湊斗の人間らしい部分も浮き彫りに

第5話では、紬(川口春奈)と湊斗(鈴鹿央士)が、正式にお別れをしました。正直、かなり衝撃を受けました。本当に別れちゃうんだ…って。

しかも、湊斗に振られてからの紬の対応も、リアルすぎません? もう吹っ切れているかのように、「今日湊斗の家、行っていい? 荷物が、いっぱい置きっぱなしだと思うから」と言ってみたり。ふたりがラブラブだった頃の話をして、“あの頃”を思い出させようとしてみたり。

別れたくない時の、最後の砦でもありますよね。相手の家に置いてある荷物って。荷物を取りに行くと言えば、合法的に会うことができる。それに、ちゃんと吹っ切っている感じもするし(内心は、未練タラタラなんだけど…)。

「宅配便で送るよ」と言われないかヒヤヒヤしていたけれど、湊斗はあっさりOK。ってことは、彼も会いたくないわけではなかったんだろうなぁ。むしろ、ちょっとうれしかったのかも。好きだから会いたいのに、好きだから一緒にいるのが苦しい。湊斗の複雑な気持ちを考えると、紬ももう会うのやめてあげてくれ! と思ってしまうけれど。

ただ、第5話では、湊斗の人間らしい部分も浮き彫りになりました。高校時代に、紬が想(目黒蓮)宛に書いた手紙を見つけて、捨ててしまったこと。別れたあとの変貌っぷりも、めちゃくちゃリアルで。恋人じゃなくなった途端に、呼び名を変えてくる人っているよなぁ。それに、わざわざ「次の人の時、気を付ける」って言う人って、絶対に“次の人”になりうる可能性の相手がいないんですよ。まだ、元恋人に未練がタラタラなんですよ…。

絶対に好きなのに、別れなきゃいけないって、本当に苦しい。相手が、自分のことを好きでいてくれるのなら、なおさら。でも、相手と一緒にいる自分のことを好きになれないのなら、別れるしかないんですかね。湊斗…(号泣)。

そもそも、湊斗はどの瞬間に別れを決意していたのか? 別れを切り出すまでの伏線を振り返っていきたいと思います。