おタク男子が世のおフェロ女子に物申す!
読者の乙女なお悩みに、バンドマンでおタク男子の彼が思いもよらない変化球で答えます。
恋も仕事もおしゃれも夢も。人生に迷ったらあの人に相談してみよう!
答えてくれるのは、ロックバンド・オワリカラのタカハシヒョウリさん。
↑ミュージシャン時のタカハシさん
↑特撮おタク時のタカハシさん
☆これまでの処方箋一覧はコチラ!
本連載にぴったりすぎるお悩みが届きました。
忙しすぎじゃない? こんなもん?
街コンで出会って付き合い始めた彼がかなりの鉄道オタクで、その趣味活動がかなり忙しいようです。
オタクと知りながら付き合い始めたので納得しているつもりでしたが、土日両方とも趣味仲間と遊んだり、私と会う頻度は月に1度のこともあり、モヤモヤします。
オタクの男性ってこんなもんなんでしょうか?(京子さん・30歳)
ー本物のおタクから一発、処方箋をお願いします!
「はっきり言いましょう。趣味の世界だけがすべてで、その他のことはないがしろにしてる人っていうのは、二流のオタクなんですよ!」
ードーン! ていうか、オタクに二流とかあるんですか!?
「いいですか。真の一流のオタクっていうのは、日常生活もきちんとやってるんだと気づいたんですよ。オタクを免罪符にせず、ちゃんと奥さんや子どもがいて、仕事もして、人間としてもちゃんとしてるってところまでたどり着いて、初めて一流のオタクなんですよ。趣味に没頭しすぎて周りが見えなくなるのは、所詮二流止まりだと!」
ーヒィ!
「僕もそれが究極形だと思ってたんですよ。好きなことしかできません、趣味に全力投球してます、他は知りません、みたいな。でも実はその上の人種がいるっていうのを悟ったんだよね」
ーはぁ〜、ネオ人種ですか。
「だからこの彼に言いたいのは、君も僕もまだまだ二流だね、一流目指して頑張ろう!っていう感じですよ」
ー(笑)。京子さんへのアドバイスはどうでしょうか。
「京子さんに言えることは、ひとつは”ついて行く”っていう選択肢があるね。鉄道仲間との場に、京子さんも行ってみる」
ーほう。それは、男性側からしたらOKなんですか?
「意外と連れてくる人、いるんだよ! 我々も大人ですから、仲間の色々な事情も理解してますし…彼女と一緒に来て楽しんでるのはOK! 彼女が楽しいかは分からない!」
ーへぇ(笑)。でも行ってみれば、彼が実際どんな時間を過ごしてるのかも見て納得できますしね。
「そうだね。昔はそういうケースほぼなかったけど、年齢とともに次第に増えてきたかも。”今日は彼女と出かけないといけないから”とか”今日すごい嫁が機嫌悪いから行けないわ”みたいなこともけっこう周りでも見ますよ」
ーすごいなぁ。みんな器用なんですね。
「みんな頑張って50:50でやってたりしますよね。時には彼女や奥さんを優先してあんまり趣味ができなくなったり、逆に趣味の方に傾いちゃって怒られたりもしながら、基本的には健気にバランスをとろうと頑張ってる人が多いと思う。その点、京子さんの彼は命をかけすぎな人を選んじゃったっていう説はある」
ーそうですか…。オタク界の常識(?)が次々と。
「大変だけど、そのくらい特殊な人を選んだんだってことは理解して、時に強引に引っ張って行ったらいいよ」