ar30周年圧倒的ミューズ♡長澤まさみ COLLECTION
これまでにarの〝伝説の表紙〟をいくつも飾ってきた長澤まさみさんが、今年で30周年を迎えるar11月号(10月10日発売)のカバーにSPECIAL降臨! その内容をarwebでも特別にお届け。
今回は、走り続ける長澤まさみさんの〝今とこれから〟をテーマに、インタビューの様子を余すことなくお届けしちゃいます!
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走り続けるまさみの〝今とこれから〟華麗なるなうムード!
―― 今日はarの表紙撮影ありがとうございました♥ まもなく次の作品に入るそうですが、撮影に入る前の時期はどんなモードで過ごしていますか?
やっぱり作品のことをずっと考えちゃうので、ちょっと落ち着かない感じですね。〝早く帰って勉強しなきゃ〟って思いながら毎日過ごしています。
―― 具体的にはどういった勉強をするのでしょうか?
台本をしっかり読む時間、役柄や物語を解釈する時間を大切にしています。深めていく楽しさもあるけれど、〝まだわからないな…〟って模索する時間であったりもしますね。
―― 現場で対応できるように、少し余白を空けておく感じですか?
あまり余白のことは考えないですね。自分の準備をするっていうことに集中している感じです。
―― 美術館に行ったり舞台を観たりしてインプットする時間と、役柄について勉強する時間のバランスで意識している点はありますか?
なかなかそのバランスが取れていなくて。作品がずっと続いてしまっているので、インプットの時間を取れていないんですよ。もう少しバランスよくできるようになりたいです。
―― 時間がない中、どうやってリフレッシュしていますか?
そうなると、食べ物になっちゃうんですよね(笑)。食べ物と、あとは運動。日常の中で行なうひとつひとつの行動を大事にしようと思っています。
―― お仕事の話でいうと、昨年10月に公開された長澤さん主演映画『おーい、応為』で、長澤さんは
江戸時代に浮世絵師として活躍した応為を演じていますが、応為のどういった点に魅力を感じますか?
あの時代において、自分がやりたいことに邁進して生きていた女性はすごく珍しい存在だったと思うんです。そうやって自分を曲げずにまっすぐに生きてきたというところはすごく魅力的だなと感じますし、今の時期にたどり着くまでに、女性たちが乗り越えてきたものってたくさんあると思うんですよね。だからこそ、女性が自由に生きられるようになった今と通じるような生き方を、当時の応為がすでにしていたという点に興味を惹かれるのかもしれません。
―― 先ほど、まさみさんの性格を一文字で表すと「直」じゃないかという話になりましたが、応為と通じる部分がある感じがします。
いや、どうなんでしょう。応為のように自分が好きなことを信じて続けられる人でいたいなとは思いますね。
―― 応為は人生を懸けて浮世絵を追求しましたが、長澤さんが追求したいことはありますか?
私の課題は…気楽でのんきに生きることかな。ここしばらくずっと忙しかったので、ゆっくりする時間をつくらないとなって。
―― "のんき"って素敵ですね。
相手に威圧感を与えない人に憧れるんです。私の周りにはそういう優しい友達が多くて、いつも素敵だなと感じていて。
舞台に出演すると皆さんが観に来てくださるんですが、スタッフの方たちに「長澤さんのお知り合いは5メートル以上離れた場所にいてもわかります」と言われたことも。
そのくらい、私が仲良くなる人って似た空気を持っているらしいんです(笑)。子供の頃から柔らかい雰囲気の人が大好きだし、そういった空気感で日々を過ごしている人をすごく尊敬しているんですよね。
なので、私自身ものんきなムードで生きる道を、生涯を通して見つけられたらいいなと思っています。
―― 余裕がある雰囲気って大事ですよね。
人間だし、余裕がなくなっちゃう時もあるとは思うんですよ。そういう人たちを否定しているわけではない
し、私自身もそういう時も当然ある。だからこそ変わりたいなと思うし、余裕のある人になりたいなという希望があります。
―― 言葉遣いとか表情だとか、どういう点を意識したらいいと思いますか?
ラッキーなことに、私は声質が柔らかく聞こえるらしいんですよ。思ったことをそのまま言ってもほんわかとした感じで伝わったりするので、それはありがたいなって(笑)。
でもやっぱり本当に重要なのは、考え方だとか受け取り方を見直すことなんじゃないかな。自分を見つめる時間は大切だなといつも思っています。
―― ちなみに、『おーい、応為』で共演された永瀬正敏さんや髙橋海人さんの印象はいかがでしたか?
永瀬さんは本当に映画が大好きな方で、常に役柄に真摯に向き合っていらっしゃるんです。今回は応為の父親である北斎を演じているのですが、憑依しているかのように愛情を持って取り組んでいて。
永瀬さんの周りに流れている芝居に没頭する空気のおかげで、私も世界観に没入することができた気が。そういったみんなを引っ張る引力を持っている方という印象があります。
髙橋くんはすごく軽やかな人。彼はまさにのんきで頑固なタイプかもしれないですね。優しいし、周りをよく見ているし、とても我慢強い。映画ってその瞬間にしかないものをフィルムに焼きつけるという感覚があって、俳優はいつどんな状況でもその瞬間に対応するスキルが求められるんです。
それこそ、空が晴れた瞬間を待って撮るシーンもあったりして、いつ本番が始まるかわからない。だからこそ、その中でのんきに過ごしつつも集中力を高めることってすごく難しくて。
髙橋くんはそれが自然にできるんですよ。以前、生徒と先生の関係性を演じたことがあるのですが、いつの間にか大人になって色っぽさも身につけていました。
―― これまでたくさんの役柄を演じていらっしゃいますが、今お仕事の中でやりがいを感じるのはどんな瞬間ですか?
仕事に対しての向き合い方は、特に変わっていないですね。作品が人に届いて、「面白かった」とか「よかった」という一言をもらえたら、それでもう満足。本当にそれだけで「やってよかったな」と感じるので、めちゃめちゃシンプルだと思います。
Photo:Nakamura Kazutaka
Styling:Nonami Maho
Hair Makeup:Tokashiki Aiko
Text:Majima Emari、Shiota Miwako
Composition:Shiota Miwako
