3.ホワイトニングについてのアレコレ

お家でのケアに加えて、アカ抜け女子がこぞってやっていると話題なのがクリニックでのホワイトニング治療。費用はどれくらい? 実際の効果は? ホワイトニングについて気になる疑問を専門家に聞きました。

医療法人メディスタイル理事長・徳永先生のアンサー

Q. なぜ歯は黄色くなるの?

そもそもアジア人は、アフリカ系や欧米系の人々よりも歯が黄色いのが特徴です。歯は2つの層に分かれていて、表面はエナメル質という半透明の層があり、その奥に象牙質という層があります。エナメル質が透けて象牙質の色を映し出しているので、実質、歯の白さは象牙質の色になるんです。エナメル質の表面にコーヒーなどの着色汚れがついて汚れている場合と、象牙質の色そのものが黄色く透けている場合では歯を白くする方法は異なり、前者は歯磨きなど日常的なケアで対処が可能です。後者の場合は、いわゆるホワイトニング治療となります。象牙質はもともとがやや黄色っぽいのですが、加齢によって色が濃くなることもあり、病院での治療がオススメです

Q. 歯を白く保つために気をつけた方がいいことは?

エナメル質につく着色汚れで言うと、まずは毎日の丁寧な歯磨きですよね。日常的な歯磨きで汚れが取れない場合は、病院でクリーニングをしてもらうのも効果的です。そして歯並びをきれいにすることも、白さを保つためには必要です。歯並びが悪いとその隙間に汚れが残ってしまったり、その部分が影に見えてしまうこともあります。均一な白さのためにも、きれいな歯並びが理想的です。

Q. セルフホワイトニングと歯科医院のホワイトニングの違いって?

病院ではなく自宅で光を当てて使うホワイトニング治療のアイテムが販売されていますが、日本では薬事法の関係で薬自体がかなり弱いものになっています。なので、効果が見込めるかというと正直あまりオススメできません。費用はかかってしまいますが、病院のホワイトニングが安心して、より早く、しっかりと白くすることができます。そして、病院から処方されたホワイトニング剤を家でも使うことで、より白さを保つことができるようになります。白さを持続させるためにも、半年に1回、1年に1回はメンテナンスが必要となります。

Q. 料金はどれくらいですか?

病院で行なうオフィスホワイトニングと、病院で処方されたホワイトニング剤を家でも使うホームホワイトニング、どちらも合わせて5万円ほどです。また、ホームホワイトニングのみだと3万円ほどになります。

▼ホワイトニング Before/After 参考写真

▼ホワイトニング照射中の様子

審美歯科ドクター・石井さとこ先生のアンサー

Q.そもそもどういう原理で歯が白くなるの?

歯に含まれる着色有機物を無色化し、歯の明度を高めることがホワイトニングと呼ばれている施術。肌が日に焼けるように、歯も月日を重ねると黄ばみが強くなる傾向が。

Q.人から見て"白くてキレイな歯"と思われる白さになるまでの期間は?

ホワイトニングは継続がベース。歯は色が戻るのが当たり前なので、ホワイトニングで白くした歯を戻りにくくしてあげる頻度で通うのが理想的。クリニックで3~5回ホワイトニングを行なうことで、かなり白くすることができます。28歳までに1~2回通っておくことがオススメ。年齢を重ねるほど、歯は白くなりにくくなります。

Q.1回の施術だけでも効果はあるの?

意味がなくはないけれど、1回の施術で白くなっても、2回3回と続けないとすぐに元の色に戻ってしまいます。継続は力なり。歯の美には根気が必要になってくるんです。

Q.痛みってどれくらい?

ホワイトニングをすることによって、歯の表面の水分が一時的に少なくなり、脱水された状態に。それに伴う知覚過敏でスースーした痛みを感じる方も中にはいらっしゃいますが、24~48時間程度で痛みはおさまります。

Q.白くなった歯は、どれくらいその白さを維持できる?

3~5回ホワイトニングを受けていただいた歯は、何もケアをしないと大体半年ほどで元に戻ることが多いです。自宅でホームホワイトニングをしていたり、ケアをきちんとされている方だと1~2年もつことも。

Q.ホームケアのホワイトニングはきちんと効果があるの?

クリニックと自宅でのホワイトニングは全くの別物。クリニックでは、プロだけが使える特別な薬剤を使うので、自宅でできるケアとは異なります。でも、ホームケアをしっかり行なっていた方が、クリニックでのホワイトニングも結果が出やすくなります。なので、何もしないよりは絶対的に効果も出てオススメ。ただ、その分自分で行なう手間がかかるので、ライフスタイルに合った方法を選択してくださいね。

Q.市販で売られているホワイトニング効果を謳った歯磨き粉などは、実際に効果があるの?

ホワイトニングはきちんとした施術なので、ドラッグストアなどで売っている歯磨き粉などには、同様の効果は期待できません。ホワイトニングという言葉の解釈を広く捉えるのであれば、〝歯の汚れを除去する〞こともホワイトニングへの第一歩になると思うので、白い歯の大前提である健康な歯を毎日ケアしてあげてください♥

Q.歯茎が腫れていたり、虫歯や知覚過敏がある場合はホワイトニングは受けられない?

一部分だけ知覚過敏を起こしている場合は、患部をカバーしてホワイトニングを行なうことが可能。ただ、虫歯や歯茎が腫れている場合は、歯の白さよりもまず歯の健康を整えてあげないと意味がありません!

Q.ホワイトニングが原因で歯がもろくなったりしないの?

あり得ません!むしろ、ホワイトニングの薬剤は歯をきれいに保つ・虫歯を予防する成分も入っていて、定期的に通っていただく方がメンテナンスもできて、歯の健康状態は上がる一方だと思います。