合コン、それは多種多様な男たちと出会う場であり、また見知らぬ男女が一つの場所に集い親交を深める特殊な場でもあります。

一夜という短い時間に全力で自分をアピールする男、一歩引いて余裕をみせる男、中には私達の常識を遥かに超える珍行動をする男たちも。

 

ツッコみたいけど、本人にはツッコめない…そんなもどかしい気持ちをこの「合コン珍男子図鑑」に詰め込んで。ライターMが実際に遭遇したちょっと奇妙で愛おしい男たちを紹介します。

 

パッシブ男

今回紹介するのは、受け身すぎる態度にこっちが疲れてしまうパッシブ男です。

現在28歳で公認会計士をしている彼は、仕事柄どおり見た目も印象も真面目、更に東京生まれ東京育ちのお坊ちゃんで、優良物件の予感です。

ただ一点問題が。彼、舞台俳優ばりの華やかなお顔に似合わずかなりのウイスパーボイス!小さすぎてテーブルの向かいに居る私達に声が届いておりません。彼の話を聞き取るために観察すると、腕を組み片手で頬杖をつく奇妙なポーズが癖であることを発見!自分が話すときは腕をほどき、話し終わるとその奇妙なポーズに戻るため、ポーズの動きで喋っているか見極めることにしました。話しかけたときだけに動くPepperかよ!

きっと前世はロボットな彼ですが、Pepperよりも何もしてくれないポンコツでした。気になるパッシブ男の行動を観察していきます!

 

ep1. 座っているだけなら帰れ?

パッシブ男とは初対面だったのですが、まず合流するところから大変でした。

別の男性幹事より先にお店についた私達は、席が分からずお店の前で待っていると、しばらくして店内から凄い視線を感じることに気づきました。ガラス越しに見ると6人掛けテーブルに一人で座り、ソワソワしながらこっちを見ている彼を発見。不審者ではなく今日の合コンの参加者だと察し、合流しましたが、気づいていたなら話しかけてよ!視線を操る能力者なのか?

人が揃い、メニューを頼もうとしたのですが、彼はずっとメニューを眺めながらニコニコするだけで何も進めてくれません。私達が「これどうですか?」と提案しても、否定も肯定もせずにニコニコ。もしかして充電中ですか?何でもいいならそう言って!!!

店員さんすら呼んでくれない彼のペースに合わせていると日が暮れそうなので、私達で勝手に進めたのですが、既にかなりの気疲れが。一体何のために合コンに来たの…? もしかして目の前にいるのは彼ではなく彼の幽霊とか…?

 

ep2. 受け身のプロ

能力者だの幽霊だの、彼の受け身すぎる姿勢に非現実的な妄想をしてしまうほど疲れた私達女性陣は、“とにかく早く切り上げよう“ということで以心伝心しました。

夜開催ではなくランチ合コンだったため、「夜は何するんですか?」と次の予定の話をしてこの場を切り上げる作戦を実行したところ、「空いていますよ、飲みに行ってもいいですよ。」と、斜め上を行く回答が!

え、誘ってないんですけど…?急な上から目線どうした…?真面目だった息子がいきなりグレたような衝撃を受けびっくり。受け身が行き過ぎて逆に偉そうになるという事態が発生したのです。

見事な返り討ちをくらい作戦は失敗しましたが、「この後予定があるのでそろそろ」と、プランBを発動。私達はやっと彼の受け身地獄から脱出することができました。

 

受け身な彼をお世話したい!彼のばあやになりたい!という方がいらっしゃいましたら、パッシブ男、おすすめです。

 

Text:mana(@ma7tune)

Illustration:@naotte_