「独り身で守るものが何もない状態と、たとえば子どもが生まれて守る存在ができた状態だったら、生まれながらよっぽど無責任なやつじゃない限り、どうしても変化は起きる」
ーそりゃそうです。
「音楽家が結婚するって、単純に誰かを養っていくとかの次元だけじゃなくて、自分のアウトプットの仕方も考えなくちゃいけなくなるんです。それはミュージシャンに限らず、ものを作ってる人なら誰でもそうじゃないかな」
ーへぇ…!
「実際、結婚してすごく保守的に変わった人とかもたくさんいた。僕は一人の時間がないとやりたいことできないから、仮に結婚するんだったら自立した人がいい。こっちが何やっててもその人はその人で生きていけるっていう人ならわりと大丈夫かな…」
ー言うなれば”結婚しなくてもいい人”、って感じですね。
「じゃあしなくていいか(笑)。あ、でも誤解しないでほしいのは、もちろん結婚していい方に変化した人もあると思います。責任感が出て、プロとして磨きがかかる人も実際いる。でもやっぱり、バンドマンがなかなか結婚しないのは金銭的な理由だけじゃないと思う。覚悟を決めないと結婚ってできないと思いますね」