【おすすめの小説】編集&ライターが恋した一冊は?

活字が大好きで、それを仕事にしている編集とライターの心を動かした小説は?一冊になんて絞れない(涙)と悩みながらも挙げてくれたのがこちらです♥

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美容誌編集部員のイチオシ小説

『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』尾形真理子/幻冬舎文庫

「誰かのために可愛くなりたい。そう思う人はぜひ手に取って」

『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』尾形真理子/幻冬舎文庫

「恋愛下手な女性たちが訪れる路地裏のセレクトショップで、自身の運命を変える一着と出会い、それぞれが成長していく短編集。なんだかんだ毎日充実していると、「しばらく恋愛はいいかな…」と思うこともあるけれど、そんな時に"また恋したい。新たな一歩を踏み出したい!"と、前を向きたくなる作品です。

印象的だったのは、――感情は、年を取らないのかもしれない。対処の仕方が大人になっていくだけで。――という一文。友人たちは家庭を築き、安定モードに入る歳になってきた私自身、しばらく彼氏もいないし、恋愛もご無沙汰。今さら、感情を揺さぶられるような恋愛は無縁だと思うけれど、恋をした時のキュンキュンするような、ピュアな気持ちを忘れてはいけないと思い出させてくれました。

著者の尾形真理子さんはコピーライターということもあり、ひとつひとつの言葉が練られていて、じんわり心に染みわたります。今までより少しだけ素直に、そして丁寧に、好きな人や自分の気持ちと向き合いたい。幸せな恋をつかむために、ファッションや美容、自分磨きを頑張っているすべての方におすすめ!

新しい恋に向けてぜひ読んでみて♡

Text:Iida Honoka
Composition:Kamakura Hiyoko

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