恋した時、頭のナカはどうなってる?

寝ても覚めても好きな人のことを考えてしまったり、ふとした言葉で一喜一憂しちゃったり…。どうしてこんなにも私たちは恋に振り回されるの!?

それには、脳にヒミツがあるんだとか

操作不可能でもどかしい「恋」と「脳」のカンケイを、脳科学的な視点からネホハホしてみました♥

Q1:恋って脳科学的にどんな現象? いいもの?悪いもの?

恋って脳科学的にどんな現象? いいもの?悪いもの?

いい・悪いは難しいですが、人間にいろいろなことを教えてくれる一番の"学習" です。 それと同時に、意思決定を司る前頭葉のスイッチを切り、自分の主導権を明け渡すリスクのある危険なもの。

理屈抜きで人を愛してしまう、無条件性を伴う現象です。



Q2:ヒトキメキやすい人とときめきにくい人の脳には違いはあるの?

ヒトキメキやすい人とときめきにくい人の脳には違いはあるの?

脳の違いというより、新しいものに対してどれだけリスクを取れるかの違いでしょう。

恋は危険なギャンブルと言えるので、新しいものへの好奇心や他人を求める気持ちがどれだけあるか。また、ときめきやすさには、何かあれば戻って精神的な安寧を確保できる安全基地の有無も関係します。


Q3:恋した時、私たちの脳内では具体的に何が起きてるの?

この5つが起こっている状況。

「恋は盲目」とはよく言ったもので、理性が失われて色眼鏡をかけた状態が恋と言えます。

Q4:恋愛と結婚は違うと言われる理由は脳にあるって本当?

人を好きになるプロセスは、2パターンがよくあげられます。直感的に感情で好きになるか、ありとあらゆる分析を重ねて条件で好きになるか、という2種類です。この2点は違うように見えて、感情中枢と分析回路を両方使って自分に合う相手か見極めていくという点では、脳科学的には同じと言えます。

感情と分析を繰り返した結果、「一生信じられる」と思えた相手を選ぶ=結婚の定義とすれば、恋愛と結婚は違うものとは言えないのではないかと思います。


Q5:『ビビッとくる』恋の直感って脳科学的には信じてもいいの?

『ビビッとくる』恋の直感って脳科学的には信じてもいいの?

科学的な証明はいまだにできていませんが、直感という自分の身体が教えてくれることは、いったん信じてみてもよいと思います。ここで大事なのは、そのあと本当に正しいかどうかの分析を怠らないこと。恋をした時に働く脳の部位は、感情中枢である「扁桃体」と分析回路である「大脳皮質」。この2つは双方にやり取りをします。「ビビッと身体が反応しているけど、本当に大丈夫?」と脳で分析して「なんとなく大丈夫そう」とわかったら、さらに進んでみる。

感情と分析を混ぜながら行なうのが恋なのです。

Q6:『好きなタイプ』は何をもとに判断されている?

『好きなタイプ』は何をもとに判断されている?

自分の遺伝子とかけ離れた相手を選ぶことで、健康な子孫を残そうとする進化論的な見解は有名な話です。若い頃は遺伝子が健康そうなモテる人が好きなタイプでも、大人になるにつれて、自分が何を大切にしているかなど価値観が形成されていくので、ひとえに〝モテる人〞が自分に合うわけではないと学び、好みや理想は変わっていくものです。

大人になってから好きになる理由は生物学的な話だけでなく、とても言語化不可能。「今日、何食べたい?」の感覚に近く、今の自分がどういう要素を必要としているのか身体が無意識に伝えてくるものだと言えるでしょう。

Q7:『恋愛するとキレイになる、若くいられる』と言われるのは科学的根拠はがあった!?

脳を若く保つには、どれだけ新しいことに興味を持ち、自分を危険にさらせるかが重要という認知症の研究があります。つまり、リスクの高い学習である恋愛は身近でありながら、大きな学びと若さの秘訣になり得ますよ。

Q8:恋愛で人生の幸福度は上がる?

実は恋愛している時の脳は〝自分の子どもを見守る母親〞と同じで、〝どんなあなたも受け入れる〞という無条件さがあります。ぬくもりは人に一番安心感を与えてくれるので、そんな存在と触れ合えたら絶対的安心を感じ、幸福度を高めてくれるはず。

恋はリスクを伴う学習ですが、そのぶん学びも大きく、人生に喜びをもたらしてくれるのではないでしょうか。

Q9:浮気する人の頭の中ってどうなってるの?

浮気する人の頭の中ってどうなってるの?

そもそも脳は好奇心旺盛で新しいもの好きなので、相手のことを知り尽くすと興味を失う性質がありますが、幼児期の親との関係により人との信頼形成が苦手、実は人が怖くて信頼形成を欲していないなど、その人が生きてきた過程で抱えた心の問題が原因の可能性も

信頼形成が苦手な人は誰といても満足できず落ち着けない、とにかく満足できない状態になって浮気につながるケースもあると言えます。

Q10:恋の賞味期限は3年と言われる理由って?

恋の賞味期限は3年と言われる理由って?

好奇心の塊である脳は3年くらい経つと相手のことがだいたいわかった気になり、新しい発見=学びがなくなるとドーパミンが出なくなります

これが、世間でいう恋の賞味期限や倦怠期。

好奇心の仕組みを利用してお互いが新しい世界へ出て変わり続けることができれば飽きずに長い関係を築くことができるでしょう。

まとめ

脳と恋の関係を心に止めておけば、恋愛マスターも夢じゃない!? ついつい感情的になってしまったらこの記事をぜひ思い出してみて。