今度、公開する映画『街の上で』では、下北沢の古着屋で働く主人公の荒川青を演じているんだ。
今泉監督とは、映画『愛がなんだ』で初めてお会いしたんだけど、またオファーがきたら、どんな役でも受けたいと思っていたからすごく嬉しかった。
監督とは仕事に対する温度感が似ている気がする。低い(笑)。だからこそ、逆に鮮度が大切で。現場に慣れてルーティンワークになってしまうと面白くなくなっちゃうから、そこには一番気を付けてる。
「青」という人物を理解したと思った瞬間から、人間っぽさがなくなっていくんじゃないかと思ったから“こういう人間だ”って決めつけず、多面性を大事にしながら演じようと心がけたよ。
劇中で青が弾き語る歌がよかったって? あれは今泉監督が大学時代につくった歌で、弾き語り用の伴奏をつけてくれって言われて。これがなかなか大変で…(笑)。僕がギターが弾けることを監督が知ってて生まれたシーンなんだよ。
作品の中で気になる女の子は、イハかな。ずっと一緒にいられそうだよね。でもそういう意味では古本屋の田辺さんもいいよね。意外と気が強い町子も好きだし、でもやっぱり雪かな。選べないよ。
自分が浮気されたら…やっぱり許すかな。好きだから。
映画を観終わった後に、下北沢の街を“古着屋に入ったら青がいるんじゃないか”とか “ここに青がいたんだ”って思いながら歩いてもらえたら嬉しいな。
映画の話、もっと聞いてほしいけどそろそろ時間だね。
今日はコッペパン、ごちそうさまでした!
若葉竜也(わかば・りゅうや)
1989年6月10日生まれ、東京都出身。作品によって違った表情を見せる幅広い演技力で数多くの作品に出演。16年、映画『葛城事件』で第8回TAMA映画賞 最優秀新進男優賞を受賞。主な出演作に、映画『美しい星』『パンク侍、斬られて候』『愛がなんだ』『台風家族』など。公開待機作に映画『朝が来る』『生きちゃった』などが控える。
©️「街の上で」フィルムパートナーズ
『街の上で』
恋人に浮気された上にフラれた荒川青は、彼女のことを忘れられずに毎日を過ごしていた。そんな青のもとに美大生の映画監督・町子が現れ、映画出演を依頼される。下北沢を舞台に、どこにでもある日常を独特のユーモアと優しさで紡ぐ、今泉力哉監督のオリジナル脚本による恋愛群像劇。近日公開。
配給/『街の上で』フィルムパートナーズ
若葉竜也さんが食べたのは…
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