青戸しのが乙女の憂鬱に寄り添うコラム連載!

”女の子の憂鬱に寄り添う”がテーマのarwebコラム連載「今日は乙女休みます」。毎回違うテーマに沿って紡がれる青戸しのさんの言葉にちょっと身を委ねてみて♡

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第四回のテーマは「自己肯定感」。おうち時間の中で気づいた”自己肯定感”の罠って?

おうち時間で気づいた「ワタシの自己肯定感の正体」

「おうち時間」というワードが流行った時期にInstagramで検索をかけてみたことがある。#おうち時間 に続いて出て来たのは、
#おうちで自分磨き #おうち美容 #おうちコーデ #おうちカフェ
おうちコーデの辺りで目眩がした。

最新のゲーム情報や美味しいインスタント食品が出てくると思い込んでいた自分が恥ずかしい。
恐る恐る鏡を覗くとノーメイクでジャージ姿の自分と目が合う。足元の体重計も視界に入ったが、乗る勇気はなかった。
誰にも会わない、会えない生活にもちろん寂しさは感じていたけれど、誰からも評価されない安心感もあった。

おしゃれをして外に出かけるのは好きだけど、誰の目にもつかないのであれば極力手を抜きたい。おうちカフェどころか一人用の自炊すら面倒だ。服やコスメの顔ぶれは変わらず、カップ麺とお菓子がストックされていく日々。何のやる気も起きない。
ここで気が付く、私が自己肯定感だと信じていた感情は全て他者評価によるものだったのではないかと。

他者からの褒め言葉は自己肯定感を保つのにうってつけだ。
比較的簡単で、即効性があり、生活のモチベーションになる。
それでも底上げにはならないのだと一人の時間が増えて思うようになった。

青戸しの

「朝昼晩、お水を飲むくらいの継続でいい」友人からのアドバイスを実践した結果

インスタントラーメンによく似ている。
安い!早い!うまい!素晴らしい発明品であることは間違い無いけど、満足感の裏で食べてしまったという若干の後悔も付きまとう。
「私なんて…」と落ち込む夜が一向に減らないのは他者からの評価と、自分自身への評価に差によるものなのだろう。
放っておくと、一人の時間にプレッシャーや自己嫌悪になって帰ってくる。そしてまた優しい言葉を求めるようになる。負の循環の完成だ。

このままじゃダメだと息巻いた私はその日から毎日一時間の筋トレ、早寝早起き、見栄えのいい自炊など色々試してみたが全て三日坊主で終わった。早寝早起きに関しては一日目で諦めた。

圧倒的に意志が弱い。継続力が低すぎる。

泣く泣く友人に電話をかけて事の顛末を話すと「逆に何で続くと思ったの?」とゲラゲラ笑われた。友人からの評価と自身への評価が一致して若干の安心感を感じていると「毎日水飲みな、同じ量を朝昼晩」と意味の分からないことを言われた。

「なにそれダイエット方法?」「それもあるけど生活しやすくなる」

胡散臭すぎる。
文句を言おうか迷ったけど、話を聞いてもらった手前試してみることにした。
これは私の体験談なのであまり鵜呑みにしないでほしいのだが、水の効果はテキメンだった。
全身の浮腫みがかなり改善されるのと、朝、冷蔵庫までの道のりで目が覚める。夜はよく眠れるかと言われればそうでもないけど、明日の朝同じコップで水を飲みたいので、洗い物を夜のうちに終わらせられる。
生活に大きな変化はないし、誰かに褒められる程のことでも無い。こんなに小さな継続にも意味はあるのだと、しばらく経ってから実感した。

青戸しの

人からの好意を受け取るには”自分自身を好きでいる”必要がある

ウィキペディアによると自己肯定感とは「自らの在り方を積極的に評価できる感情」らしい。
私がなりたかったのは自ら"で"在り方を評価できる人間だ。

「かわいいね」「素敵だね」と言われるために努力することを悪いことだとは決して思わない。好きな人に好かれたいのは当たり前だ。
でも人からの好意を素直に受け取るためには自分自身を好きでいる必要がある。
無理をしないこと、万人から好かれようとしないこと、守れる約束を自分と交わすこと。
誰かに憧れて一から生活を見直す必要なんて無い。信頼できる人の意見を少しだけ生活に取り入れられたら、それだけで大きな進歩だ。
難しいことは後から考えればいい。

青戸しの
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