モラ男が優男に!?
「絶対にこの人がいい」彼を愛育して結婚したハナシ

知ってか知らずか、支配欲で女心を引っ掻き回す。でもなんだか憎めなくて、どこか魅力的なワル〜い男…。そう、彼らの名は”モラ男”。そんな奴らに苦しめられている女性が多い中、なんと優男に改善させ、結婚までしたというマイノリティー夫婦(?)を発見!モラ男愛育ヒストリーを聞いてきました♡

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付き合う前からモラ男の兆候はあった…?

「付き合う前は、彼からグイグイ来てくれました。驚いたけど、嬉しかったのを覚えています。ちょっといい雰囲気のお店でのデート、夜景を見ながらのドライブ、似合いそうと言って買ってきてくれたピアス…しかもエスコート上手。落ちるしかないですよね!一見クールな彼が尽くしてくれる姿にキュンとして、毎日脳内お花畑。まさに恋する乙女で、完全に舞い上がっていました(笑)。」(妻)

「懐かしいね(笑)。正直詳しいことはあまり覚えていないけれど、この子をGETしたい!っていうのはありました。今思えば、他に彼女を狙っている人がいて、競争心を掻き立てられたというか。」(夫)

「元々引っ張ってくれる男性がタイプだし、店員さんや周りに対しても紳士な彼がかっこよくて、どんどんハマっちゃいました。気づけばあっという間に私が追っかける側になっていて(笑)。ただ、体の関係もあったけれど、正式に”付き合う”とはならず…。好きになる気持ちが膨らむ一方で、他の女性の影を感じたりもして、メンタルがかなり不安定に。振られたらどうしようってすごく怖かったけど、はっきりさせたいと思って私から告白しました。」(妻)

「じゃあ付き合おう、と(笑)。」(夫)

「拍子抜けするほど簡単にOKくれて!なんだ〜ってホッとしたのを覚えています。」(妻)

序盤からいや〜な香りが…。モラ男って、対外的には紳士的な顔がありますよね。付き合う前から典型的なモラ男臭がするような。ただ、ズルズル付き合っている”風”の関係を続けず、ちゃんとお付き合いをスタートさせてくれたのは安心です。

モラ男臭じわじわ。“電話ガチャ切り””女の影”…それでも「彼が大好き」

「付き合って3ヶ月目ぐらいかな?段々と彼がそっけなくなって…携帯をこっそり見たら、知らない女子複数人とLINEでやり取りしてるし、合コンや女性がいる飲み会にも行っている。そういえば、インスタもフォローさせてくれなかったよね(笑)。でも、当時は異性としての魅力があるのは良いことでもあると思ったのと、とにかく彼と結婚したくて仕方がなかった。ずっと一緒にいるなら、若いうちは大目に見てあげようと思って、必要以上に問うことはありませんでした。」(妻)

「まじで聖母(笑)。結婚については全然意識してなかったけど、こんなに優しくて、自分のことを理解してくれる人はなかなかいないな、とは感じていました」(夫)

ご飯デートもずっと携帯いじってばかり(怒)。

「とはいえ、やっぱり浮気してたらどうしようって思うと不安になるじゃないですか。飲みに行くのはアリだけど、体の関係はアウトだと思っていて。でも、今日何してるの?と聞くと、”俺の自由だろ”って言われたり、”関係ないじゃん”って言われたり。”うざいんだけど”と面と向かって言われることもその頃から増えてたっけ…。理由は深くは聞けませんでした。やばい!思い出したらイライラしてきた(笑)。

私が電話するとガチャ切りされる日もあったし、”何?話すことないんだけど”って冷たく言われて、電話で沈黙が続いたりとか…。こんな男のどこが好きなの?って感じですよね(笑)。でも仕事熱心でかなり勉強していることも知っていたし、家族や友達思いなところや、たまに見せる少年っぽい無邪気なところが大好きだったんです。”本当に俺のこと好きだよね〜”ってニコっとしてくれたり、”こんなに素が出せるのは君だけ”って甘えてくれたり…彼がいろんな一面を見せられる相手は私しかいないって本気で思ってました(笑)。母性くすぐられる感(笑)。周りの友達から別れた方がいい!って何度も忠告を受けたけど、彼の何を知ってるの?ってちょっとムカついたりしていましたね。」(妻)

時々出てくる優しさに気持ちがコロッと揺らぐのもわからんでもないが…。いやいや、これぞTHE・モラハラ。今のところ男性側に魅力ゼロなんですけど!(笑)。女性の優しさに付け込んでいますよね(泣)。

”俺を論破しろ”上から目線の彼は私が変えてみせる!と一大決心

「付き合って1年後、同棲することに。光熱費が上がった時には、数ヶ月分の明細を並べられて、どうしてこうなったのか説明してみてって淡々と説教されました。怖かったな〜。アハハ。トイレットペーパーを使いすぎって注意されたことも(笑)。彼は仕事から早く帰ってくるとYouTubeを観てゲラゲラ笑ってソファで寝転んでいるくせに、私には19時までには夕飯をテーブルに並べろって指示してきたりと、思い出せないぐらい、何かと”上から”色々と言われてましたね〜。デートもかなり適当な時期があったし。彼は頭が良くて口がうまいし、論理立てて話すから負けちゃう。一緒に住んでから、”俺のこと論破してみろ!”って何度言われたことか…。

