僕のあまのじゃく#49
ティモンディ前田裕太さんの人気コラム【前田裕太の乙女心、受け止めます!】がリニューアル。
ガラリと雰囲気を変えて、毎週変わるお題に沿って、前田さんに自由に言葉を紡いていただくフリースタイルエッセイ【僕のあまのじゃく】をお楽しみください♡
前田裕太(まえだ・ゆうた)
PROFILE:1992年8月25日、神奈川出身。グレープカンパニー所属のお笑い芸人ティモンディのツッコミ、ネタ作り担当。愛媛県の済美高校野球部に所属した同級生・高岸宏行が相方で、2015年1月に結成。2人の野球経験を活かした『ティモンディベースボールTV』の登録者数は23万超え。ar web連載『僕のあまのじゃく』では、フリースタイルエッセイを毎週お届け中。
テーマ:約束
この仕事を始めるにあたって、高岸に対して、プロ野球の場で始球式をさせると約束したり、他にも、こういうことを実現させると色々と言ったけれど、約束とは、他人とするものではなく、自分自身にするものなのではないだろうか、と思う。
結局、高岸に対しての約束は、俺が叶えてやるぞ、と意気込んで、自分が自分に課した約束にもなったし、モチベーションになった理由というのは、相手に対しての奉仕の心というよりは、実現してやるぞ、そういう人間でいたい、と自分の発言に対して責任を持とうとしたからなのだと思う、他人に対して約束をすると、責任感を持って仕事に向き合えるけれど、究極のところ、どんなことでも、自分自身に対して約束をしていれば、それをモチベーションとして頑張れるのではないだろうか。
どうしても、人間やる気を維持したりするのは難しいけれど、自分でそれを自家発電できるのであれば、それに越したことはない。
仕事であっても、プライベートに関するものであっても、自分に対して約束して行動することをオススメしたい。
ただ、自分で自分に約束をした場合、それを実現した時に褒めてくれる人が自分しかいないことが問題としてある。
例えば、明日の仕事は早いから寝坊しないようにしなきゃ、と自分にタスクを課したとして、それを実行できたとしても、なんだか社会的に時間を守ることは当然だとかいう風潮があって、誰も褒めてはくれないだろう。
私にとって、早起きなんて偉業の1つだし、当たり前だとするには労力が大きい。
それなのに、誰も褒めてくれない。
もっと褒めろよ!!と思うのだけれど、何がその人にとって苦労するものなのかは人それぞれだし、それを他人に理解してもらうことは難しい。
誰かのためにする行為なのであれば、それを実現した場合はその人が褒めたりしてくれるけど、早起きして褒めてくれる人なんていない。
くそお。
世の中の誰も褒めてくれないのであれば、もう自分で褒めてあげるしかない。
朝起き成功おめでとう、と花束を自分にあげるしかないのだ。
何を大袈裟な、という人もいるかもしれないけれど、自分しか自分のことを常に甘やかしてくれる人なんていないのだから。
だから、どんな小さなことでも自分に対して約束をして、それをこなせた時は、大いに褒めてあげるのが良いだろう。
まずは、このコラムの締め切りを守ることから、自分に約束していきたいと思う。
破りまくりになってしまうけれど。
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