私、自分の家に住めないんです。
というのも、
片付けがめちゃくちゃ苦手で、家がめちゃめちゃ汚くなっちゃうんですよ。
いきなり私情な話で申し訳ないんですが、彼氏ができるとすぐにその家に逃げ込んで、お世話になるのがデフォでしたね。
こんな自分イヤ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!
かっこ悪すぎ!自立した女性像はどこだよ!もう二度とこんなことはしない!と、別れるたびに思うも、なぜか付き合うたびに同じことの繰り返し…。
あぁ、いつまでこのダサい傾向は治らないのだろうか。
私の前に立ちはだかる「自立」の大きな壁。。。。。
お父さんお母さん、ごめんなさい…
ところで私のこんな性格を好きになって付き合ってくれる人、というのは相当変わってて、面倒見の良い人でした。例えばものすごく尽くしたがりで、
あまりのエスコートのうまさにクラクラしてしまうような人。
とある人の得意技は「お迎え」。
私の帰宅時間を聞いて駅まで迎えに来てくれるんです。
でも、それと引き換えに私のスケジュールは常に把握されてたりして。
気遣いの天才で私をいつも助けてくれた、当時の恋人。
その人の口癖に「〇〇してあげたよ」というのがありました。
帰ってくるまでにご飯作っておいてあげたよ、お皿洗っておいてあげたよ、洗濯しておいてあげたよ〜、等々。
私は毎回ありがとうめちゃ助かる!!!と感動していたのですが、
ある日気づきました。
あれ?これ小学生がお母さんに褒められたくて言う口調やんけ・・・??????
確かに、喧嘩の時は、「○○してあげたのに…」が常套句。
とても優しくて私思いの素敵な恋人だと思いつつも、どこか疑問を抱きながら過ごしていたある日、事件は起こったのでした。
「私、今度こそ部屋をキレイにする!」と一念発起。
当時の恋人と数人の後輩に手伝いを頼むも、当日に私の都合で延期しなければならなくなってしまうという事態に(やらかし)。
各方面に連絡し、本当にごめんなさいと謝りました。
その時、来た返信がこれ。
「大丈夫安心して!俺たちでやっておくから。」
・・・ん?
いやいや本当にごめん大丈夫だよと連絡するも、
夜になると数枚の写真が送られてきました。
完璧なまでに整理された自分の部屋。私のすべての私物が整理されていました。そして彼は言ったのです。
「書類は全てまとめておいたし、
君の学生時代からの日記も、
裏表紙を見て年代順にまとめておいて”あげたよ”。」…と。
ッッッッッア〜〜〜〜〜!!!!!!!
その時私は気づきました。私が、恋人にここまでしてもいいと思わせる関係性を作っていたと言うこと。
これが私にできる最大の愛情表現だと思わせてしまっていたこと。
もはや私たちは、相手のプライバシーを尊重し合う恋人の関係ではなくなっていることに気がつき、その瞬間私は切り出しました。
本当にありがとう、でもこれは別れなければいけない、と。
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お別れをした後、改めてはじめた1人暮らしは楽しいものでした…
やればできるじゃないか自分。
と同時に自分の活動が忙しくなり始め、
映画での深夜撮影や長期間の舞台が決まり、神奈川の郊外にあるひとり暮らしの家に毎日帰る事は難しくなることが予想されました。(ありがたい)
かといって、大学から離れたところに引っ越す決意もできず、長い期間頼らせてもらえる場所は、とある都内の場所しか考えられませんでした。
いわゆる常識では考えられないことかもしれないのですが、
私は、異性の友人の家で居候生活を始めたのです。
うわ学ばな!!!!!この人全然学ばない!!!!!と思ったあなた。
・・・私もそう思う!!!!!!!!!!
「あの…不躾なお願いなんですが…ここに居候させてくれませんか…アッ彼女できそうとか今日女の子連れ込みますとか言ってくれれば秒で消えるんで………」
・・・いや不躾すぎるだろ自分。
ありえないお願いに、すずめの涙ほどの居候代を払ってくれればどうぞというまさかの神対応の友人。
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