青戸しのさん連載「今日は乙女休みます。」第三回のテーマは男女の友情
女の子の憂鬱に寄り添う、をテーマに始まったarweb の新コラム連載「今日は乙女休みます。」モデルや文筆家として、Z世代に大人気の青戸しのさんが紡ぎ出す言葉に注目です!
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多くの人が恋人の異性関係を危機として感じている
先日Instagramの質問箱に「彼氏の女友達が嫌いです。他はいいけどその女だけは抹殺したいです」と簡潔な殺意が届いた。
昔から恋にまつわる相談を受けることが多い。
大した恋愛経験がある訳ではないので、基本的にはうんうん、と話を聞くだけ。
とはいえ、友人からの相談でも直接会って話を聞くのは同性のみで、異性の場合は電話で話を聞くか、断るかの二択にしている。
自意識過剰だと思われるかもしれない、自分でも若干思う。
それでも予防線を張っておく理由は、受ける相談の中で「男女の友情」についての話題が圧倒的に多いからだ。
それだけ多くの人が恋人の異性関係を危機として感じているのだ。
彼女は恐らく"彼氏の女友人"ではなく、特定のきな臭い人間に脅威を抱いているのだろう。
女の勘は当たると思うし(嫌な予感であれば尚更)、同性だからこそ感じ取れる空気がある。
男女の友情を綺麗に成立させるには、恋人の意見を尊重しつつ、出来る限り価値観をすり合わせる必要があるのだ。
彼氏の周りにいる”きな臭い人間”の脅威、どう対応する?
私としては、恋人との関係を継続したい場合は、出来る限り可愛い声色で「君があの子と仲良くしてるのちょっと不安なんだけど」と伝えるのがベストだと思う。
なんでこっちが下手に出なきゃいけねえんだ!とキレたい気持ちは重々承知してます。
それでもやっぱり恋をした以上可愛く、美しく生活したい。色目には色目で対抗するのが効果的だ。
それに、下手に出てるように見せかけて、じつは下から転がしてる女性はやっぱり魅力的だ。弄ばれたい。
上記を実践した上で「あいつは妹みたいなもんだって」と返してきたり、嘘をついて密会していた場合、人生から抹消してよしとしたい。
女友達ではなく彼氏を。
今回に限って「女友達」「彼氏」と表記しているが、これは男友達や、彼女でも同じだ。
恋人と縁を切れば、恋人の友人とも縁が切れる。お得なハッピーセットだ。
後々、「別れてから彼氏の女友達と和解して今では親友です」なんて話もよく聞くので、縁を切る事によって新しい気付きを得ることもある。
盲目的に愛しても良いし、別れを決断しても良い
とはいえ、人間そう強くはない。恋をすれば尚更弱くもなる。
ここからは青戸しのではなく、私個人としての意見なのだが、美しく恋をする必要なんて全く無いのだ。不信感に目をつぶって盲目的に愛しても良いし、立つ鳥跡を濁しまくって、自分が納得がいくまで恋をしても、別れを決断しても良い。
「別れちゃいなよ」と必死に友人を説得していた時期もあったが、その場で別れを告げることができた人を私は見たことがない。
他人に相談を持ちかける時、大抵自分の中で結論は出ているのだ。
人生、最初のうちから上手くいくことなんて何ひとつ無いし、最終的に決めるのは自分なのだから。
死に際にあんな事もあったなと思い出せたら、それだけで十分価値ある時間だ。
質問箱に連絡をくれた彼女からは後日、「結局お別れしました」と連絡が来た。
定期的に写真と共に近況報告が届くので元気に過ごしているのだろう。
Text:青戸しの(Instagram:@aotoshino_02)
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