元彼と比べてしまう

「彼のセックスもいいけど、元彼はもっと情熱的でよかったな」

「元彼の方が相性が合ってたのかも……」

ベッドの中で、ふとした瞬間にこんな記憶がよみがえること、ありませんか。「元彼と比べるなんて最低!」という罪悪感と「あのときはよかった」という懐かしさで、彼との行為に集中できない夜もありますよね。

これまでに受けた悩み相談でも、元彼とのセックスにとらわれ続けている女性は珍しくないと感じています。

過去の記憶は美化されがち・・・

まず最初に言っておきたいのは「比べてしまうことは全くおかしなことではない」ということです。

なぜなら、人の脳は“比較”が大好きなんです。過去のデータを引っ張り出して、より良かった方を判断しようとするのは、人間の自然な思考回路です。そして、過去の記憶が美化されてしまうのもよくあること。

あのときの元彼の肌の感触、匂い、言葉のすべてがロマンチックなフィルターで加工されているから、目の前にいる現実の彼が「なんか物足りないような……?」と感じてしまうのも無理はありません。

ただし、それをずっと引きずっていると、今目の前にいる彼との関係は育ちにくくなります。

元彼の方が優れていたとか、今の彼が悪いとかいうことではなく、“比較”の視点”から抜けられない限り、永遠に満足感を得られないんです。

元彼との比較をやめる方法

では、どうすれば脳内の美化された元彼との比較を止められるのでしょうか。

①“今”の感覚に集中する

最中に誰かを思い出しそうになったら、その記憶を頭の中で紙のようにクシャクシャ丸めて窓から放り投げましょう。

そして、五感に集中してみましょう。肌の感触や匂いなどに意識を戻す練習です。まさにベッドでの“マインドフルネス”です。

②好みをアップデートする

元彼との思い出が忘れられないのは、あのときの自分にとってそれが最高だったから。

でも、元彼も自分も、年齢や時間とともに変化しているはずです。あのときには最高だと思っていたものも、今の自分には「何かが違う」と感じることもあるんです。

過去の記憶にとらわれず、“今の自分が好きなこと”を探していくことにフォーカスしてみませんか。

③「記憶はファンタジー」と言い聞かせる

思い出は、時間が経過するほどに脚色されていくものです。

悪かったことは記憶から消え、楽しかった雰囲気や気持ちよかった感触、ドキドキした気持ちだけが都合よくミックスされ、編集された「ファンタジー」なんです。元彼との思い出はファンタジー!何度も自分に言い聞かせましょう。

恋やセックスで過去に引きずられていると、目の前の幸せをつかみにくくなってしまいます。

元彼との思い出はすぐには忘れられませんが、少しずつでも今の彼との関係を育てていけば、いつのまにか比較なんてしなくなっている自分に気付くはずです。