本日のコンテンツは、読みものです!

マネージャーさんに続き、中の人(熊?)その2として、
わたくし編集担当のar編集部・篠田の話にお付き合いください。


なぜ、どうやって、#村瀬紗英写真集 を制作させていただくことになったのか?
長文ですが、読んでいただけたら、お判りいただけるかと思います!


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仕事用メールボックスを遡っていたら、懐かしいメールが出てきました。
(Y本興業のMさん、勝手に公開してごめんなさい!笑)


先程はお電話にてありがとうございました。

NMB48の村瀬紗英というメンバーがファッションコーディネートアプリWEARでフォロワー数107,609人(2016.11.8時点)でして…ぜひファッション誌さんで連載したい!!という希望があり、ご連絡をさせていただきました。

篠田さんとお名前も一緒!!

というわけで、こちらぜひ担当マネージャーからプレゼンをさせていただけませんでしょうか。

申し遅れました、実は私も下の名前を”サエ”と言います。漢字は違いますが…。

このメールの受信日は2016年11月。3年半ほど前になります。
自分と名前が一緒のアイドルさんがいるのか!

ワクワクしながら、二つ返事でアポイントのお約束をしました。


数日後、ar編集部に来てくださったのが、(このサイトにも度々名前が出ている)ライターの石橋さんと、先日の泣けるコメントの主・マネージャーさんと、
19歳の紗英ちゃんでした。


「こんにちは~…」

“なんか、めっちゃオシャレな子来てるけど、あれ誰!?”
弊社5階フロアがプチ騒然状態になったのを覚えています(arのお隣は、チョイ悪オヤジのLEON編集部)。


むちゃくちゃおしゃれで、ちょっと緊張気味。すごい美人であどけない女の子として、ar編集部に爪痕を残し、紗英ちゃんは大阪へ帰っていきました。

実は女性誌編集部にとって、このようなモデルさんやアイドルさんの”顔見せ”(売り込みのようなもの)は日常茶飯事。
年がら年中、色々な美女たちが編集部に来てくださいます。

多くの場合、ただお会いしてちょっと話して、資料をもらって、終了。

顔見せ→オファーまでの壁は、おそらくどこの編集部さんも、非常に高いと思います。


でも、紗英ちゃんの場合は違いました。
顔見せの翌日に私から”arwebに出てください!!”とお願いの連絡を入れたのは、

業界的にも異例中の異例のことだと思います。


なぜ、即オファーに至ったか。
当時、arwebは大規模リニュールを控え、連載コンテンツを必死に探していました。

新しく立ち上げる連載の主人公には、言葉は悪いですが、ただ可愛いだけのモデルさんはいらない。

発信力があって、しかも自分の言葉でおしゃれを語れる人が必要でした。


その条件をぴったり満たした村瀬紗英さんが、このぴったりのタイミングで、私たちの前に現れてくれた。

これがarと紗英ちゃんの出会いです。
arweb初回の記事。初々しいけど、当時から美貌だなァ(久しぶりに見て驚きました笑)!


arwebリニューアル当日、編集部で「5, 4, 3, 2, 1…!」とオープンを皆で見守っていました。
オープン直後、サイトアクセス解析の地域別アクセス数マップを見ると、

大阪だけマップが真っ赤!!

大阪からのアクセス数が、全国でズバ抜けていたんですよ!

「紗英ちゃん人気、恐るべし…!」と震えたのを覚えています。


それから有難いことに、arと紗英ちゃんの関係は深まり続け、
arweb連載は1週も途切れることなく続けさせていただいておりますし、

ar本誌にも幾度となく登場いただくようになり、今に至ります。


女性誌編集者にとって、一人のモデルさんを一手に引き受け”担当”させていただくのは、非常に光栄で嬉しいこと。
自分と同じ名前の、この美しい子を担当させてもらえるようになってから、

