東洋哲学で女子の悩みに寄り添いたい!
「すっと読めて、心が軽くなった」――そんな感想が殺到している哲学エッセイ『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』(2024年・サンクチュアリ出版刊)。著者であるしんめいPさんは、東大卒の元こじらせニートだったとか!?
めっちゃ頭いいのに、めっちゃダメな人の気持ちも分かってくれる...そんな救世主(?)がarwebに登場です!
第6回のお悩みは「”将来何が起こるかわからない”という本音」について。
【お悩み】「将来何が起こるかわからないよね」をベースに生きてるから、彼氏に将来を想起させるような話を振られても(この人と結婚したいって思ってても)「でも何あるかわからないからねー」って本音で答えてしまいます。この思い、どうすればいいでしょう?(バイオリンさん、26歳)

憶測にすぎないのですが、ご質問文を読んだ感じ、この方は恐らく彼氏さんのこと、あまり興味なさそうだと思いました。


『何か悩みありますか?』って聞かれて、こういうあいまいな、質問なのかもよくわからないメッセージをくれるということは、もしかしてそうなのかなと。もし本当に好きで興味ある相手と付き合っていたら、もっと具体的な悩みが出てくるはずだと思ったんですよ。


はい。(この人と結婚したいって思ってても)とありますが、頭ではそう思っていても、本能的には違っているような。要は質問者さんにとって、彼という存在があんまり刺さってないんだと思います。
なるほど。質問者さんの書いている本音という観点だと、”将来何が起こるかわからない”が本音というよりは、”この彼が刺さっていない”が本音なのかもしれませんね…!


その可能性をちょっと感じました。かつ、なんとなくですが、パワーバランス的に彼氏さんより質問者さんのほうが上っぽいなというのも感じます。
ar編集部
そのことに質問者さん自身も自覚的ですよね。『もっといい人が現れるかもしれない』っていう考えをお持ちだとしても、ご年齢的にも全然不思議じゃないです。


それこそが”何が起こるかわからない”っていうことなんですよ。東洋哲学的に解釈すると、諸行無常です。
常にものごとは変わりゆくものなので、質問者さんにとってはこれからも新しい、もっと素晴らしい出会いがおそらくあると思います。で、素晴らしい出会いうのは多くの場合、出会う前の自分には想像できないような世界に連れて行ってくれるものです。『恋愛とは、結婚とはこんなもんだ』みたいに自分の中で想定している世界を超えてくるものが、いい出会いなんです。
へぇ!! ということは、裏を返せば質問者さんにとってはこの彼氏さんは…。


想像を超えてきてないんだと思います。だからあんまり刺さってない。
納得だけど無慈悲…!


いやいや、必ずしもこの彼氏さんと別れて、他の人との出会いを探しましょうっていうことだけではないですよ。それももちろんありますが、今の彼が将来、ハンパない進化をするかもしれないし、仕事とか環境がガラッと変わるかもしれない。現時点では刺さってない彼に対して、ピンとくる瞬間が訪れるかもしれないですから。
彼の持つ何かが質問者さんの想像を超えてきたときに、ピンとくるかもしれない、と。


そんな瞬間がくるかもしれないし、こないかもしれない。ですが、もしかしたら質問者さんは、未来にもっといい出会いがあるという予感をお持ちなのかなと思いました。とにかく、いい出会いは想像を超えてくるもの。人間誰しも、思っている以上のことが必ず起きるって言いますから!
~本日のまとめ~
彼氏の言葉をはぐらかしてしまうのは、あんまり刺さっていないから。そしてそれは、彼氏の存在が”想定の範囲内”だからかも?
Text: Shinoda Sae
Illustration:おがわらあや

