火曜新ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』第1話を解説!

2023年1月17日より放送開始したTBSテレビ 火曜ドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」。

若手女優の中でも抜きん出た存在感を放つ広瀬すずと、Snow Man・目黒蓮に続く話題性が期待される永瀬廉を主演に迎えた青春ラブストーリーを徹底解説♡

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もうしばらくヨルシカしか聴けない…

音楽、上京、方言……このドラマには、衝動を突き動かされる要素が多すぎる。そう思いませんか?

脚本・北川悦吏子氏の代表作のひとつ「オレンジデイズ」では、くるりの"ばらの花"が頭にこびりついて離れなくなったことは記憶に新しいのではないかと思います。「夕暮れに、手をつなぐ」でいうそれが、ヨルシカの"春泥棒"なのです。いや、"ただ君に晴れ"かもしれない。

九州の片田舎から婚約者を追って上京したのに、婚約破棄され、都会のど真ん中で聞き馴染みのない方言で泣き叫ぶーーなんだかこれ、よくある状況なような気がしてなりません。

共通の”好き”は、思った以上にお互いのことを惹きつける。まぁ、『花束みたいな恋をした』のようにだからこそうまくいかないこともなきにしもあらずですが。

これからどう垢抜ける?九州出身のおてんば娘・空豆(広瀬すず)

「服は乾くけん、気にせんよ」と、ドンキで一番安い”大東京”と書かれたスウェットを買う空豆。バスで大口を開けて寝たり、噴水の水で顔を洗ったりと、おてんば通り越してもはや野生児。

そんな空豆ですが、今後ファッションに目覚めていくみたい…?なになに、『パラダイス・キス』『今日、恋をはじめます』を彷彿とさせるヒロインぐんぐん成長系少女漫画な一面まであるの?すっぴんでもすでにかわいすぎる空豆が垢抜ける姿、楽しみすぎます。

しかし、婚約者……いや、元婚約者・翔太(櫻井海音)の今カノ・七海(横田真悠)の存在が酷すぎる。ここまでわかりやすく正反対な女を選ぶなんて、翔太には一生分のバチが当たってもおかしくない!七海に負けるな、空豆!

心にどんな変化が起きる?コンポーザーを夢見る青年・音(永瀬廉)

頭に浮かぶメロディを口ずさみながら歩き「いや、藤井風だなぁ」と呟く。日中、好きな音楽にどっぷり。コンポーザーを夢見る音だけど、どうやら彼には足りないものがあるみたい。

「心がないのよね…」音の担当A&R・イソベマキ(松本若菜)はそう言って頭を抱えます。
……わかる人にはわかる。既視感。これは……「ファイトソング」の芦田春樹(間宮祥太朗)じゃん!!!
「人の心が分からないから良い曲が書けない」ーー追い込まれた芦田は、ひょんなことから出会った花枝(清原果耶)に心を動かされていっていましたよね。

これはもう、”人を好きになる”という気持ちがわからない音が、空豆の存在によって感情がぐちゃぐちゃになっていく未来しか見えないじゃないですか?
実はこれ、ヨルシカによる主題歌「アルジャーノン」の歌詞冒頭からも伺えるのです。

貴方はどうして僕に心をくれたんでしょう
貴方はどうして僕に眼を描いたんだ
空より大きく雲を流す風を飲み込んで
僕の眼はまた夢を見てた
裸足のままで

はぁ、この先を想像しただけで胸が苦しい……。

一瞬たりとも見逃せない、個性豊かな登場人物たち

空豆と音のこれからはもちろんのこと、その他の登場人物の今後も気になってしょうがない!

中でも「雪平邸」の主・響子(夏木マリ)の息子・爽介(川上洋平)に注目しちゃう。あの飄々とした様子からは想像もつかないマザコン感、なんとも不思議。しかも、川上洋平は前回の北川悦吏子氏脚本作「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」に続いての出演なんですよね。彼を起用した意図も気になるところです。

また、人気ユニット「ズビダバ」ボーカル・アリエル(内田理央)、謎の美女・菅野セイラ(田辺桃子)、いずれ空豆のブレインになるという葉月心(黒羽麻璃央)など、今後キーパーソンになるであろう気になる登場人物が盛りだくさん。

“青春ラブストーリー”を描いていく二人が行き着く先は?空豆と音と爽介の三角関係?空豆が心に思いを寄せる?セイラから音に向けて恋の矢印が発射?
あらゆる”まさか”展開を妄想しながら、第2話を楽しみに待つとしましょう♡

Text:Kirimoto Erica