人と生活する上で最低限守るといいルール、居候編。
居候生活を始めて、今までの私がどんなに人に頼って生活する癖がついていたのかが身にしみました。
私を好きだから許されるだろうという、好意にあぐらをかいた侵略行為。
服を散らかし、私物を置きまくり、生活リズムを押し付ける。友人と暮らすことになって改めて、今までの行動を恥じました。
恋愛関係にない友人と同居すると決まった時から、私は人と生活する上で最低限守らないといけないルールを学んだような気がします。
その1
私はその友人に居候スペースというものを与えられました。
3分の1畳ほどの、この中なら治外法権だ、という場所。
私はこの場所から私物を絶対に出さないことを徹底しました。
自分の部屋も3分の1畳から始めたほうがよかったんじゃないかと思うほど、小さな場所でさえもすぐに散らかしてしまう自分。でもここで生活を続けさせてもらうためには、片付け続けないといけません。
モノが積み上がり、外にこぼれそうになると、それが片付けるタイミング。
それを繰り返すことで私物が増えすぎることにもならず、居候スペースを守ることができました。
その2
居候をする上で気をつけたことがもう1つあります。それは、
・家にいない間、相手が何をしているか
・何時に帰ってくるのか
を聞かないようにしていたということです。
場所を借りている身分で、相手の自宅外の時間まで侵略する権利はありません。
例えば、今から帰るけどご飯どうするのかな、と思った時でも連絡せずに適当な量を買い、
「いつか帰ってきたら食べてもらえるし帰ってこなければ翌日自分が食べればいいや〜」、「食事の場所とタイミングが合う日は相談できるし超ラッキーだな!!」くらいのスタンスで暮らしてました。
相手も私に同じように接してくれていたので、お互い相手の時間を最低限尊重することができたのかなと思っています。
お互いに何かの用事を共有したかったり、何か特別なものを食べたいと思った時には事前に相手のスケジュールを聞くようになり、
その時間が思いきり楽しめるようになりました。
そのような点に気をつけていると、
居候開始直後に家主が私アレルギーになったこと以外()は何のトラブルもなく、あっという間に3ヶ月が過ぎていました。
いやあ、びっくりするほど揉めない。
あれ?もしかしてこれは同棲カップルの喧嘩対策に使えるのでは??
と思い、居候生活をして、いくつか考えたことをまとめてみました。
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パートナー同士が揉める原因のほとんどは、
相手の「時間」「空間」「内面」「からだ」などの”持ち物”を、自分のものと勘違いしてしまうところから来るのかなぁと思っています。
付き合うということは、「それぞれの”持ち物”をすり合わせているとハッピーだから、頻繁にこれらをシェアしようぜ!」と約束している状態というだけで、気をつけるべきなのはどんなに親しくあろうとこれらの持ち物が相手のものになることはない、ということです。
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例えば私は、自分の空間(例:部屋、1人の時間)という感覚が気薄なため、それが無くなってもあまり苦でないし、逆に言うと人の空間も侵害しやすい。
男女問わず人との物理的な距離を間違えて近寄りすぎた結果相手を困惑させ、
「パーソナルスペースおばけ」というあだ名がついたこともあります。
親子が離れ、子供が自立していくのは子がこの持ち物の権利を自覚し、獲得しようとするからです。親がいつまでもこの持ち物を自分のものだと思っていては、子は上手に自分のものを自分のために使うことができなくなってしまう、これと交際も同じだとわたしは考えます。
自分のために時間をもっと割いてほしい、連絡をこまめにしてほしい、好みの格好をしてほしい、今すぐ会いたい、他の人と深く関わって欲しくない、タバコをやめてほしい、何かについての考えを改めてほしい、等々いろんな感情が湧いて来るのが恋愛かと思いますが、、、、、
当たり前だけどお互いの願望が一致しなければ叶うはずないよね!!!!!!
それを自分の主張は付き合っているんだから受け入れられて当然だ!と好意ゆえの斧を振りかざすのはあまりにも交際の主旨とかけ離れてしまうよなあ、と言うのが正直に思ったことです。
相手のことが好きだから、という理由で自分の”持ち物”を全て相手の支配下に無自覚に置いてしまう、
そんな人を見ているとその時は楽かもしれないけどトラブルが起こった時に動きづらくなっちゃうよ!!!!!!!困るのは自分だよ!!!!と遠くから叫びたくなります。まあ、完全に過去の自分に言っているんですけどね。
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そんなわけで、仕事の都合上始めた居候が、誰かと暮らし、生きていく時に気をつけるべきことを教えてくれたのでした。
あなたとあなたの大切な人の”持ち物”は、今どこにありますか?
(text はましゃか)