映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』が絶賛公開中!

―たくさんの出演作品がありますが、ドラマ『地獄の果てまで連れていく』が、まさに佳境を迎えていますね!お気持ちはいかがでしょう?

ようやくこの盛り上がりを観ていただけて、嬉しいですね。ここのまま見逃さずに最終話までご覧いただけたらと思います。あと、映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』も公開中なのでぜひご覧ください!

―この映画は、鈴木おさむさんが原作を手掛けてらっしゃるんですよね。脚本を読んだ時の感想を教えてください。

タイトルを見た時は、ファンタジーな作品なのかと思いましたが、脚本を読んだらイイ意味で予想を裏切られました。「魔法」というワードはあるけれど、思春期男子4人の群像劇として、それぞれのキャラクターの葛藤を丁寧かつ繊細に描かれているんです。笑いあり涙ありの、素敵な人間ドラマで、演じていて楽しかったです!

―印象に残っているシーンはどこでしょう?

脚本でも印象が強かった4人で自転車に乗って鬼ごっこをしているシーンですね。観てくれた人にとっても印象深く残ると思います。このシーンの撮影時は、とても天気が良い日で気持ちが良かったな。演技をしている感覚がなくて、子どもの頃に戻ったようでした。共演のみんなも楽しそうでしたよ!

―共演者の八木勇征さん、櫻井海音さん、椿泰我さんは同世代ですね。

井上 そうなんです。カメラがまわっていない時も、昔見ていたドラマの話など、同世代ならではの共有できる話題があったので、どんどん距離が縮まりました。一回きりの魔法を何に使うか話し合う‟魔法会議“のシーンでは、4人で輪になった真ん中に置かれた駄菓子に夢中になって(笑)、「これ、昔はアタリがあったよね!?」と盛り上がっていました。

井上さんが“人生で一回だけ魔法が使える”なら?

井上祐貴

―もしも1回だけ魔法を使えるとしたら、何に使いますか?

誰しもが自分の欲を叶えるような魔法を使いたいと思うことがフツーだと思うんです。でも、たとえば魔法をつかって夢だった職業に就いても、それは実力じゃない。気持ち悪さが残っちゃうんじゃないかな。だから、僕はパッと使えて終われるぐらいの魔法にします。たとえば、ドラえもんのアイテムのような、空を飛んでみたり、どこでもドアで行ったことのないところに出かけたりね。

―ドラえもんのアイテムだったら、「暗記パン」がいいんじゃないですか?いくらでも台詞が覚えられますよ。

それは「一回台詞を読んだら覚えられますように」と同じなので(笑)、自分の力をごまかすことになるんじゃないかな!?僕的にはNGです!

―難しいですね(笑)。「もし自分が主人公だったら」を妄想して自問自答しながら観てしまう映画なので、一緒に観た相手と、どんな魔法を使うか話すのも楽しそうですね。

作中では、使ったあとは魔法書にどんな魔法を使ったか書かないといけないので…後世に残って見られちゃうんですよね。過去の人たちはどんな魔法を使ったか、そして僕たちはどんな魔法をつかったか、劇場でぜひご覧くださいね。

シェイクスピアの舞台『マクベス』は「とんでもない作品です」

―5月から舞台『マクベス』も上演されますね。ダンカンの息子・マルカム役を演じられるとか。

はい。舞台出演の話が決まったのは昨年ですが、シェイクスピア作品は、以前からイチ観客として何回も観ていて。「自分もいつかこの舞台に立つ日がくるのかも…」と心のどこかで思っていたかもしれないです。

―初見ではない作品というのは、演じやすさを感じたりしますか?

いえ、何度も観ているからこそ、とんでもない舞台だという印象があるんです。鮮明に覚えているため内容や知識はあるけど、実際に演じないと分からないことだらけなので…いざ自分が出演するとなると…不安な気持ちがないとは言い切れないです。万全な準備をして臨みたいと思っています。

井上祐貴

―舞台と映像作品では、準備や心意気が変わることはありますか?

映像作品は、撮影が終わったら二度と同じシーンを撮影することがないのでどんどん切り替えることができるけど、舞台は何度も同じ演技をするのでマンネリ化をしないために常に探求心をもってブラッシュアップをしていくことが必要ですね。

―では、本作でアレンジしてみたいと思います?

そんな余裕もないと思います(笑)。

―埼玉公演の後、宮城、愛知、広島、福岡、大阪公演が開催されますが、公演後の自分へのご褒美は考えていますか?

まだ終わった後のことまで考えることはできませんが、今まではひとつの仕事が終わる度によく体調を崩していました。一気に力が抜けて免疫が落ちたんでしょうね。最近は減りましたが力の抜き方が下手なので、ほどよくカラダを休めようと思います。ぜひ舞台も楽しみにしていてください!

Photo:Setsu Takahiro(biswa.)
Text:Okamoto Hana
Compisition:Kamakura Hiyoko

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