おタク男子が世のおフェロ女子に物申す!
読者の乙女なお悩みに、バンドマンでおタク男子の彼が思いもよらない変化球で答えます。
恋も仕事もおしゃれも夢も。人生に迷ったらあの人に相談してみよう!
答えてくれるのは、ロックバンド・オワリカラのタカハシヒョウリさん。
↑音楽家時のタカハシさん (c)勝永裕介
↑特撮おタク時のタカハシさん
今回は、男女の思考回路の違いをズバッと斬ります!
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黙って聞いててほしいだけなのに…
彼に悩みごとを相談すると、一緒に考えてくれるのですが、彼はとても賢く、正論をグサッと言われて落ち込むことが多いです。ただ黙って話を聞いてほしいだけなのに…。これって男性には通用しないですか?(さくさん・30歳)
「うわー、これは我がことのように身にしみて感じますね。俺も正論を言っちゃうタイプなので」
ーでしょうね。だからこの連載をお願いしてるわけなんですが(笑)。
「”ただ話を聞いてほしい”っていうのは基本的には理解できないんですよね。ただ話聞かれてもしょうがなくない? それなら壁に向かって話してても一緒じゃんって」
ーまあ、そうですね…壁…。
「つまり、話したいけど別に答えを求めてるわけじゃないってことでしょ? 男にはわからぬ女心だと思うんですけど…残念ながら僕には通用しません、って感じかなぁ」
ータカハシさんは正論を求められてるんじゃないってわかりつつズバッと言っちゃうんですか? それとも、相手は本当に正論を求めているんだろうな、と思うんですか?
「たとえば悩み事を相談されたら、途中までは”これは俺、頑張んないと!”と思って何か回答を導き出そうとするんですよ。でも途中から、”あ、これ別に答え求めてねーな!”って察することがけっこう多い」
ー察したらどうするんですか?
「…まぁ、帰りますね」
ー(笑)!!
「自分では役不足だと思って。だからみんな、回答を求めた相談ごとしか僕にはしてこない」
ーそうですか〜。全然知らない人の悩みでも解決できますか?
「はい。ものすごい情報収集しますよ。やるとなったら、相手はどういう人で、どういう関係性で、っていうのを聞き出して、図に書いて、整理して、着地点を見つけたいですね。せめて、聞いてよかったって思われる結論を何かしら導き出したい」
ーその”聞いてよかった”って言われるのはどういう時なんですか?
「すっきりしたとか、腑に落ちたっていうことかな。でもそういう時でも、結局何も変わってないんですよ。悩みごとって自分の行動でしか解決しないから、相手がただ流し聞きしてようが、めっちゃ真剣に考えようが、結局は解決しないんですよ。本当は、こっちのリアクションって関係ないんですよね」
ーあぁ、そんな気もします。
「誰かに相談している時点で相談ごとってのは成立してるんですよ。相手の反応は判断材料のひとつになるだけで、解決するわけじゃないから。だから、聞いてくれるだけでいい!っていうのも理屈としてはわかる。そういう意味では常に無意味なんですけど、正論を導き出すほうが俺が楽しいから」
ー俺が!?
「自分の中で腑に落ちるのが楽しいから、僕はいつも真剣に考えてます。謎解きみたいな感じで、なるほど〜!って自分が思いたい。だから相手にとっては悩み事を誰かに対して喋ってる、それでもういいわけだし。俺は俺で、謎を自分なりに解いてるってことで楽しんでるので、お互いウィンウィンの関係が成り立ってる」
ーなるほど! 男性は男性で正論を言いながら楽しんでくれてるなら、女子もちょっと気が楽ですね。そりゃズバッと言ってくるわけだ。
「まぁ、”今日はただ黙って聞いてて!”って言われたら、そりゃ聞いてることもできますよ。でもその回路は基本的に男にはないと思うな」
ー納得です。本当に聞いてほしい時は自己申告制ということで(笑)。
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