「いつか必ず、紗英ちゃんの本を出したい」

と強く思うようになりました。


ただ、皆さんもご存じの通り、この3~4年で紗英ちゃんの人気は爆発的に広がり、
国境を超え、どんどん知名度が高まっていくのを、肌で感じていました。


こんな美人を、他の女性誌も放っておくはずがありません。

これは紗英ちゃんには内緒なんですが、1年ほど前に一度だけ、紗英ちゃん絡みでマネージャーさんの前で泣いたことがあります。

「別のスタッフさんが、他の雑誌の専属モデルに紗英ちゃんをプロモーションしに行くかもしれない…」
というお話を聞いた時でした。


もう二度と紗英ちゃんに会えなくなるかもしれない。
紗英ちゃんの本を出す夢が、叶わないかもしれない。


そう思うと、全身から力が抜けて、
紗英ちゃんの本を作れないなら、会社を辞めてしまおうかな、とまでこぼしていました。


ファンの皆さんも「さえぴぃはなぜarの専属にならないんだろう」と不思議に思われていると思います。
実は、arには”専属”というシステムがないんです。

毎号、特集内容に合ったモデルさんにオファーをさせていただくだけ。

だからどんなにarの世界観とぴったりでも、arの専属モデルというのは一人もいないんです。


出会った当初から、紗英ちゃんの口から「ファッション誌の専属モデルになるのが夢なんです」とは度々聞いており、
そのたびに、歯がゆい思いで胸が締め付けられそうでした。


このままarに出続けてほしいけど、
私たちは紗英ちゃんの夢を叶えてあげることができない。


そう思うと、悲しいけど、他誌の専属モデルになって活躍して、
arとはさようならをするほうが、

紗英ちゃんにとってはプラスなんじゃないかと

悩む日々もありました。


そんな時期も何とか乗り越えた昨年秋頃、
いつもひょうきんなマネージャーさんから、マジメなトーンで呼び出しを受けました。


「村瀬の本を出したいと思っています。arさんから出すことはできますか?」

ついに、ついに夢が叶う日が来る!
しかも紗英ちゃんにとって人生でたった一度の、大切な大切な1冊目の本。


大手出版社からも引く手あまたな中(本当に!)、その大切な1冊を私に任せていただけるなんて!
編集者冥利に尽きる光栄なことで、本当に嬉しかった。


紗英ちゃん、マネージャーさん、事務所の皆さん。ar編集部を選んでくださって本当にありがとうございます。

「写真集にしようか? それともファッションセンスを活かしたスタイルブックにしようか?」
「撮影はどこでやる?」


打ち合わせで顔を合わせた紗英ちゃんは「韓国で撮りたいです」と即答してくれました。
そして、紗英ちゃんの破壊的な美貌を全世界にもっと知らしめるような1冊にしたいから、

スタイルブックでなく写真集にしよう!とトントン拍子に決まっていきました。


事務所さんに最終的Goサインをいただいてから、撮影までわずか3週間程度。
その短期間で紗英ちゃんは、ストイックにジムに通い、

すでに公開している圧倒的なボディを作ってきてくれました。


3年半以上担当させていただいている私が断言しますが、
この写真集の紗英ちゃんは、本当の意味で、誰も見たことのない紗英ちゃんの姿です。

お顔と身体が美しいのは有名ですが、

ここまでの表現力と、覚悟を見せてくれた128ページは、

これまでもこれからも、世界にこの1冊だけだと確信しています。


いま、絶賛制作中ですが、早く皆さんに見ていただきたい、事件級な満足度の1冊であることをお約束します!

…長くなりましたが、
最後に(まだあるんかい)私から見た紗英ちゃんの人柄の話をさせてください。


紗英ちゃんって、猫みたいな女の子だなといつも思います。

猫って小悪魔っぽいとかワガママというイメージもあるかもしれないけど、
私の思う猫は、自由で軽やか。すごく柔軟。

かまってちゃんではなく、自分の軸を持って生きているイメージ。


紗英ちゃんとの撮影現場は本当に居心地がいいんです。
どんな長丁場の現場でも、「疲れた」とか「お腹空いた」、「暑い」、「寒い」、…

などの言葉を、紗英ちゃんの口から一度も聞いたことがありません。


過酷な撮影でもいつだって早起きで、
現場に来たら淡々と自分の準備を終えて、気づいたら誰よりも先に定位置に座ってニコニコ待ってる。


本当に大人だなと思います。

(先日初めて、チョコが食べたいな~って可愛くおねだりされて、ちょっと嬉しかったです笑)

もちろん、魅力的なキャットアイも猫っぽさのひとつだと思いますが♡
紗英ちゃんには、猫のように身軽に自由に、これからも羽ばたいていってほしいなと、

もはや親のような気持ちで、思っています。


ar編集部 篠田 冴