ドラマ『いちばんすきな花』第3話を考察!

放送中のドラマ『いちばんすきな花』(フジテレビ系、木曜よる10時~)。誰もが一度は考えたことのあるテーマ”男女の友情”を題材にした本作について、コラムニスト・DJあおいさんに見どころや登場人物の心情について、考察してもらいました。

(こちらもチェック)【ドラマ・いちばんすきな花第1話】「みんなのいい人にはなれるが誰かの一番にはなれない」「常に好かれてしまうがゆえに深い関係になれない」コラムニスト・DJあおいが語る”二人組”の難しさ

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大人になると『友達』と呼べる人がなかなか出来ない理由

大人になると『友達』と呼べる人はなかなか出来なくなりますよね
人付き合いが多くなるわりには、その関係性を聞かれると『仕事仲間』と呼んでみたり『取引先の◯◯さん』と呼んでみたり、友達とは一線を画す存在に仕立て上げ友達とは違うカテゴリに仕分けしてしまう
なんの躊躇いもなく『友達』と呼べるのは、大人になる前からの付き合いである旧友だけ
大人になるとなかなか友達が出来ない
劇中のゆくえ(多部未華子)のセリフが印象的、『みんな何かしら、何かぶってますよ』
椿(松下洸平)は自分のことを『落ち着いた大人ぶっている』と言い、ゆくえは自分のことを『いい先生ぶっている』と言う
大人は大人というだけで大人であることが求められる
私たちは一様に大人のように振る舞い、大人ぶっているだけなのかもしれない
椿が言うところの『嫌われない配慮』をしながら大人を演じているだけなのかもしれない
大人になるとなかなか友達が出来ないのは何故なのか、その答えが垣間見えるシーンでしたね

女は男に大人であることを求め、男も女に大人であることを求める

恋愛関係も同じように、女は男に大人であることを求めてしまい、男も女に大人であることを求めてしまう
ゆえに恋人にはなれても友達にはなれなかったりする
椿と純恋(臼田あさ美)の関係もまさにそれだった
このドラマの主題でもある『男女の友情』が築けなかったがために、椿と純恋はすれ違ってしまったのかもしれません

ゆくえの勤める学習塾の教室で夜々(今田美桜)と二人で話をするシーンは女子学生を彷彿とさせるシーンになりました
そして椿の家の前で椿の帰りを待ちながら買い食いをする紅葉(神尾楓珠)の姿は男子学生そのもの
椿と純恋の話を階段で盗み聞きをする三人の姿も、夜々が椿の家を『部室みたい』と比喩したことも、夜々と紅葉がソファで無防備に寝てしまう姿も、四人が四人の間だけでは大人であることを忘れた少年少女であることを表現しているのかもしれない
だからこそ出自も環境も異なる四人の間に友情が生まれたのかもしれません
ラインの交換に手こずる様子やグループラインの招待に喜ぶ姿も初めてスマホを手にした『あの頃』を想起させるシーンになりました
もしかしたらあの四人は今、青春をやり直している最中なのかもしれませんね

今回は純恋と綺麗に決別したことで椿のターンはこれで一件落着といった感じ
予告を見る限り次回からは夜々のターンに移行するのでしょうか
なにやら親子関係に難がありそうな雰囲気ですが…
まだまだ目が離せない展開が続きそうですね

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