ついに先週、最終話を迎えたドラマ『M 愛すべき人がいて』。

Twitterでは毎週トレンド入りするなど、大きな反響を呼んだこの作品で、主人公のアユ役を見事演じきった安斉かれんさんがar webに登場!

共演者の三浦翔平さん・田中みな実さんとのエピソードから、演技の裏側の努力・未来のことまで彼女の素顔に迫ります!

「三浦翔平さんと2人きりになったとき、『M』を流してくれて…」

―まずは、『M 愛すべき人がいて』お疲れ様でした! 令和元日にデビュー、そしてドラマ初挑戦にして主演に大抜擢。平成の歌姫浜崎あゆみさん役を演じることでプレッシャーもあったかと思いますが、撮影を通していかがでしたか?

「ありがとうございます! 最初にお話を聞いたときは、本当に私でいいのかな?っていう気持ちが大きかったです。演じる役も事務所の大先輩ですし…。でも、お芝居は今後自分のアーティスト活動にも活きてくるだろうなと思って挑戦させてもらいました。

演じるということ自体が初めてだったので本格的にお芝居のレッスンに行ったんですけど、やっぱり現場に入るときはめちゃくちゃドキドキしましたね。ドラマの現場ってどんな感じなんだろう?って。

ポスター撮りで初めて(三浦)翔平さんに会った時も怖かったです(笑)。メイク室で2人きりだった時に、翔平さんが『M』をi phoneで流してくれたんです。今思うと私の緊張を和らげるためだったんだなと分かりますが、当時は私がここで歌って、『コイツ歌ってんじゃねーよ』って思われたらどうしようとビビってうまく言葉を返せなくて…(笑)。

それまでテレビでしか見たことがなかったので、どんな方なのか未知だったのですが、実際に喋ったらめちゃくちゃ優しくて。緊張はしましたけど、とても安心感がある方でした。

撮影に入ってからは、ビックリすることが本当にたくさんありました。ワンシーンを色んな角度から何度も撮るので、泣くシーンは何度も泣かないといけないので大変で…。私、なかなか涙がポロって流れないんです。唯一、自然と涙が流れたのはクランクアップのとき。海での別れのシーンだったんですけど、そこがクランクインと同じ場所だったんです。これで終わっちゃうんだな…って色々考えていたら感情が溢れてきて、演技中に自然と涙が出てきました

「田中みな実さんのシーンは本当に強烈で笑っちゃうんです!」

―作中は印象的なシーンや耳に残るセリフがたくさんありましたが、安斉さんが特に記憶に残っているシーンを教えてください!

「本当にたくさんありすぎるんですが、1話のおばあちゃんと上京するシーンは個人的にすごく印象に残っています。この回でどれだけ初々しさを出せるかっていうのをものすごく考えて演技をしていたんです。時間軸の長いストーリーということはわかっていたので、ここからアユがどう変わっていくかを想像して、監督と相談しながらお芝居をしていたのを覚えています。

面白かったのは6話。田中みな実さんがシンバルを叩くシーンです。本当にやばかった(笑)。マサと家に帰ってきたら、突然いるっていう。そこで自分の誕生日ケーキを持ちながら『ハッピーバースデートゥーミー』と歌ったと思ったら、ドラムのシンバルを叩きまくるんですよ。『許さないVS許さない、どっちの許さないが勝つのかなー!!!』って。真剣にやらせていただいたんですけど、本当に強烈だから笑っちゃうんです。翔平さんも笑っていたけど、プロだから本番になると笑わないんですよ。だから私も頑張らないと!って思っていたけど……堪えきれなくて、翔平さんの後ろにサッと隠れちゃうっていうNGを出してしまいました(笑)。

田中みな実さん、カメラが回っていないところではすごく優しい方なんです。なのに、カメラ回った瞬間に『許さなーい!』とか言うキャラに変身するから。最初はびっくりしましたけれど、プロだなぁって思いました。ちなみに現場では、田中みな実さんにめっちゃ私のモノマネをされていました(笑)。楽しかったなぁ」

「私が強くなれるのは、みんなに助けられたから」

―(笑)。そんな強烈なキャラクターにも囲まれながらも、見事アユ役を演じきった安斉さん。このドラマを通して、強くなったなと感じたことはありますか?

「デビュー前もそうでしたが、何かが始まる前って先が見えないからどうなっていくんだろうって、不安をたくさん感じていました。でもいざ始まったら何とかするしかないし、“何とかなるよ!”って感情が芽生えてくると実感しました。何事も怖がらずに挑戦するのが一番だなって思いました。何とかさせようって覚悟が決まるから。

でもドラマを終えた今は、周りのみんなに助けていただいてなんとかなったということを実感します。私が強くなれたのは一人の力じゃなくて、みんなに助けられたからだと思っています。大変だったことはたくさんあったけど、これまでの人生で経験したことのないくらいやりきった感じがする。本当に達成感がすごいです。今回の経験を活かしつつ、これからは作曲に挑戦したり、音楽のジャンルの幅を広げていければと思っています」

「今できることを一生懸命頑張れば、未来の自分に繋がっていく」

―今回リリースされる曲『僕らは強くなれる。』を聞かせていただいたんですが、すごく前向きで、ひたむきな強さをすごく感じました。安斉さんが挑戦し続けられるそのパワーの源は何ですか?

「何だろう…。私、好きなもの以外全く興味がないんですよ(笑)。単純に音楽が好きだから挑戦し続けているんじゃないかと思います。好きなものがすごく限られているからこそ、それを伸ばしたいと思うし、今できることを頑張るようにしています。

もともと、目標とか夢とかを掲げるのが苦手で。○○で歌いたいから頑張る!じゃなくて、毎日頑張っていたら、結果○○で歌えた!みたいな感じがいいんです。目標を作ってしまうと、そこまでどうしていけばいいかとか余計なことを考えちゃうから。今できることを一生懸命やっていけば、いずれゴールに繋がるって信じています。

『僕らは強くなれる。』は、結果が失敗でも成功でも挑戦することが大事だよ、ということを伝えたい曲。人生、最終的にはなんとかなると思っています(笑)。一歩踏み出す勇気がでない時に聴いていただいて、挑戦しよう!って思ってもらえたら嬉しいです」

 

ドラマのクランクアップ後から忙しい日々が続くものの、

『休まなくて大丈夫なんです、楽しいからっ♪』と

元気よく答えてくれた安斉かれんさん。今後のご活躍も楽しみです♡

 

安斉カレン(あんざい・かれん)

PROFILE:1999年8月15日生まれ。神奈川県出身。2019年、コスメティックブランドM・A・Cの店頭コレクションビジュアルに採用され注目を集める。令和元年の5月1日、『世界の全て敵に感じて孤独さえ愛していた』でデビュー。

 

5th SG『僕らは強くなれる。』

夢に向かう葛藤や希望、雰囲気する鮮やかさを昇華した新時代的応援歌。ブラスバンドの名門校「京都橘高校」の生徒100名と共作で完成し、壮大で若々しいサウンドに。安斉かれん自身が演奏するsaxパートにも注目。

7月22日(水)より配信

(サブスクリプション音楽ストリーミングサービスのみ)

 

Photo:Takahiro Otsuji
Styling:Rina Uchida

Hair Makeup:AYA(LA DONNA)

Text:Natsumi Takahashi


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