そもそもクマ取りとは?
まずはクマができる原因や具体的な施術内容、オススメの施術をクマ取りの名医・髙橋先生に聞きました。
髙橋 渉先生
TCB 東京中央美容外科 品川院 院長 技術指導医。二重整形やクマ取りなどTCB内トップクラスの目元整形症例数を扱う。確かな技術と柔和なカウンセリングでタレントやインフルエンサーからの支持も熱い。症例はインスタグラムに多数掲載。
Instagram:@tcb_takahashi 高崎院のHPはコチラ
―どういった悩みをもって訪れる方が多いですか?
一番多いのは、目のしたのぷっくりとした膨らみが気になる、という方です。眼窩脂肪と呼ばれる脂肪の突出により、加齢とともに目の下が膨らんでくる方は多いです。基本的には加齢が原因ですが、若い人でも脂肪量が多い方は膨らむ傾向にあり、いわゆる「黒クマ」と言われるものに近いかもしれません。
黒クマと聞くと、ただ影になっているものを想像される方もいるかもしれませんが、実はこの影とは眼窩脂肪での膨らみや、頬が骨吸収によってしぼむこと、コラーゲンの減少でシワ感ができることなどいくつかの要素が複合されできるものなんです。涙袋がほとんどないと思う人でも、こういった眼窩脂肪を取る施術(=クマ取り)をすると見えてくる方もいらっしゃいます。
―クマ取り施術にも取るだけの脱脂というものもあれば、取ったのちに脂肪を入れるものもあると聞きますが、どういった違いがありますか?
目の下の脂肪は3つの袋に分かれており、その3つの脂肪を適切な量取り除くことがクマ取り・たるみ取りの施術です。脂肪を取り除く「脱脂」のみであれば、一般的な施術時間は平均30分で、ダウンタイムは平約1~2週間ほど。僕が行う施術では、時間は10~20分、ダウンタイムは平気5日ほどです。体質により腫れや内出血が長引いた場合は1~2週間ほどかかる場合もあります。
膨らみだけではなく、頬の平坦化やゴルゴ線が気になる人には、クマの原因となる脂肪を取った後に、さらに脂肪注入やヒアルロン酸注入をオススメしています。眼窩脂肪をとることで頬の上部がゲソッとしてしまい、より老けて見えてしまう可能性もあるので、そういった方は注入することで若々しい印象を与えることができると思います。
こちらのダウンタイムについては、ヒアルロン酸の注入であれば脂肪を取るだけと変わず5日程度だと思います。脂肪を入れる方はだいたい2週間~1か月程度見ておくといいでしょう。脂肪の場合はご自身の太ももから取った脂肪を使用することが多いです。
―最近はクマ取り再生注射というものもあると聞きますが、どういった内容ですか?
こちらは、目の下の加齢性変化の原因の一つであるコラーゲン不足にアプローチしたものです。コラーゲンの産生を促し、皮膚を厚くすることで黒クマ・茶クマ・青クマ・赤クマの改善が期待できます。施術時間も3分ほどでお値段も¥10,000以下と気軽にチャレンジできるかと思います。直後は水分のふくらみが出ますが、翌日には腫れが引くことが多いです。一番この施術が向いていると思うのは、くぼんだタイプのクマをお持ちの方ですね。
ただ、他のクマ取り施術にくらべると回数を重ねてこそ実感できるものかと思います。ぷっくりが気になる方は、脂肪を取る施術の方が向いていることもあるので、自己判断せずドクターに相談することをおすすめします。
―クマ取りをするべきベストなタイミングは?
100%黒クマが出るとは限りませんが、多少なりとも年齢とともに眼窩脂肪は出てくるものです。気になったらなるべく早い段階で、実際に出てくる前にやることが「アンチエイジング」であると僕は思っているので、20代後半~30代前半はベストなのではないでしょうか。
―一番オススメの施術は?
クマを取って、ヒアルロン酸注入がオススメです。脂肪を入れるほうが効果が長続きするのでは?と思う方もいるかもしれませんが、ヒアルロン酸は血流に応じてその持続期間が変わります。目の下は血流が比較的良くない場所なので、一度の注入でも持続期間は長いです。一番大事なことは状態に合った施術を選択することなので、基本的にはカウンセリングで皆様の目元の悩みに応じて適切な治療をすることが大事だと思っています。
―クマ取りを考えている人に向けて「これだけは気を付けて!」と思うことはありますか?
クマ取り施術は相場として20万以上はかかるものなので、極端に安い場合は何か理由がるかもしれません。診察やカウンセリングで納得できてから、施術をすることをおすすめします。