「気持ちいい」がわからない、これって変?

「気持ちいい?」と聞かれるたびに「うん」と答えているけれど、本当は「気持ちいい」がよくわからない。こんな経験はありませんか?

セックスは女性も気持ちいいのが当然で、頭が真っ白になるほど夢中になったり、もっとしたいと自然に欲が湧いてきたりするものだと思われがちです。

しかし、実際にやってみると「あれ?こんなもん?」「まだ終わらないのかな……」と冷めた気持ちになった人も少なくないんです。

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気持ちいいの感覚は人それぞれ

焦れば焦るほど気持ちよさから遠ざかっていき、友人たちの経験談に「気持ちよくなれないのは私だけ?」と孤独を感じてしまうかもしれません。

厄介なのは「気持ちいい」という感覚がとても曖昧なものであることです。痛みや痒みと違ってわかりやすい基準がない上に、人によってその表現がまちまちです。だからこそ比べようがないのに他人と比べてしまいます。

「ジェットコースターみたい」「頭が真っ白に」「声がとまらない」など、他の女性の表現する「気持ちいい」を聞いてしまうと、何かとんでもないことが体に起こるのではないかと期待してしまいますよね。

でもベッドでの「気持ちいい」はそれだけではないんです。確かに自分を制御するのが難しくなるほどの気持ちよさもあります。

しかし、「温かいお風呂にゆっくりと体を沈めたときのようなうっとりする感じ」「上手な人に肩を揉まれたときのように思わず目を閉じたくなる脱力感」「人肌の温かさに心から安心する感じ」も立派な快感なんです。

パートナーとの共有も大切

劇的な感覚ではなくても、小さな「気持ちいい」をひとつずつ発見していき、その感覚に身をゆだねてみてください。焦らず、ただその心地よさだけを味わってもいいんだと自分に言い聞かせてみます。

そうすると「早く気持ちよくならなきゃ」という焦りやプレッシャーから解放されて心と体が緩むような気持ちになるはずです。

「気持ちいい」がわからないことは恥ずかしいことではなく、何か欠陥があるわけでもありません。もちろん経験値が足りないということもありません。

ただ「より気持ちいい感覚を探している途中」なだけ。大切なのは「気持ちいい」が分からない自分を否定するのではなく「今の自分が気持ちいいと感じるのはこれだ」と認めること。

できればパートナーとその気持ちを共有することで、プレッシャーからも解放されやすくなります。

小さな感覚でも心地よさを見つけたら「もう少しこのまま続けてほしい」「この感じ好きかも」と伝えてみるのもおすすめ。

宝さがしをするようにふたりで一緒に少しずつ気持ちよさを探求していきましょう。