ユカイな人生の作り方 vol.4

毎日頑張って生きていると、いろんな悩みにぶつかりますよね。ひとつの壁を取り除くとまた次のモヤモヤが出てきて…私たちの悩みが尽きることはありません。そんな悩める皆さんの心をふっと軽くしてくれる、ロックミュージシャン・ダイアモンド☆ユカイさんによる期間限定のarweb特別連載がスタート♡

ユカイさんのポジティブで優しい言葉が、モヤモヤした気持ちをふわっと軽くしてくれるはず。第4回目のテーマは「夢」。

ユカイな人生を歩みたい人たち、集まれ〜!

ダイアモンド☆ユカイ

「Hello サムシング! なんとarwebで俺の連載がスタートしたよ! arを読んでいる方たちに、俺のやってきた成功や失敗のロックな経験が何かひとつユカイな人生を生きるヒントになってもらえたら嬉しいな」(ダイアモンド☆ユカイ)

「夢」

就職、転職……。人生にはいくつもの分岐点があるわけだけど、目標に向かって進む上で壁とぶつかったり、回り道をして不安になったり、諦めてしまいそうになることって誰しもがあるよね。

もちろん、俺も最初から何の障害もなくロックミュージシャンになったわけではないし、紆余曲折してここまで来たんだよ。と言うのも、俺の親父は、お役所で働いていたいわゆる「お堅いエリート」だったんだ。朝の6時に起きて、夕方の6時に帰ってくるみたいな、THE公務員という感じ。

お袋も当時では珍しくバリバリ働いていたけれど、同じく公務員だった。


そんな「厳格な」家族で育った俺なんだけど、中学生の時にビートルズの音楽に稲妻を打たれて、ロックと出会ってからは、ご飯も食わずにずっとギターを弾いて歌い続けていた。

ある時親父から「音楽は趣味でやるもんだ。お前はそんなハングリーな男じゃないし、公務員になれたらそれが一番の幸せなんだよ」って言われたんだ。今の俺なら反抗しそうなもんだが、当時の俺は自己肯定感の低いおとなしい子だったし、親父とお袋の生き方しか知らないから、素直に公務員を目指していた。

高校1年生の頃かな、そこからギターを棚の上に封印して、猛勉強するようになった。順位が張り出されることが気持ちよくて、気づいたら朝の4時になるまで勉強したり1日中誰とも口を聞かなくなったね(笑)。そういう日々が続いたある日、いきなり原因のわからない高熱が出て、1週間ぐらい寝込んだんだよ。そこで「なんか俺、勉強向いてないのかも」と思って、全部やめちゃった。

そして、またバンドを始めたんだけど、大学を卒業するときに、みんなそれぞれの道を歩むことになって、俺も現実を見て本格的に公務員を目指そうと思ったんだ。でもやっぱり、大学の授業を受けていても全然内容が入ってこなくて、歌詞が浮かんできちゃうんだよ。

結局、音楽をやらずに勉強をしようとしても、生きる屍みたいになっちゃってさ。俺は公務員になりたいんじゃない、本当はロックがやりたいんだって気付いた。

21歳の頃だね。そこからは親を説得して、夢は叶うと信じてやり続けていったよ。


もしあのとき俺が公務員になっていたら、きっと何かの問題が起こったとき、親のせいにしてたんじゃないかなと思う。上司から「なんでお前はこれができないんだ」なんて怒鳴られたり、人間関係が上手くいかなくなったとき、“親父とお袋がこの仕事をやれって言ったから”って。結局、自分で選んだ道を歩んでいくことで、うまくいってもいかなくても、納得して前に進むことができるんだと今は思うね。


もちろん、その後も俺は紆余曲折したよ。お客さんが会場の3分の1しか入っていないライブを全力で頑張ったり、バンドが上手くいかなくなって解散したり、事務所がなくなって1人でやることになったり。映画『トイ・ストーリー』の主題歌だって、最初は俺が歌っていることを知らない人ばかりだったからね。吹き替えをしているウッディ役の唐沢寿明さんが歌っていると思われていたから(笑)。

ロックで一生食っていきたいと思っていたのに、当時のマネージャーから上手いこと言われて、バラエティ番組に出ることになったりさ(笑)。

俺、本当は人前で喋ることが苦手だったんだよ。ファンの意見も賛否両論で、ロックでかっこいいダイアモンド☆ユカイだけを見ていたかった人もいたから、格好良くない俺の姿を見て離れてしまうファンもいたし…。


でも、逆にバラエティ番組に出ることで、そこでたくさんの人に知ってもらってさ、人前で話すことも克服できたし、新しくファンになってくれる人もいたんだよ。「今」という時は変わり続けていくから、「今目の前にあるものが自分の仕事。これを一生懸命やろう」って、バラエティ番組のオファーが来たら出るようにした。

全ては一期一会。今目の前にあることを一所懸命、楽しんでやることが大切。そう考えてやってきたことで、結果的に音楽を新鮮な気持ちで今も演ることができている。

夢を叶えるために大事なものは、“運と根と鈍(うんこんどん)”だと思うんだよね。夢に向かっていくと必ず壁があるから、それを乗り越える根性、根気、運は必要だ。細かいことをいろいろ気にせず粘り強く続けていくには鈍感力が絶対に必要なんだよ。

例えば、“転職したら給料が下がっちゃうんじゃないか?”、“人間関係また作るの面倒くさいな……”なんて細かいことばかり考えていると、前に進めないと思う。行動することがいちばんの近道なんだ。

もし今、君の夢が見つからなかったり、何かに挫折しそうになったら、ただ塞ぎ込んでいるよりも、行動することで新しい人に出会えたり目の前に今の自分がやるべきことのヒントに出会うことができるんだ。

人生は一度しかないから、勇気を出して行動してみよう。たとえ失敗したとしても新しい道が君の前に現れてくるよ。目の前に現れたものを、一所懸命にやっていったら、その一瞬一瞬の点が線に繋がっていくんだよ。

Text: Natsumi Takahashi(Spacy72)

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