ベッドでの悩みは40年前から同じ!?

GW中に自宅の本棚を整理していたところ、一冊の古い本が目に留まりました。あまりに分厚いので一度読んだきり本棚に並べていたのですが、ひさしぶりに読んでみることにしました。

この本は「モア・リポート」といって、雑誌「MORE」が1980年に実施した女性の性に関するアンケートを元に書かれたものです。13~60歳までの女性5770名が回答したこのアンケート結果を、セックスコラムニストになった私が今再び読んでみて思ったのは「ベッドでの女性の悩みは40年前から何も変わっていない!」ということです。

「モア・リポート」の中で多くの女性たちが嘆いていたのは、セックスでイケないということ。セルフプレジャーではオーガズムに達することができるのに、セックスでは達することができないというギャップです。私の元にはこれまでに2000件以上のお悩みが届いていますが、実はその多くも「セックスでイケない」悩みなんです。

パートナーだけが達して終わることに対する、取り残されたような孤独感と肉体的な不満。
どうすれば自分も達することができるか方法は知っているのに、それをパートナーに示すことができない葛藤。そして、やめられない演技。

昔から変わらない女性の悩みに愕然とする一方で、セックスでもイケる女性たちの共通点も2つ見つけました。

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セックスでイケる女性の共通点

①伝えることができる

セックスでイケる女性たちの最大の共通点は、パートナーに自分の好みを伝えられることです。
多くの女性は挿入だけではイケないため、クリトリスへの同時刺激を必要とします。そのためには相手に協力を求めなければなりません。

また、脚を閉じていないと感じにくいタイプの女性は、脚を閉じたままできる体位を相手に提案する必要があります。前戯を早々に切り上げられそうになれば、自分にはもっと丁寧な前戯が必要だと訴えなければなりません。

恥ずかしさや男性のプライドを傷つけたくない気持ちから、こういったことを言い出せない女性が多いのも理解できます。しかし、言えるか言えないかでアンケートにも大きな差が出ていることを見ると、言ってみる価値はあると思いませんか。

②避妊に主体性を持つ

避妊を男性だけに任せず主体的にコントロールすることも、セックスでイケるポイントです。

不安なことがあると行為に没頭できなくなり、オーガズムからは遠ざかります。妊娠や性感染症の不安をできる限り取り除くことで、余計なことを考えずに快感に集中することができます。

パートナーと正しい知識を共有し、女性も避妊に主体性を持つことが、セックスで得られる快感や満足度を上げることに繋がります。

40年前も今も、ベッドで女性が悩むことは同じ。「なーんだ、みんなもイケないのか」と諦めてしまうのもいいですが、性生活を続けていくのなら、少しでも楽しく気持ちよくなれるための一歩を踏み出してみませんか。

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