パートナーとの避妊問題
パートナーとの避妊問題で、モヤモヤしたことありませんか。
「なぜいつも私ばかり避妊を気にしないといけないの?」「次の生理が来るまでヒヤヒヤするのは、結局私だけ」
そんな気持ちを抱えたまま、自己肯定感を下げてしまう前に読んでほしい内容です。
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避妊したがらない彼
「ゴムある?」この言葉を切り出すときの感情で、実はパートナーとの関係性が見えてきます。ワクワクした気持ちや平常心で聞けるなら、きっと問題は少ないでしょう。
一方で、胸がざわついたり、ヒヤヒヤしたり、まるで“言ってはいけない言葉”のように感じてしまうのであれば、残念ながら良好な関係とはいいにくい状態かもしれません。
「コンドームつけて」のひとことでムードを壊したくない。嫌な顔をされたくない。面倒な女だと思われたくない。そう思って、つい飲み込んでしまう気持ち、決してあなただけではありません。
避妊って、本来はふたりの問題のはずです。お互いの心や体を守るために着けるのがコンドーム。
それなのに、気付けばゴムの用意も、きちんと着けられたかどうかの確認も、失敗していないかどうかの不安も、全部こちら任せ。
それどころか、着けることを渋られたり、「少しの間だけでも生でしよう」と持ちかけられたり、無理に押し切られそうになった経験はありませんか。
男性が避妊に消極的な理由とは?
男性側が避妊に消極的になる理由は何なのでしょうか。
今年I LADY.が実施した「性と恋愛 意識調査2025」によると、避妊せずセックスしたことがある男性の「避妊せずにセックスした理由」で多かったのは、
- 快感が損なわれる
- 避妊なしでも大丈夫だと思った
- 面倒くさかった/なんとなく
といった回答でした。
一方で、女性の回答のうち多かったのが
- 相手に言いづらい/言われなかった
- 避妊なしでも大丈夫だと思った
- 避妊したいといったが、相手が同意しなかった
という声。
この回答を見たとき、これまで避妊を拒んだ人たちがどれだけ自己中心的で、どれだけ知識が欠けていて、どれだけ私の価値を低く見積もっていたのか、改めて思い知らされた気がしました。
彼のほんの一時の快感のために、ほんの一瞬の手間を省きたいという理由で、自分ばかりがハラハラする関係は、健全なのでしょうか。
次の生理がくるまで毎日排卵日アプリを何度も確認したり、体の小さな変化に過敏になったり、場合によっては人生を大きく変える決断を迫られる可能性さえあります。そんな現実を、彼はどこまで知っていますか?もし知らないままなら、それは対等な関係とは言いにくいですよね。
「じゃあピルを飲めばいい?」たしかにそれで予期しない妊娠をする可能性は下がるでしょう。でも、私の不安よりも彼の快感が優先されたこと、何度もお願いしたのに面倒くさそうに押し切られたこと。その事実は、ピルを飲んでも消えません。
さらに深刻なのは、避妊しない彼を許し続けることで、自己肯定感が少しずつ削られていくこと。
ゴムをつける。たったそれだけで得られる信頼や安心を手放す相手を、「それでも好きだから」と許してしまう自分を、本当に大切にできているでしょうか。
避妊について話す時の重要なポイント
避妊について話すことは、空気を壊すことではありません。むしろ安心して楽しむための会話です。
「着けて」と伝えるときに大事なのは、お願いでも説教でもなく“共有”する感覚です。
「妊娠のリスクは私の身体に来るから、そこは協力して」
「着けないセックスは、私は怖くてイヤだ」
曖昧にせず、笑って流すこともなく、強い意思を見せることがポイントです。もし、勇気を出して伝えても「大丈夫だよ」「考えすぎ」「最後だけ着けたらいいでしょ?」といった反応が返ってくるなら、その人はあなたの身体よりも自分の都合を優先しています。
少なくとも今の時点では、一緒にリスクを分かち合う覚悟はないと言えるでしょう。
自分の身体を守る基準は、自分で決めていいんです。そして、それを尊重できる相手とだけ、ベッドに入りたいですね。
*ふたりで話し合った結果、避妊方法としてピルを選択するのはアリ。ただし性感染症はピルでは防げません。ふたりで検査を受けることも大切です。

