「SNSで話題になっていて試した」「テレビで紹介されていた」そんな美容テク、あれやこれやと試しすぎていませんか…?それって実は、あなたの肌を劣化させる恐るべきNG美容かも…
「水は大量に飲めば飲むほどお肌がうるおって綺麗になる!」なんて思いこんでいませんか?それ、実は水中毒を起こす可能性がある危険な考えかも!?
そんな美容の新常識を美容外科医 であり、美容皮膚科医でもある上原恵理先生にズバリと語ってもらいました!
こんにちは。蛇口をひねれば何よりも愛するプレモルが出てくる虹の国からやってきた愛の妖精えりりんです。
第四回のテーマは「水分をたくさん飲めばきれいになれる美容法はむだよ♡」です。
日本人には天然信仰?自然なもの信仰?水のスペシャルパワー信仰?があるように思うのです。
でもね、体内の水分バランスというのは脳と腎臓で厳格に管理されていて、水が足りなければ脳が「のどが渇いた」という指令を出して飲水行動を促す。そして体内の水が多くなれば腎臓がどんどんおしっこを作る。体内の水分量は適切に保たれていないと心臓に負担をかけてしまうため、このように調節をされているのです。
水をがぶ飲みしても、肌がうるおったりしませんよ!
おしっこで排泄されてしまうわけですから、水を大量に飲めば飲むほど肌がうるおうなんてことはありません。飲んだ分だけ水が体に蓄積するとしたら、それは腎臓の病気。病院へGOですよ。
ネットで調べてみると「健康のために5L‐10Lの水を飲みますっ!」という意味不明な美容法を提唱する方がいますが無意味。無知って怖い。
飲水量は生活強度に応じて適切な量を飲めばOK。平均的な生活ならば食事で摂取する水分と合わせて2-2.5Lの水分量でしょうか?あまりにも多くの水を飲むと水中毒を起こす可能性があるので注意しましょう。
水美容法を試すなら、適切な量で"硬水"がオススメ
水をたくさん飲めば健康にいいはずっ!
と調子にのって大量の水を飲むと、体内の水分調整バランスの限界を超え、体内の水分が過剰になり、血液のナトリウム濃度が低くなる低ナトリウム血症になります。
そのため浸透圧で水分が脳細胞内に移動してむくみを引き起こし、頭痛、錯乱、昏迷などの症状が出てしまうことがあります。無知の恥とはこのこと。知識もなく大量の飲水をすすめることは絶対にやめていただきたいことですね。
そして水を飲むときに大切なことは内容。日本の水は軟水であるため、カルシウムやマグネシウムといったミネラルが不足しがちです。食事だけでは不足してしまうミネラルを自分が飲みやすい中硬水や硬水といったミネラルウォーターを日常的に飲む習慣を作り、自ら取り入れるようにすることが水を用いた正しい美容法といえるでしょう。
▽動画ではさらに詳しく解説中!
【プロフィール】
上原恵理
美容外科医 であり、美容皮膚科医。SNSやユーチューブなどを通じ、豊富な知識に基づいたNG美容・スキンケア・痩身など身近な美容について幅広く日々発信中。著書「すっぴんクオリティを上げる さわらない美容」も絶賛発売中!
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