始める前の基本のキ!初級編Q&A

読者が気になるアレコレを、医師が徹底解説。美容医療への第一歩の知識を身につけよう!

Q. クリニックがありすぎて決められない!どんな基準で選べばいいの?

「韓国まで足を運ぶ最大の理由は安いからだと思うので、まずは自分の予算に合うかどうかを基準にするのがいいと思います。ただ日本人に向けたクリニックも最近すごく増えているので、PR案件を除く、自分が受けたい施術に関する口コミを参考にするのも大事

日本人が多く通い、予約が取りにくいクリニックは、安心かと! あとは施術前にカウンセラーではなく医師が直接診察をしてくれるクリニックはおすすめです。」(by 金先生・以下同)

Q. 最近、話題や注目を集めている施術って?

「リジュランという本当に痛い施術があるんですが、去年の秋頃から痛みが3分の1くらいに抑えられた薬剤がいろいろな製薬会社から出始めたこともあり〝リジュランの戦国時代〞と言われています。僕のクリニックだと、リズネという施術で値段も少し抑えられているので受けやすいです。

あとはボルニューマ、デンシティ、オリジオXといった高周波が人気で、ボルニューマ×シュリンク(ハイフ)を組み合わせたボルフォーマも話題。」

Q. なりたい肌や憧れる肌にトレンドってあるの?

「なりたい肌は、今も昔も変わらずベビースキン。鼻や目などのパーツにトレンドはあるけれど、肌にはないように感じます。だからこそ、肌にツヤと光沢を与えてくれるような施術のスキンブースターが人気を集めるんです!」

Q. 初めて美容医療を受ける人にオススメの施術って?

「美しさの基準は人によって差があるけれど、個人的な文化やトレンドに左右されないのが肌だと思います。どこに行っても誰が見てもキレイだと思うのは〝シミとシワのない赤ちゃん肌〞

その観点から考えるとレーザーとボトックスがおすすめですが、シンプルにひとつだけであれば、自分のきれいになった肌を一度体感してほしいので、皮脂や角質を取り除き潤った肌へ導くハイドラフェイシャルを試すのが一番オススメかもしれません。」

Q. やり始めたらやめられなくなりそうで怖い…

「まず、美容医療をやめる必要がありますか? 継続するからこそ美しくなれるんです。一回の自己満足では変われない!

やり続けるのが怖いと思う人は正直、美しくなりにくいかなと。やったことに対して喜びを感じて、楽しめる人が続けられるもの。明日よりも今日の自分が一番若くて美しい。それを維持するための美容医療なので、続けることが大事!

プロフェッショナルの意見を聞く 美容に関するウワサ話

SNSで様々な意見が行き交う中、情報の良し悪しを判断するのが難しい昨今。正しい情報を求め、あらゆる疑問を専門家・金先生に問いかけてみました!

Q. なぜ韓国の美容医療は日本に比べて安いの?

「機械や薬剤などの大半が韓国製である点が大きいです。他国のウルセラやボトックスは韓国製に比べて金額もかなり高く、その施術を受けられるのは先進国の限られた人だけ。

韓国は激しい競争社会なので、新しい機械や薬剤が登場すれば、それを安く提供できるように研究し、追求してまた新たな機械を生み出す企業が多い。そして国内だけでなく世界へ売り、美容人口を増やすことで施術金額を下げることができます。

ただ、安いということが正解ではない。安ければ質もそれなりに下がることがあるので、そこはしっかりと理解しておこう。」(by 金先生・以下同)

Q. 糸リフトとハイフってどう違うの?

まったく別物。糸リフトは外から異物を入れて引き上げることによって、中の維持靭帯を固定してたるみにくくします。ハイフは、筋膜に熱を加えて引き締めることでリフティング効果を得られます。しゃぶしゃぶの肉をイメージするとわかりやすく、〝タンパク質の熱凝固〞によるもの。

ハイフはやりすぎるとよくないという意見もあるけれど、しっかり知識を持った専門家のもとであれば問題なく、逆にセルフハイフなどで機械の出力を操作できるようなところには注意を。たるみ予防として糸リフトを年に1回、ハイフを年2回くらい受けるのを推奨。」

Q. 日々のケアで美肌になるには何をしたらいいの?

「まず日焼け止めを徹底して塗ること。皮膚の老化の大きな原因のひとつが紫外線という意識を持って。

次に、間違ったルーティンをやめること。毎日丁寧にW洗顔をしているのに肌が荒れている人は、洗いすぎが原因で本来持つべき天然保水因子などが失われている可能性も。洗顔後、何も塗らず1分キープした時に肌がつっぱる感覚がある人は、洗顔料を見直してみて。

最後に自分に合った機能性化粧品を使うこと。肌をきれいにする基本的な成分はビタミンA、B、Cなので、使っている化粧品に不足しているものがあれば補い、自分に合うものを探そう。」

Q. シミや肝斑系の施術は韓国ではあまりオススメしないって噂で聞いたけど、本当なの?

「韓国のレーザーでは限られた病変に対して1回でシミが取れることもあるけれど、1回5万~7万円くらいと価格も正直、安くはないです。そして、人によってシミの濃さは違うので効果も人によって違います。

最近のシミ取りレーザーは、ゆっくり気をつけて丁寧に取ることがトレンドなので、あえて韓国まで行くよりも日本で主治医を見つけて行なう方がいいと思います。

肝斑はレーザーで一回で取れることはほぼないですし、韓国で施術したことで色素沈着してしまったという人も結構いるということがオススメしない理由です。」

Q. どうして韓国の人のお肌ってきれいなの?

「美容にかけるお金や時間は日本人の方が多い気がしますが、韓国人はまず日焼けをしないように徹底しています。

リゾートに行った時に子どもにラッシュガードを着せていたり、畑で仕事をする方が深めの帽子をかぶっていたり。韓国人は肌へのダメージ=紫外線という意識がすごく高いから、幼い頃から日焼け対策をしています。

日本の小学生が外で真っ黒になるまで部活をしていたり、ガングロギャルを見た時は本当に驚きました。あとは、日本は冬にも肌が乾燥しやすいエアコンを使うのに対して、韓国は床暖房を使うことも大きいと思います。」

Q. "若いうちから美容医療はやらない方がいい"って聞いたことあるけど本当なの?

「僕の周りの美魔女は幼少期から美容医療をやってますよ。韓国の美容クリニックに行くと中学生くらいの子も。

美容医療の基準は人それぞれだと思いますが、糸リフトやボトックスであれば20代半ばから、という人も。その年代に急激にコラーゲン量が減少し始めるので、遅くても20代後半に始めることが◎。

若いうちにボトックスでシワを予防、フォトフェイシャルやピーリングでたまに肌管理、シミができたらレーザーをすると、後々のケアが楽に。年齢を重ねるほどお金もかかるし、思うような仕上がりにならないことが多いので、ぜひ検討してみてくださいね。」

美容医療のプロフェッショナルによるアンサー、参考になる♡

Text:Onodera Arisu

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