渡辺直美流!英語習得法は?

――渡米して4年ともなると、英語力も身につきそうですね!

渡辺 それが…英語力は、小学3年生から5年生くらいのレベルにはなったかな、というくらいで(苦笑)。4年経ってもこのレベルか…って思うと絶望感もあるんですけど、自分の思いは伝えられるようになったし、相手がどういう意図で話しているのかも分かるようになったのでヨシ!です。あと、英語で人を笑わせられるようになったのは成長ですよね。

――英語はどのように勉強しているのでしょう?

渡辺 実は、今年から発音・文法・英会話に分けて3人の先生にお願いしていて、仕事の合間に少しずつ学んでいます。今までは英会話の先生だけだったんですけど、私の悪い癖でサボりたい気分の時は、先生が盛り上がりそうなトピックを出して、おしゃべりだけで終わらせちゃうことがあるんです(笑)。英会話の先生とは10年くらいの付き合いがあるので、良くも悪くも馴れ合いがあるんですよね。だから、初対面の人に厳しくしてもらおうと思って、新しく2人の先生にもお願いすることにしました。

――3人も!生活をする上で苦労することなどがあったのでしょうか?

渡辺 街中でコミュニケーションを取る時、相手が何を伝えたいかは何となく分かるけど、完璧には理解できないから、つい顔のリアクションで乗り切ることがありました(笑)。でも、それって良くないし、だから私の英語力が伸びないのかもって気がついたんです。

――英語を習得中の人にメッセージをお願いします!

渡辺 英語に限らず、第2言語を学ぶって本当に大変!でも、カタコト英語でも仕事をして生活できている私を見て、勇気を持ってもらえたら嬉しいですね。私も今の状況に満足しているわけではないですが、渡米当初よりは確実に上手くなっているので、自分をちゃんと褒めてモチベを維持していますよ!一番大事なのはパッションだと思うので、頑張っていきましょう♡

渡辺直美

13年ぶりの単独コントライブ、チケット完売&配信決定!

――13年ぶりにコントライブを開催することになったきっかけを教えてください。

渡辺 先輩のライブにはちょこちょこ出させてもらっていたのですが、いろいろお仕事が重なってしまって、自分の単独は出来ていなかったんです。そんな中で、「最近アメリカではライブやってるけど、日本ではやってないじゃん!?」と気がつき、日本での開催が決定しました。

――周りの芸人仲間の反応は、どうでしたか?

渡辺 私は、ダンス、YouTube、テレビ…といろんな活動をしてきて、皆さんそれぞれのイメージを持ってくれているので、反応は様々でした。「このタイミングでコントライブ!?」って驚いていたり、「久しぶりだから楽しみ!」という声も。昔から仲の良い大悟さんやチョコプラさんは「忙しいだろうけど、ライブ終わって落ち着いたらご飯でも行こう」って声をかけてくれて、優しさを感じています。ライブに向けて気持ちがさらに高まりましたね。

――構成作家のオークラ氏とは初タッグとのことですが、感触は?

渡辺 私のコントは、キャラクター性が強いものやファンタジー設定が多いので、「語り」で笑わせるオークラさんにネタを書き出したiPadを見せる時も、ものすご~く緊張しちゃって(笑)。でも、打ち合わせの時に会議室がどよめくくらい盛り上がったので、これはすごいものができるんじゃないか!って。…って、ちょっとハードル上げちゃいますけど(笑)、私自身もすごく楽しみなんです。

――本公演のネタづくりでこだわっていることはなんでしょう?

渡辺 昔は、その時のライフスタイルや経験を活かしたネタ作りをしていましたが、今は日本のトレンドも意識しています。朝起きたら必ずXのトレンドもチェックしていますよ。ミーム系がすごく好きなんです(笑)なかでも動物たちの格付けミームが好きで!そんなトレンドも意識しつつ、身近に感じてもらえる“あるあるネタ”も盛り込んでいます。もうすでに8本ほど仕上がっていてボリュームがすごいので、私の息が続くかなぁと心配するほど(笑)。

多種多様なキャラが登場して、私と同世代がハマるものもあれば、全世代が楽しめるようなネタもあり、とにかく面白いものが出来上がっています!ぜひ楽しみにしていてくださいね♪

渡辺直美

世界で活躍する渡辺直美、今後の行方は…

――渡辺さんにとって“お笑い”とはなんでしょう?

渡辺 笑いって、世界中の人が求めているものだし、日常に溢れているものだと思うんです。お笑いを作る人たちも、言語の壁を超えて心が繋がっているなって感じますね。台湾で仕事をした時も、台湾の芸人さんたちと話すとすごく居心地が良くて。アメリカの芸人さんも同じで、やっぱりお互いに“お笑い“を愛しているからこそ、自然と通じ合えるんだな、と。改めて「お笑いって世界をひとつにしてくれるものなんだな」って実感しました。

――言葉の壁を乗り越えて笑いを届けることに、大変さはありますか?

渡辺 自分の気持ちを100%日本語みたいに伝えるのはまだ難しいんですけど、それでも「これ言ったら面白いかな?」っていうのを試しながら喋ることはできるようになってきているので、カタコトでも笑いが生まれる瞬間があると嬉しいですね!あとはスピード勝負なんです。日本のお笑いでいう「間(ま)」は、アメリカでは「タイミング」っていうんですけど、日本と同じように「間」で笑いが生まれるんですよ。

――マルチに活躍している渡辺さんですが、挑戦したいことはありますか?

渡辺 色んなお仕事をさせてもらっていますが、渡米してからはさらにお笑いが好きになり「もっとお笑いをやりたい!」という気持ちが強くなりました。37歳になって、改めて自分自身がお笑い大好きだということを再認識したので、新しいお笑いにも挑戦したいなという気持ちが湧いてきています。

――では、渡辺さんの理想の働き方は?

渡辺 たくさんの方に応援してもらって日本を飛び出したからには、中途半端だと「何してんねん!」となってしまうので(笑)、アメリカに拠点をおいて結果を残しつつ、日本でも活動するのが理想ですね。どちらの場においても、私のお笑いを観てくれた皆さんが「今日、本当に来てよかったな」「すごく笑ったな」って思えるような空間を作れるように挑戦し続けるので、応援よろしくお願いします

13年ぶりの単独『渡辺直美コントライブ』開催!

2025年6月18日(水)〜6月22日(日)、東京・IMM THEATERにて計6公演を実施。演出には東京を代表する構成作家・オークラを迎え、全編新作コントを披露!日本では13年ぶりとなる単独ライブで、InstagramやYouTubeでは見られない、ここだけの渡辺直美の世界観を体験できる。チケットは即完売につき、オンライン配信をお見逃しなく!

公式サイトはこちら

Photo:Setsu Takahashi
Text:Okamoto Hana
Compositin:KamakuraHiyoko