ドラマ『いちばんすきな花』第4話を考察!
放送中のドラマ『いちばんすきな花』(フジテレビ系、木曜よる10時~)。誰もが一度は考えたことのあるテーマ”男女の友情”を題材にした本作について、コラムニスト・DJあおいさんに見どころや登場人物の心情について、考察してもらいました。
(こちらもチェック)【いちばんすきな花・第3話を深掘り】椿(松下洸平)と純恋(臼田あさ美)のすれ違いに垣間見えた、すべての”大人”たちが経験する重荷【DJあおい】
沙夜子は夜々にとって『毒親』?そうではない可能性を感じた”とある場面”
男性は『父親』という属性になっても、自分の夢は自分で叶えようとする
子供の頃に買えなかったおもちゃを大人買いでコレクションしてみたり、好きな漫画をコンプリートしてみたり、思う存分ゲームに夢中になってみたり
子供の頃に成し得なかった夢を自分の趣味にしている人も多い
一方、女性は『母親』という属性になると、自分の成し得なかった夢を娘に託してしまう傾向がある
性別が同じというだけで、自分の人生を娘の人生に投影してしまい、無自覚に娘の人生を支配してしまう
その傾向のせいなのか、女性は息子より娘を欲しがることが多い
母親と娘の関係性は親子の中でも特異なものであり、ひとつ掛け違えてしまうと二度と解けない絡まりになってしまうことも珍しくはない
夜々(今田美桜)の母、沙夜子(斉藤由貴)もそんなテンプレートな母親だったのでしょう
待望の女の子ということで夜々を溺愛した沙夜子は、自分がなりたかった『女の子』を無自覚に押し付けてしまう
その原動力は紛れもない愛情であるというのが厄介なところ
母親が嫌いな子供などいない、子供も母親から愛されたい
ゆえにその愛情が自分にとって不本意なものであろうと、母親に愛されるためにその愛情に従ってしまう
夜々は忠実に沙夜子の愛情に従い、沙夜子の思い描く理想の女の子を演じ続けてしまった
そして周囲からも、夜々ではなく、沙夜子の思い描いた『女の子』が愛されてしまうという悲劇
『女の子でいることが辛い』という夜々の言葉は『私は私として愛されたい』という自我の葛藤だったのでしょう
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— 「いちばんすきな花」木10ドラマ公式💐<フジテレビ> (@sukihana_fujitv) October 26, 2023
『#いちばんすきな花 』
第4話 11/2(木)よる10時放送💐
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第3話をご覧いただきありがとうございました!
ぜひ #いちばんすきな花 をつけて
感想を聞かせてください🌸
前回に引き続き
放送よりも長い30秒の予告映像をお届け🌟
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通常このイベントは思春期に発生して親から独立していく
その影響は友達によるところが大きい
自我と自我が惹かれ合い芽生えるのが友情であり、そこに親の思惑は介在しない
自我の確立には自我の理解者(友達)が必要なのだが、夜々は沙夜子の思い描く『女の子』としての完成度が高過ぎたゆえに、自我が『女の子』に負けてしまっていたのでしょう
しかし遅ればせながら、夜々にも自我を表現できる友達ができました
ゆくえ(多部未華子)をはじめ、椿(松下洸平)や紅葉(神尾楓珠)といった存在が、やっと夜々の思春期に終止符を打ってくれたのかもしれない
沙夜子という存在は夜々にとって『毒親』と言いたくなる存在だったがその表現は避けたいところです
なぜなら、沙夜子は夜々の『いちばんすきな花』を紫陽花だと知っていたからだ
純度100パーセントの支配的な母親なら好きな花さえ自分の好みを押し付けてしまうだろう
沙夜子にも、支配的な母親としての自分と夜々を思いやる母親としての自分との葛藤があったのかもしれない
きっと夜々の好きな色が紫だということも知っていたはず
花屋での『ピンク』のくだりは、その葛藤が垣間見えるシーンに作られているようにも見えました
友情と恋愛感情は、限りなく同じであるのかもしれない
ともあれこれで夜々の母娘問題はめでたく解消された
四人の友達としての関係もますます深いものに構築されているように見える
特に今回は四人組を二つに分けたパートが印象的でした
椿が紅葉に『今夜うち来る?』とうっかり言ってしまい、照れ自爆するシーンはSNS上でも『かわいい』と話題になっていましたね
そして夜々はゆくえに助けを求めるように袖をチョンと掴むシーンが印象的だったが、どちらもさながら男女の恋愛シーンそのものである
しかしもちろんこれはどちらも友情に他ならない
そう考えると友情と恋愛感情は限りなく同じであるように思える
第一話で夜々が言った『恋愛感情は性欲』という台詞もあながち間違っているとは言えないのかもしれない
そしてもうひとつ気になったのは紅葉とゆくえの関係性である
ラストの『好きや嫌いに理由なんかなくてもいい』というくだりで、ゆくえが椿のことを好きだと言う(友達として)
そして同調を求めるように紅葉にも『椿さんのこと好きでしょ?』と問う
紅葉は『うん』と同調する
続け様に『夜々ちゃんも好きでしょ?』と問う
紅葉は『うん』と同調する
そして『ゆくえちゃんも好きでしょ?』と問うが紅葉は無言で同調しない
ゆくえはこれをお笑いでいうところの『スカシ』として処理してしまうが、紅葉の表情はどこか物憂げにも見える
これが恋愛感情によるものだとしたら、四人の友達としての関係が崩れてしまうような気がしてならない
おまけに次回はゆくえの元親友である赤田(仲野太賀)も登場する模様
混沌の匂いが色濃く漂い、今のところ悪い予感しかしない…
願わくば四人の関係性はこのままで終わってほしいと思うがはたして…
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