいたNG美容・スキンケア・痩身など身近な美容について幅広く日々発信中。著書「すっぴんクオリティを上げる さわらない美容」も絶賛発売中!
「この洗顔方法、私に合ってる?」確かめるには
洗顔料には大きく分けると以下のものがあると考えていただければいいかもしれません。
- 石鹸タイプ
- クリームタイプ
- ジェルタイプ
- 泡タイプ
- オイルタイプ
「何がいいのか!?」というと難しい、肌質やメイクに応じて肌に負担をかけず、こすることなく程よく汚れが落とせるものを選ぶことが大切です。
では、私が皆さんにしているアドバイスはというと、「洗い終わって汚れが落ちていることを確認して顔を拭いたときに肌が突っ張っていないかを確認しましょう」ということです。
汚れが落ちていても肌が突っ張っているようであれば、それは洗いすぎのサイン。そのあとのスキンケアで補えばいいじゃん!と思うかもしれませんが、自分の体が生み出してくれる保湿成分が洗顔で流れ落ちてしまうのはやはりよろしくないことなのです。
そして、こすらないこと。すべてのこすりはシミくすみしわたるみに通ず。
つまりあなたの汚れをこすらず突っ張らずに落とせるものがあなたにとっての正解である洗顔料となります。
「石鹸が一番肌に優しい」は誤解!?正しい知識に基づいた洗顔を
そして多くの方が誤解しがちなのは「石鹸が一番肌に優しい洗顔料」という考え方。実際には洗顔料としては実は洗浄力が強いのです。
さらに石鹸は一般的には天然の油脂にアルカリを反応させて作られ、弱アルカリ性です。お肌には弱酸性が優しいなんて広告文句を聞いた方も多いのではないでしょうか?
人間の肌は弱酸性、中和能というものがあるので、アルカリ性の製品を使用してもしばらくすれば弱酸性の肌に戻りはします。しかし、お肌にとって優しいのは肌のpHに近い弱酸性です。
石鹸の中にも熟成させたり、保湿成分を配合しているものもありますが、「無添加石鹸」とあった場合何も加えられてない可能性もあります。
無添加・天然という言葉に対する無意味な信仰は正しくないとこのコラムで何度も申し上げている通り、正しい知識に基づいて適切な洗顔をしましょう。
▼上原先生のYouTubeチャンネルでは洗顔料に関してさらに詳しく解説中♡