いつも2番手男子が好きだった

2番手男子、それは少女漫画の盛り上げ要素の一つである三角関係を成立させるために用意された脇役のこと。いわゆる当て馬。魅力的なキャラなのに一生ヒロインと結ばれることはない悲しい運命を持った男…

りぼんで恋を知り、別マでときめき、少コミで大人の世界を知った、少女漫画育ちのライターMは、いつも2番手男子が好きでした。報われないけど愛おしいし、なんなら魅力に気づけないヒロインにブチギレてました。私なら絶対こっちを選ぶのに!!!と。

もっと当て馬の魅力を語りたい…ということで、アラサー女子をあの頃夢中にさせた、少女漫画の2番手男子を振り返ります。

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ストロボ・エッジの「安堂拓海」

ストロボ・エッジ

別冊マーガレットで連載されていたストロボ・エッジ(作・咲坂伊緒)は、素直で純粋な高校生の木下仁菜子が、学校一の人気者である一ノ瀬蓮と関わるうちに恋を知る…という王道少女漫画。もう当時クラス全員で回し読みするほどのバイブルでした。
そして、私の2番手男子好きを目覚めさせた男こそ、蓮の親友であり、仁菜子に好意を寄せる安堂拓海

チャラさに秘めた優しさと不器用さ

安堂はイケメンだけど軽薄で、最初は蓮に振られた仁菜子をからかいますが、段々と仁菜子の真っ直ぐさに惹かれていきます。気持ちが自分に向いてないことを知りつつ、常に仁菜子の一番近くに居て、本当に切ない!

イケメン二人に迫られる仁菜子、前世でどんだけ徳積んだの?

過去に恋愛で傷ついた経験があって、それが原因でチャラ男になっていた安堂ですが、仁菜子を好きになることで、一途な男へ変わっていくんです。ただの脇役で終わらせず、当て馬も成長させる咲坂先生、素晴らしすぎません?!人間的に魅力的になっていくのに、ヒロインとは結ばれない。なんでそうなるんだよ〜〜〜!

私はいつだって安堂派だよ〜〜!

また、仁菜子が不良に絡まれたときは、ボコられながら守るし、最終的にはあえて嫌われるような行動を取って、仁菜子の背中を押します。もう愛おしいくらい不器用だし、敵にしっかり塩を送って当て馬としての役割を全うするのです。おい、蓮も仁菜子も安堂に足向けて寝るなよ!

ヒロイン失格の「弘光廣祐」

ヒロイン失格

同じく別冊マーガレットで連載されていたヒロイン失格(作・幸田もも子)は、幼馴染の寺坂利太と結ばれることをずっと夢見る女子高生、松崎はとりの恋愛模様を描いたラブコメ。はとりは、本命以外にも心が揺れてしまう情緒不安定系ヒロインですが、その原因が魅力的すぎる当て馬キャラの弘光廣祐

モテ男の余裕に沼る

弘光は、バスケ部で山P似のイケメンで女の子の扱いも上手で…というTHE・モテ男。「恋愛なんてただの思い込み」と、冷めた性格を見せますが、はとりに興味を持ち、利太に振られて失恋中のはとりに近づきます。

こんなセリフ言われたらすぐに乗り換える

2番手男子って、ヒロインを健気に想うけど報われなくて…という展開が多い中、弘光ははとりをしっかり翻弄するんですよね。もう主役を食う存在感なんですよ!こんな事言われたら一発で落ちますわ…

ちょっと緩めのネクタイも好き〜〜〜!

いつも飄々としているけど、はとりの前では余裕のない顔も見せます。このギャップがイイ!そうです。安堂といい弘光といい、イケメンでチャラいけど、好きな子には誠実だし実は優しい、というタイプに弱いのです私は…はぁ沼。

僕等がいたの「竹内匡史」

僕等がいた

ベツコミで連載されていた僕等がいた(作・小畑友紀)は、まっすぐで純粋なヒロインの高橋七美と、クラスの人気者だけど実は心に闇を抱える矢野元晴が、付かず離れずを繰り返しながらも互いに想いを深め合う少女漫画。純愛といえば僕等がいただし、当て馬といえば竹内、と言えるほど2番手男子の代表格であるのが、矢野の幼馴染であり七海に想いを寄せ続ける、竹内匡史

自分より他人の幸せを優先する男

竹内は高1のときから七海が好きで、でも矢野のことも大好きで、何度も自分の気持ちを押し殺して矢野と七海の関係を後押しします。特に切ないのが社会人編。矢野を想い続ける七海の全部を受け止めてそばにいるのです。他の男を想っている女を愛せる竹内の心の広さ、ノーベル平和賞もんだよ!

優しすぎるぜ竹内…

矢野と七海は何年もウジウジやっているんですが、竹内が最終的に言った「おまえと高橋はオレの犠牲の上で成り立っている」というセリフは史上最も切ない当て馬フィナーレでした…

恋愛より友情をとった男

この人マッキンゼー勤めのエリートで超超一途で料理もできるイイ男ですよ?!なんで報われないんだよぉぉぉ!単行本16巻もあるのに一度も表紙に登場しないし、Top of 2番手男子として、代わりに私が抱きしめたいです。

当て馬だけど愛おしい

僕等は居るけど、竹内が居ねえ!

今回改めて思ったのが、2番手男子は最終話になると影が薄くなるし、常に名字で呼ばれる距離感の遠さであるということ…それでも愛おしい彼らをぜひもう一度懐かしんでみてね。

Text: mana(@ma7tune)

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