僕のあまのじゃく#47

ティモンディ前田裕太さんの人気コラム【前田裕太の乙女心、受け止めます!】がリニューアル。

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ガラリと雰囲気を変えて、毎週変わるお題に沿って、前田さんに自由に言葉を紡いていただくフリースタイルエッセイ【僕のあまのじゃく】をお楽しみください♡

テーマ:口癖

勉強のために、流れている番組はなるべくチェックするようにしているのだけれど、テレビを見ていて、気づいた。
先輩方がスタジオでコメントする時や、ロケの時もそうだけれど、笑いをとっているところを見ていて、活躍し続けている先輩方って、本当に口癖っていうものがないなあと思う。

要は、テレビを見てて、ラジオを聞いていて、スターになっている人は、それっぽい言い回しや口調はあるけれど、口癖と言われるような、言葉の偏りというものが少ない。

それはおそらく、意識的に言葉を使っているからこそ、無意識で口にする言葉が少ないから、なんとなく言葉が溢れるという現象がないからだろう。

その点、私は口癖が多い。

これは改めないといけない。

私の口癖の中に「ちょっと」という言葉がある。
自覚しているのであれば直せって言う話なのだけれど、ふと出てきてしまうのだ。

特に興奮した時だとかに顔を出すのだけれど、興奮するVTRを見た時や、本当に美味しいものを食べた時なんか、「ちょっと、凄いですねえ」とコメントしてしまう時がある。

ちょっと美味いわ!とテンションが上がって言ったら、ちょっとなのかよ!と外野から野次が飛んできても然るべき。

日本語として成立していない言葉を口にしてしまうのだ。

自分の中では、ああ、とか、わあ、みたいな感嘆符として使っている訳で、キムタクの「ちょ待てよ」のちょ、くらいの、音として口にしてるのだけれど、ちょっと美味しい、なんてのは、そこまで美味しい訳ではないのだな、と伝わってしまう。

本当に良い!と思った時に、ちょっと、という言葉が出てしまうのは、仕事として致命的だし、直すべきだから、今後は気を付けていこうと思う。

読者諸兄姉がテレビを見ていて、私がちょっと、と口にしていたところがオンエアされていたら、まだ彼は改善点が修正されていないな、まだ努力の途中なのだな、と優しい目で見ていてほしい。

他にも多々あるのだろうけれど、厄介なところは、本当の口癖というものは、無意識で言っている節があるので、自覚をしていないという点にある。

もしこのコラムを見ている読者諸兄姉のうち、私の口癖を知っている人がいたら、ぜひ教えていただきたい。

きっと大学院も学費免除で進学ができたような知的な紳士である私は、さも高貴な口癖が集まるだろう、という期待に胸を膨らませて、皆の意見を待とうと思う。

ー完ー

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