情報共有
そう言えばさっきエレベーターで高橋さんと一緒になったんですが、富島さんの仕事が凄く丁寧になった、って言ってましたよ?
※高橋 富島の上司
え?ほんとですか?
ええ。
♪〜
……
あの、少し言いにくいのですが嘘ですよ?
え!?
「人を介して褒められると嬉しい」という話をしたかったのですが……申し訳ないです。
え、あ、はい?
どういうことですか?
簡単に言うと、人は直接褒められるより、誰かを介して褒められる方が嬉しいこともあるということですね。
例えば、先ほどのように「○○さんが褒めてたよー」というような形が判りやすいですね。その人から直接「最近、頑張ってるな!」と言われるよりも「〇〇さんが「最近頑張ってる」って言ってたよ」と言われた方が嬉しいというようなパターンです。
まぁ、判らなくはありませんが……それが今回の話と何の関係があるんですか?
今回の小野さんは「2人とも誘っている」ということがバレてしまったから問題になったわけですが、これは言い換えれば「山本さん」という「情報筒抜けな女性」がいるということ。
やろうと思えば、いくらでも活用できるではありませんか。という話です。
???というと?
例えば小野さんが遠藤さんにアプローチをしようと考えているとしましょう。
今回の合コンには遠藤さんと仲の良い「山本さん」という女性がいたのです。それならば山本さんに対して、「遠藤さんって素敵な人でしたね」というような内容のLINEを送れば、まず間違いなくその情報は「遠藤さん」まで届きます。
人は、人を介した情報を信用してしまう傾向にあります。本当は「人を介した情報」ほど信用してはいけないのですが、人間の性質として仕方がないかもしれません。
ともかくこのように遠藤さんを褒めるにしても「山本さん」というクッションを挟むことによって信憑性が上がります。
今回の合コンのように3人以上が関わってくる場合、どことどこがツーカーで情報が共有されてしまうのか、ということを考える必要があると言えるでしょう。そして情報の流出を防ぐことは不可能です。重要なのは「流出させないこと」ではなく「どう活用するか」ということ。
そんなことが考えられる例だったのではないでしょうか?
情報の流出を見越して活用術まで考える! それがウワテの恋愛術。
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TEXT/上野
都内のラブホテルに勤務するかたわら、Twitterでの厳しくも紳士的なアドバイスが話題に。著書『ラブホの上野さんの恋愛相談2』も好評発売中。
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