なんと、#村瀬紗英写真集 発売を記念した、連続小説がスタート!!!!
というのも、先行公開カットを見たとある小説家さんから、ar編集部のもとに驚きの連絡が。
「この村瀬紗英さんをテーマに、私に小説を書かせてくれませんか」
願ってもないオファー!!
さっそくこの特別サイトで作品を書いてもらうことに!
☆この作家さんは、紗英の性格や人柄を知りません。容姿しか知らない紗英に思いを巡らせてストーリーを描くそうです。
☆途中、読者の皆さんからの反応によってストーリーが変化するかも!? 乞うご期待!
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「…今回の企画書は、自信あったんだけどな」
朝4時までかけて書いた企画書のプレゼンを終え、僕は思わずデスクに突っ伏した。
「アルくんの企画はいつもアイデアはいいけど、ファッションやメイクに落とし込む工夫がちょっと足りないんだよね」
編集長に何度となく言われている言葉だ。
耳が痛くも、男の僕には難しいんだよ…とつい弱音をこぼしそうになる。
僕たち雑誌の編集者にとって、”企画会議”は何よりも大切な仕事。
この場に提出する企画によって、次の号の雑誌の内容が決まる。そして、誰が巻頭企画を担当するのかも…。
今日提出した僕の渾身の企画はこうだ。
『ネクストブレイク間違いなし!! ”猫系彼女”にひと目惚れ』
主演ドラマが大ヒットしたあの女優や、シンガーからモデル業までこなすあのタレント、
最近人気が出ている女性有名人は、みんな切れ長でセクシーな目をしている。
一時期流行った”爬虫類系男子”ならぬ、”猫系女子”が一世を風靡するに違いない!
と読んだ僕は、切れ長でセクシーな目をした思いつく限りのモデルやタレント名を企画書に列挙し、
「猫メイク3チェンジ」「猫耳コスプレ」「気ままな性格インタビュー」…
とにかく猫系女子を本気で流行らせるつもりでこの企画書を書き上げた。
「ファッションやメイクに落とし込む方法、ちゃんと書いたのになぁーっ」
編集長のダメ出しに時間差で口ごたえしつつ、コーヒーで眠気を追い払ってその日をやり過ご…すつもりだった。
編集長が席を立ちながら言う。
「みんな、企画会議お疲れ様でした。6月号の企画一覧は決まり次第全員に伝えるけど、巻頭だけ先に決まったので発表しますね。”猫系彼女”企画で8P、担当はアルくん。可愛いヴィジュアルが撮れそうだなって想像できる企画書だったわ。お願いね」
えっ?
僕の企画が、通った…しかも念願の巻頭特集!?
「えっ…あ、ありがとうございます!! 頑張ります!! ちなみにモデ…」
「モデルは村瀬紗英にオファーしてみて。あの子、こないだ顔見せに来たけど、すごく雰囲気のある可愛い子だった。服も似合うし表現力もありそうだから。事務所はSプロだからとりあえず打ち合わせのアポだけとっておいて。じゃ、よろしく」
村瀬紗英…?
頭の中で聞き覚えのある名前を復唱する。
村瀬紗英ってあの、俺と3年2組で同じクラスだった村瀬のこと?
まさかね、同姓同名か…たしかに美人だったけど…
もしかしてモデルにでもなった?
検索。Sプロダクション。ヒット。
村瀬紗英。大阪府出身…1997年生まれ…
どう見てもそうだ。何より顔立ちが当時と全然変わってない。村瀬だ。
この業界に5年もいながら、村瀬がモデルになっていたなんてまったく知らなかった。
でも…
小学生なのに学校にブーツを履いてきてドロケイをさぼってた姿や、ひとりだけランドセルじゃなくてお母さんのおさがりとか言って革のトートバッグで通学していた姿…、
だんだん村瀬のことを思い出してきた。
あまり喋った記憶はないけど、とにかくおしゃれな奴だったな。
僕は4年で東京に引っ越して、そのままこうして東京で出版社に就職した。
村瀬もSプロに所属しているところを見るに、上京したみたいだ。
こうして僕の念願の巻頭特集は、幼馴染との奇妙なセッションという形をとることとなった。
村瀬は僕のことなんて、覚えてないだろうな。
本ばかり読んでた図書委員の僕は、お世辞にも女子と仲良くなるようなタイプとは言い難かった。
次号予告:アル、ついに村瀬と対面。それも、思わぬ形で…!?
☆このストーリーはフィクションです☆