初代バチェロレッテ・福田萌子がみなさんのお悩みに答えます♡
恋愛リアリティ番組『バチェロレッテ・ジャパン』で、初代バチェロレッテに選ばれた福田萌子さん。配信が始まると、恋愛に対するマインドや男性たちへの心遣いが「素敵すぎる」と一躍話題に！
どうしたら素敵な男性と出会えるの？
自分の好きな人から選ばれる方法って…？
世の女性たちの色とりどりな恋のお悩み、萌子さんが受け止めます♡
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「自分の価値がないから、選ばれない」と考えてしまいます
vol.114
お悩み
職場の人と不倫をしているけど…「彼の妻より自分に価値がないから、選ばれない」と思ってしまいます
はじめまして。バチェロレッテシリーズのファンで、今でも見返している30代女性です。子供のいる既婚者の方への恋心と、自分の気持ちとの向き合い方について、ご相談させてください。
同じ職場に、10年来の知り合いの既婚者の方がいます。彼は元々、奥様のほうから別居と離婚を切り出されていました。元々仕事上での付き合いのみでしたが、それを知ってから、お互い恋愛対象として惹かれあってしまいました。奥様から別れを言い出された関係とはいえ、まだ離婚届を出していない方を好きになってしまった罪悪感もありながら、お相手からの「離婚の話し合いは辛いけど、あなたの存在が支えになっている」という言葉から、関係を続けておりました。次第に、「彼の支えになれて嬉しい」という気持ちより、「彼と一緒になりたい」という気持ちのほうが大きくなっていきました。
しかし、最近彼から「子供と法律上の家族でなくなるのが辛い」「奥さんが精神的に不安定で、宗教のようなものに傾倒してお金を払うようになった。自分のせいだ」「あなたと一緒になりたいと思っていたが、あなたと一緒にならなければならないという義務感に変わってしまっている」という話がありました。
大変おこがましいですが、彼と一緒になる未来が遠くないものと思っていた自分には、青天の霹靂のような言葉でした。
今自分がするべきことは、今は彼と連絡を断つこと。わかっています。ただ、職場で顔を合わせることもあり、様々な感情が渦巻いて、気持ちをゼロにできない自分がいます。
今までの私との時間はなんだったの？別れを切り出したのは奥様なのに、結局奥様を選ぶの？奥様との関係を修復するために、私を繋ぎとして使ったの？
今は、自分のことを「自分の価値が奥様よりないから、選ばれない人」と考えてしまい、苦しい感情が渦巻いてしまいます。
今後の彼との向き合い方、また、自分の心が苦しさに支配されてしまいそうになったときの方法について、ご教授いただければ幸いです。
この”経験”は、あなたが【どんな愛を求めているか】を明確にしてくれた
苦しい状況のなか、思いを綴って下さり有難うございます。
相談者さんの文章を読んで、人の気持ちに真摯に寄り添える、とても優しい方なのだという印象を受けました。
それと同時に、職場内での、まだ既婚である方との恋という状況には、ご自身の中でさまざまな葛藤や罪悪感、そして周囲への配慮も抱えていらっしゃったのではないかとお察しします。
まず最初にお伝えしたいのは、「事実」と「解釈」を分けて考えてみてほしいという事です。
たとえば、“彼が離婚しなかった”というのはひとつの事実ですが、それが“自分に価値がなかったから”という解釈に直結するわけではありません。
「自分に価値があるかどうか」という考え自体が、本当は少し違う次元のお話なのかもしれません。
相談者さんがこの世に生まれた時、きっとたくさんの人が喜び、涙し、成長を心から願ったはずです。
「生まれてきてくれてありがとう」と毎年祝われるその存在は、たくさんの人を幸せにしてきました。一度、ご自身のこれまでを振り返ってみてください。
仲間と協力し合って取り組んだ学校行事や、誰かを思って行動した日々。
落ちているものを拾ったり、困っている人に手を差し伸べた事。お友達や家族を喜ばせようと考えて行ったお祝い事。10年以上も変わらず働いている職場。先輩から褒められた事や後輩にお礼を言われた事。
どれも相談者さんだからこそ生まれた出来事であり、誰かの人生の1ページに大切な思い出として刻まれているのではないでしょうか。
あなたは、あなたしか歩めない人生を創り上げてきた唯一無二の存在です。誰かと比べて価値を測ること自体、ナンセンスだと私は思います。
それでもきっと、彼と過ごした時間が本気だったからこそ、比べてしまったり「選ばれなかったのは私に何かが足りなかったから」というふうに感じてしまうお気持ちも、当然のことだと思います。
でも、もし、ほんの少しだけ視点を変えてみるとしたら。彼は「どちらかを選んだ」というより、「何も決断できなかった」のかもしれません。
もしかしたら、彼は自分の中にある責任・葛藤・恐れを、どれも手放せず、相談者さんをを受け止める覚悟を持てなかっただけかもしれません。
そう考えると、これは相談者さんに“何かが足りなかった”のではなく、むしろ、彼の心の準備が追いつかなかったというだけの事だったのではないでしょうか。
また、彼と相談者さんの関係は、愛があったことは確かだとしても、「対等な関係」とは言いづらい面もあったように感じます。
彼の中にある悩みや葛藤、離婚への迷いや、お子さんへの思い、パートナーへの罪悪感…それらを彼が共有し、相談者さんが一生懸命に受け止め、支えてこられたのだと思います。
とても誠実でまっすぐな愛だったからこそ、気づかないうちに彼の“避難所”のような存在になっていた事もあったかもしれません。それが、相談者さんに「私は繋ぎだったの？」という感情が芽生えた要因なのかなと思います。
この恋はきっと、相談者さんが【どんな愛を求めているか】を明確にしてくれたのではないでしょうか。
誰かに必要とされることだけを目的とする関係ではなく、自分も相手も、同じように大切にし合える関係。そんな未来を求める相談者さんの中の“本当の願い”に、この経験が触れさせてくれたのではと思います。
今すぐに彼との感情をゼロにするのは、きっと難しいと思います。それほどまでに深く、誠実に関わってこられたので、それも当然のことです。だからまずは、「彼とどう向き合うか」を考えるよりも、ご自身の心にどう向き合うかを大切にしてあげて下さい。
自分の中にある『彼への感情』に向き合うのではなく、相談者さんにとって辛かった言葉や瞬間に寄り添い、受け止めてあげて欲しいです。
彼を支えていたように、今度は自分自身を優しく支えてあげることが、結果的に彼との心の距離を自然と整えることに繋がっていくように思います。
焦らなくて大丈夫です。まずは、心をしっかり休めてあげてくださいね。
