出戻り!マッチングアプリ飯

昔はネガティブなイメージも多かった「マッチングアプリ」ですが、最近では、「私たち、アプリ婚です♡」という声もよく聞くようになりました。

そして何を隠そう、私ライターNも、このマッチングアプリで過去に恋人を作った張本人です!

しかし、ラブラブハッピーな日々も今は遠い昔の話となり、気が付けば28歳、春。

「このままではあっという間に『29歳、春(独身)』になってしまう!」ということで、この度、マッチングアプリに出戻りました!

マッチングアプリの世界には様々な男性が存在し、その男性の数ほどドラマがあります。
どうかこのドラマの最終話が感動のフィナーレとなることを心から願って、実際に私が体験したガチデートの数々をご紹介します。

前回>>理系男子とのデートがトラウマになった理由

イケメンハイスぺ男子とマッチング!

今回のデートのお相手は4歳上のKさん。

ズバリ、アプリに載せている写真がタイプすぎて何度も足跡をつけた結果マッチングに成功。(実はガチ好みには「いいね」を送れないタイプ)
広告代理店に勤めているという点で、女性関係やテンションにやや不安を覚えつつも、私好みの柔らかい系男子とマッチングできた喜びがその不安を上回っていました。

Kさんとは「古着屋さん巡りが趣味」という点で好みが一致しており、メッセージの内容も「普段はどのお店に行くのか」「どういう街を巡るのか」に集中していました。
アプリに載せられていた写真も、チラッと映るトップスが小慣れた感じを醸し出しており、「いつか一緒に古着屋さん巡りが出来たらいいなあ」と密かに期待が高まっていました。

お金持ちアピールにげんなり

話を進めていると、どうやらKさんは古着好きを極めた結果、古着の町で知られる下北沢に住んでいるとのこと。
送られてきた自宅と思わしき写真は、まるでモデルルームのようなオシャレハウスでした。
思わず「こんなにオシャレなお家に住んでいるなんてすごいですね!」と送ると、「まあ代理店に勤めているし、一応小さい会社だけど代表もやっているからこれくらいの家には住めないとね^^」と、自宅のセンスを褒めたつもりがなぜか家賃の話に。
その後もお気に入りの古着の話になり、送られてきた写真を見て再度「素敵ですね!」と褒めると、「これかなりビンテージで高いんだけど、フォーマルな場でも羽織れるから気に入っていて…」など、やたら持ち物の値段が高いことをアピールされる時間が続きました。

この時点で、「これはよくある『収入高い俺、かっこいいだろおじさん』の可能性大だ…」とマッチングしたことを後悔し始めていたのですが、ついに話題は「古着屋さん巡りを一緒にしないか」に移り、ここまで会話を続けてしまった手前断ることも出来ず、実際に下北沢を案内してもらうことになりました。

私の求めていたイケメンはどこ…?

正直気乗りは全くしていませんでしたが、それでも好みのイケメンと会えるならそれはそれで楽しみかも…と、失礼ながらイケメンを拝む目的で向かった下北沢。
しかしながら、下北沢の駅前に現れたKさんは、アプリの写真とは似ても似つかない風貌。
登録されていた写真ではふわっとした茶色のパーマヘアに色白で優しそうな笑顔が特徴の細身の男性でしたが、目の前に現れたKさんは、ガチっとした体つきにこれまたガチガチに固めたオールバックヘアー、かろうじて目元はアプリの写真と雰囲気は似ていましたが、それでもほぼ別人。極めつけは古着屋さん巡りが目的なはずなのに、なぜかスーツ姿のギラギラとしたおじさんがそこには立っていました…。

実は今までマッチングアプリで多くの男性とお会いしてきたのですが、アプリの写真と実物に大きな違いがあるという経験をほぼしてこなかったため、まさかの展開に思わず「え…本当にKさんですか…?」と第一声から正直な気持ちが口を突いて出ていました。
するとKさんは、「あの写真は5年前の別の会社にいたころの写真で、まだ社長じゃなかったから結構緩く働いていて。だから雰囲気が少し違うかもですね。あと最近はジムに通っているから体つきも変わったかな」とのこと。

「いやいや、『雰囲気が少し違う』のレベルじゃないだろ!?」と内心思いつつも、さすがにそのまま帰る度胸はなく、オシャレな人々が行き交う下北沢で、なぜかスーツ姿のギラついたおじさんとデートをするハメに…。
その後連れて行ってもらった古着屋さんは確かにセンスが良かったので、「古着好き」という点は嘘ではなかったようですが、どう考えてもタイプではない人と丸一日過ごす気にはなれず、数時間お散歩をしたのち解散。
Kさんからは「次は家にあるコレクションを見に来なよ!」とお誘いをいただきましたが、「最近古着よりも新品のお洋服の方が気分なので…」と苦し紛れの嘘でフェードアウトすることになりました。

この「アプリの写真と実物が似ても似つかない問題」は死活問題なので、次回以降は何としても回避したい…と、心に強く決めました。

ライターNのアプリ飯は(残念ながら)まだまだ続きそうです。

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