僕のあまのじゃく#39

ティモンディ前田裕太さんの人気コラム【前田裕太の乙女心、受け止めます!】がリニューアル。

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ガラリと雰囲気を変えて、毎週変わるお題に沿って、前田さんに自由に言葉を紡いていただくフリースタイルエッセイ【僕のあまのじゃく】をお楽しみください♡

テーマ:昼寝

幼少期から山ほど寝ていた。
遊んでいても途中で気絶したように寝てしまうし、公園の砂場で遊んでいた途中で死んだように寝てしまったこともある。
睡魔に勝てずに外で寝ていたら大人から「大丈夫?!」と声をかけられて起きることが多々あったけれど、またケロっとした顔で遊び出すので、あの時の大人達からしたら変な子供だっただろう。

未だに1日10時間は寝ないと、寝たなあという気持ちになれない。
幼稚園とか保育園ではお昼寝の時間を確保してもらえていたのに、学校に入ると急にその文化がなくなってしまうのは何故だろうか。
身体は昼寝に慣れたのに、学校では短い昼休みの中で食事も込みで短い時間をやりくりしなければなってしまう。

高校の昼休みは45分しかなかったけれど、あれって短すぎやしないだろうか。
少なくとも30分は昼寝に時間を当てないと授業に集中できなかったから、10分くらいで食事を済ませなければならななかった。
教育機関ではお昼寝の時間はマストで確保して欲しいものだ。
文科省の人間が読者にいたらなんとか国を動かしていただきたい。
とにかく、学校を卒業した今でも睡眠時間は確保したい。

相対性理論で有名なアインシュタインなんて、1日に10時間は寝ないとダメだったらしいし、今年ノーベル物理学賞を受賞した小柴博士は11時間も睡眠をとっていたらしい。
人間、パフォーマンスを発揮するには寝ないとダメなのだ。

ナポレオンなんて1日3時間しか寝ないと言われていたけれど、蓋を開けれみれば、彼はお風呂に6時間以上入っていたというではないか。
絶対風呂で寝てるだろ。
風呂で6時間寝てベッドで3時間寝てたら、トータル9時間も寝てるじゃねえか。
それを、きっとナポレオンは部下に「俺3時間しか寝てねぇから」と大学生のようなイキったアピールをしていたのだろう。
ダサいな、ナポレオン。
彼からしてみれば何者でもない私にそんなこと言われること自体不服だろうけれど。

大人になる程減るのはなぜ?

兎に角、それほど睡眠は人間生きていくのに必要だというのに、なんで大人になってからは、お昼寝をすることすら許されないのだろう。
お昼寝の時間ですよーって言ってみんなが仮眠をとることができる企業は日本で一体いくつあるだろうか。
数年前あった話なのだけれど、WebCMを撮るという時に、収録と収録の間に休憩時間があったので、睡眠時間を確保するために爆睡していたのだけれど、たまに偉い人の目につく可能性のある場所だということもあって、寝ないように、と叱られたことがある。

休憩時間は、人が休む休憩であるのに、その休憩の仕方まで世の中というのは指摘されなければならないのだろうか。
休憩の過ごし方は人それぞれだし、先方の人も、仕事相手が休憩時間に寝ていたとして、咎めるのもおかしい。
寝てる相手に対して、もっとみんなが優しい目で見るべきだ。
タバコ休憩が許されるのなら、昼寝休憩だって許されて然るべきだし、次の仕事のクオリティを上げるために寝てるのであれば、推奨されるべきだ。
きっと、仕事に万全の体調で挑んでないように思われるのだろうけれど。
ってか、大人になってからの昼休憩って短すぎやしないか。
1時間の間にご飯食べて、加えて休憩するなんて、トータルで8時間も働くのに、みんな、もっと休むべきだ。
みんなが頑張るから、睡眠をとることが憚られる世の中になるのだ。
そもそも昼寝はした方が仕事の効率が上がるというではないか。

みんな、もっとお昼寝を積極的にとってもらいたい。
昼休憩に全員がマットを敷いて寝る景色が当たり前になれば、きっと私も咎められずに、ロケ先や収録現場で堂々と寝ることができるようになる。
私のお昼寝ライフを充実させるために、読者諸兄姉は血眼になって昼寝をしていただきたい。

ー完ー

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