このままじゃ精神病んじゃう!と思って別れる選択肢も一応考えたんですけど、基本的には本当にウマがあって、仲が良いんです。心配した親友が他の男性を紹介してくれたり、飲み会に連れ出してくれたりもしたけど、なんだかピンとこなくて。誰になんと言われようと、やっぱりこの人以外考えられなかったんです。直感というか…。だから、これは自分で幸せになるしかないと思って、私が彼を変えてやる!と奮起しました(笑)」(妻)

好きのパワーってやっぱり偉大。現状を打破しようという気持ちの切替は、素晴らしいです…!これぞ真実の愛なのかも。

昔からモラ男好き。でも、今までのモラ男とは違うところが…

「彼に言われて傷ついた言葉を、まずは全部スマホのメモにひたすら打ち込みました。それを彼の機嫌が良い時に見せたんです。こんなこと言われて悲しいって訴えて…。自然と涙が出てきました。そうしたら”ごめん”って素直に謝ってくれたんです。ちょっと意外だった(笑)」(妻)

そこで初めて自分がどれだけ酷いことをしているか気付かされました。大きな態度をとっている自覚はあったけれど、ここまでやばいとは…(苦笑)。でも、思い返せば物心ついた時から女性に対しては上から目線の傾向はあった気がします…。文字にされると冷静に見れるというか、なんか刺さりました…。」(夫)

性格が出るとよく言われる運転。「彼は意外と荒くなかったです。」

「私、実は割とモラ男が好きな傾向があって(笑)。今までの彼氏は私の話を一切聞いてくれなくて、全く話し合いが出来なかった。でも彼は、私の話には交際当初から一応耳を傾けてくれてはいたんです。”一応”で、結果的に論破されるんですけどね(笑)。だから、この人ならもしかしたら改善してくれるかもって思ったんです。そこからは根気強さと時間との戦いだったけど(笑)。

彼が上、私が下、みたいな感じで上下関係がはっきりし過ぎていることと、私は何をしても許してくれる、と余裕を持たせていることを反省しました。だから、些細なことなんですけど、外食デートの時に、彼が焼肉食べたい!って言うとするじゃないですか。以前ならいいよ♪と即答していたのを、敢えて絶対にイタリアンに行きたい!ここに行きたい!と別のものを示して希望を押し切ったり、彼が酔っ払って甘えてきても突き放してみたり。女子会にいくときでも、とびきりおしゃれをして、ちょっぴり心配させたり(笑)。私が主導になることを少しずつ、本当に少しずつなんだけど増やしていきました。もう、母になった気分ですね。育てるという意識で、なんだか後半は成長を見るのが楽しかったです(笑)」(妻)

「計画にやられましたね〜(笑)。絶対に離したくない!やっぱり彼女しかいない!って思っちゃいました。案外、ちょろいのかも(笑)。数々の暴言や態度を反省しています。今はこんな自分と一緒にいてくれることに報いる気持ちで、毎日感謝しています。本当に…。」(夫)

「周りからは、そんなに人って変われるの?って聞かれます(笑)。時間はかかったけれど、期待以上に変わってくれたし、信じられないぐらい優男になってくれたんです。完全なモラ感がなくなったのは付き合って3年過ぎたぐらいだったかな。今では必ず私の気持ちを優先してくれる。何より、心から好きだった人と結婚できて本当に毎日が幸せです。時々ケンカはするけれど、私もちゃんと言い返すし、思ったことはハッキリと伝えています。今はすごく対等な関係だなって思います。

これ言っちゃうとあれなんですけど、モラハラ男子って俺様気質で、それを男らしいと誤解してしまうというか、気づくとこっちが沼ってるんですよね(笑)。もしそういう人を好きになったら、とりあえず自分の話を聞いてくれるタイプかどうかをチェックするのが大事かなって思います。最初は論破されて心折れますけど(笑)。とりあえず黙って聞いてくれることがあるなら、モラ男の中でもまだマシ&改善余地はある気がします。この人が変わってくれる!と信じられるのは自分しかいないけど、好きだからなんとか頑張れます(笑)」(妻)

”育てる”という選択肢もアリなのかも

愛の力が人間の本質までもを変えるというか、なんというか…。
女性側は、自分がモラ男好きということを客観的に理解しておくことが大切なのかも。
モラ男からは一刻も早く逃げるべし、という意見が定説ですが、どうしてもこの人がいい!と強く思うなら、粘り強く”育てる”という選択肢もアリなのかもしれませんが…。
愛育するなら結婚する前&”話を聞く姿勢があるかどうか”は要チェックですよ!

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