SNSで早くも話題!安藤サクラ主演『ブラッシュアップライフ』

2013年1月8日よりスタートした日本テレビ系 日曜ドラマ『ブラッシュアップライフ』
“地元系タイムリープ・ヒューマン・コメディー”という斬新な切り口に、憂鬱になりがちな日曜夜、全国民が心持ってかれちゃってます♡

(こちらもチェック)【ブラッシュアップライフ・第7話】「あーちん、何周目?」ついに他人と”ブラッシュアップライフ”を共有する世界線へ突入!物語の鍵を握る・宇野真里(水川あさみ)の登場に不穏な気配も

バカリズム、やはり天才だった

タイムリープもの、ドラマや映画の世界においてはそれなりによくある話。
それをここまでおもしろおかしく描けるだなんて、やっぱりバカリズムさんは天才だと思うのです。

過去に戻ることができる不思議なタクシー運転手と様々な乗客による1話完結型の“人生”再生エンターテインメント『素敵な選TAXI』、 仲の良い芸能人同士という設定でそれぞれのキャストが本人役を演じ特に何も起こらない集まりが繰り広げられる『住住』、バカリズム自身が銀行に勤めるOLになりきるという意味不明設定なのに共感しか生まれない『架空OL日記』、普通のOL VS ヤンキーOLの目を疑うような派閥争いに度肝を抜かれる『地獄の花園』、クセ者揃いのとある結婚式を舞台に奇想天外な人間関係が描かれる『ウェディング・ハイ』など、一線を画した脚本が毎度話題になるバカリズムさん。

そんな彼の最新作『ブラッシュアップライフ』。
おもしろくないわけがないなんてことはわかっていたけど、それはもう想像を越えたおもしろさに開いた口が塞がらない……!
一体、どんな徳を積んできたらこんな脚本が書けるの?あなたは人生何周目なの?ねぇ。

“既視感ありすぎるあるある”に誰もがエモ死

ここで、軽く『ブラッシュアップライフ』のこれまでを振り返っておきましょう。

主人公・あーちんこと近藤麻美(安藤サクラ)、第1話ラストでまさかの交通事故死。死後の真っ白な世界で謎の案内人(バカリズム)から「来世で南米・グアテマラのオオアリクイに生まれ変わる」と通告されます。途方に暮れる麻美ですが、人生をやり直せるということを知り、記憶を持ったまま2周目の人生を生きることに。
2周目の人生もようやく1周目の最期まで追いついたと思いきや、俳優・前野朋哉の撮影現場に遭遇し気を取られたところでまたもや交通事故死という展開を迎えてしまいます。
「しかし、次こそ人間に」と思いきや、次の来世は”インド太平洋のニジョウサバ”。あーちん、絶句。ですが、3周目の人生を生きることができると知った麻美は、3度目の人生やり直しに踏み込みます。

この絶妙な脚本術が本ドラマの魅力であることは間違いないのですが、最大のおもしろポイントは“既視感ありすぎるあるある”にあるのではないでしょうか。

麻美の起点となる年齢は33歳。なっちこと門倉夏希(夏帆)、みーぽんこと米川美穂(木南晴夏)との何気ない会話の中で、ポケベルやmixi、ゲームボーイアドバンス、また、当時流行りに流行った曲「粉雪」「イケナイ太陽」などが登場し、アラサーにとって爆弾級の威力を持つ"あるある"が連発されます。

特に、シール帳の下りなんかは心がエモ死にそうになったことは言うまでもありません。普通のシールよりもリッチな”タイルシール”。そう、あの頃、これをゲットするためにどれだけの苦労を積み重ねたことか…!

@brushuplife_ntv#ブラッシュアップライフ】小学校で流行った“プロフ帳” 脚本 #バカリズム #安藤サクラ #プロフィール帳 ♬ オリジナル楽曲 - ブラッシュアップライフ_日曜ドラマ【公式】

ここで、とある疑問が生じます。バカリズムさんはなぜ、こんなにも詳細にシール交換の下りを覚えているのでしょうか。そもそもシール帳文化は女の子を中心に流行っていたもので、男の子からしてみると少し疎いはず。「架空OK日記」然り、女性以上に女性の気持ちを代弁してくれる彼の想像力に脱帽です。

また、これまでのバカリズム作品を見ていたからこそのめり込んでしまう既視感にも注目です。
みーぽんが"竹野内豊が出ていたドラマは無条件で満点をつけていた"という事実が発覚しますが、そんな彼は「素敵な選TAXI」で主演を務めていたり、麻美が仲良くなる女優・臼田あさ美や親友のなっち役・夏帆は「架空OL日記」メンバーだったりと、バカリズムさんだからこそのキャスティングにもぐっときますよね。

登場する誰を見ても「これ、私の話?」と錯覚してしまうかのような自然すぎるお芝居に、ぐいぐいバカリズムワールドに引き込まれていってしまうのです。

考察も大盛りあがり!今後のさらなる展開に期待

3話放送終了以降、SNSではあらゆる考察が飛び交っています。

最も話題になっているのが服装について。1周目ではブラウントーンだった服装が、2周目ではホワイトトーンになっています。
なっち、みーぽんも違う服装になっていたら違和感を覚えることはないのですが、不思議なことに変わっているのは麻美だけ…。
それだけでなく、3周目は麻美だけブラックトーン。もしかして、転生した人は服装の色に共通点が?となると、3話で謎を残し4話でもまだ回収されなかった謎の女(水川あさみ)もブラックトーンだったような…ということは?っていうか、謎の女ってもしかして、幼少の頃よりタイムリープ説が囁かれていた宇野真里の可能性、ある?

あー、考えはじめると止まらない。1話で登場した麻美の職場の後輩・美奈子(三浦透子)の白パーカーも気になってきます。しかもそのパーカーには「I'm coming back to life many many times(何度でも蘇る)」の文字。
そういえば、麻美の妹・遥(志田未来)や同級生の玲奈(黒木華)も登場当初からホワイトトーン…うーん、考えすぎ?

あと、タイムリープ後にたまに見る夢に出てくる謎の台車も気になる…!
まだまだ伏線回収の余地がありすぎる『ブラッシュアップライフ』。ひとまず、3周目の人生でも30代で死なないことを祈るばかりです。