合コン、それは多種多様な男たちと出会う場であり、また見知らぬ男女が一つの場所に集い親交を深める特殊な場でもあります。
一夜という短い時間に全力で自分をアピールする男、一歩引いて余裕をみせる男、中には私達の常識を遥かに超える珍行動をする男たちも。
ツッコみたいけど、本人にはツッコめない…そんなもどかしい気持ちをこの「合コン珍男子図鑑」に詰め込んで。
ライターMが実際に遭遇したちょっと奇妙で愛おしい男たちを紹介します。
マイルール男
今回紹介するのは、自分をしっかり過ぎるくらい持ち、こだわりのルーティン生活を送るマイルール男です。
渋谷のよく知らないベンチャー企業で働く34歳の彼。新卒で大手企業に入ったけど「とどまることは俺のルールに反する」と思い転職したそう。泳ぎ続けないと死ぬマグロかよ!一生定職つけないじゃん大丈夫?と言いたくなりましたが、テラスハウスでよく出てくる夢の番人になりそうだったので飲み込みました。
朝は筋トレをしてから出社がルーティンらしく、「腹筋触ってみる?」とお決まりの流れ。まあ確かに鍛えられていたのですが、一緒に居た私の友人が実は腹筋6パックなことが判明し、圧勝。かわいそうなくらいプライドをズタズタにされておりました。ごめん、最高です!
こだわりを持つことは大切だけど、何事も度が過ぎるのは良くない、そんなことを教えてくれたマイルール男の行動を観察していきます!
ep1. 白への圧倒的こだわり
彼が毎週土曜日に通っているカフェに誘われたので行ってみることにしました。なんで曜日指定なんだよ好きなときに行けよと思いましたが、これも彼こだわりのルーティン。
私がコーヒーを飲もうとしたら、「俺、コーヒー飲まないルールだから」と言われたのです。理由は歯に色が付くのが嫌だから。
え、何そのルール。真剣佑ですか?まあ芸能人は歯が命って言いますもんね。あなた会社員だけど!てかコーヒー飲まないのにカフェ通っているの?そこまで気にするなら一生水だけ飲んでればいいのに〜!
畳み掛けるように、「俺の白Tが汚れるかもしれないから近くに汁物置かないで?まあ毎日漂白してるんだけど」と白への妥協のないこだわりを披露しだしたのです!
だったら白Tを着るな!この人と結婚したら絶対大変だと確信。#洗濯愛してる会のメンバーですか?毎日受けて立つ!って言いながら漂白しているんですか?
ep2. 予の辞書にデリカシーの文字はない
白へのこだわりが一旦落ち着いたところで、今度は私が持ってきたバッグが気になった彼。置いてあった私のバッグをいきなり漁り始めました。
そして「このバッグいくら?」と聞きながら入っていた財布やポーチを外に出し、バッグをひっくり返したのです!!!
触って良いなんて1ミリも言ってないのに、気にしている様子は一切ナシ。もはや犯罪レベルの行動にドン引きです。開運!なんでも鑑定団でもそんなに漁らないよ?
自分へのこだわりは強いくせに、相手には超ガサツ。彼はデリカシーという言葉を知らないようです。今度イカスミパスタ口に突っ込んでやる・・・
真剣佑のように白い歯になりたい!こだわりのルーティン生活を体験してみたい♡という方がいらっしゃいましたら、マイルール男、おすすめです。
Text:mana
Illustration:@naotte_