『オオカミくんには騙されない』での爽やかな好青年ぶりで話題をさらった櫻井海音さんが本誌初登場。

ドラマーやモデルの顔に加えて、俳優としても活動をスタート。

表現の幅を着々と広げる彼が、等身大の自分について語ってくれました。

「自分で決めた道を自分らしく歩みたい」

「性格、ですか? 人からはよく何を考えているのかわからないって言われます。
昔から冷静でいたいという気持ちが強くて、人との距離感を含めて常にいろんなことを考えているから逆にそう見えるのかな。
でも、学生時代はわちゃわちゃしながら、結構はっちゃけてたんですよ(笑)。
今も気を許せる友達に会うと、童心に戻ってくだらないことで笑います。

この1年で自分の環境がだいぶ変わって、影響を受けたことも沢山。
自分がやると思ってなかったことを好きになったりして、心情の変化もすごくありましたね。
といっても、僕は人生を逆算して行動するタイプで、自我が芽生えた頃に決めた最終目標(秘密)は今も変わっていないんです。
その芯さえブレなければ、臆せずどこへでも進めばいいんじゃないかと。

すべての物事は意図があって動いていると思うので、その中で流されるのではなくて、自分らしくいることを大切にしたいですね。
ただ、自分を曲げない性格は弱点でもあるし、強気なようで落ち込むこともあります。そんな時は友達や音楽が支えになりますね。
いろんな活動をしているけれど、一番好きなのはやっぱり音楽。
少し前にお客さんの前でライブができる機会があったのですが、見に来てくださる方たちと同じ温度でパフォーマンスを共有できるのは本当に幸せだと改めて感じて。
僕らの音楽を求めてくれる人がいるからこそ、挑戦できることがある、落ち込んでも立ち直ることができるんだと勇気づけられました。」

櫻井海音。ar4月号より

「”カッコいい”よりも”可愛い”って言われると嬉しい」

「最近ありがたいことに”カッコいい”なんて褒めていただくことがあるんですが、自分としては”可愛い”って言われるのがわりと好きで。
19歳にして精神的にはすっかり老け込んでしまっているので(笑)、そんな僕の可愛らしいところを見つけてくださったんだ”と思うと嬉しいなって感じます。
(そう話す姿が可愛いというスタッフの言葉に)ありがとうございます…でも気を使わなくていいですよ(笑)。」

「ショッピングよりも貯金が好き(笑)」

ファッションは古着が好き。
でも最近は物欲が全くなくて、着られればなんでもイイと思うことも。
とはいえ、人から見られる仕事なのである程度は整えなきゃと思って、安くて可愛いものを着てますね。
体型が華奢な方なので、あえてオーバーシルエットな服を着ておっきく見せるようにしてます。
服以外もほとんど買い物はしないかも。この仕事って、いつどうなるかわからないじゃないですか。
蓄えがないと心配なので、精神的な余裕を得るために収入はほぼ使わずに貯金しています!

櫻井海音。ar4月号より

「大好きなスピッツさんの曲を聴くと、すごくパワーをもらえるんです」

元気がない時にパワーをもらえるのが、スピッツさんの音楽。
以前、アメリカの音楽大学に短期留学をしたことがあったんですが、英語も話せないうえにずっと独学でドラムをやっていたので音楽理論もわからない状態で本当にキツくて…。
それまでは海外バンドに憧れたりしてたけれど、英語ムリー!ってなっちゃって(笑)。
そんな時に出会ったのがスピッツさんの『シロクマ』という曲。
歌詞もメロディも(草野)マサムネさんの声も、すべてが素直に心に入ってきて癒されたんですよね。
今でも疲れたりした時に聴くんですが、すごく元気が出ます。」

「方言を使っている女性を見ると、”素敵だな”ってドキッとしちゃいます」

「最近キュンときたのは、朝起きた時に飼っているトカゲのブチくんがケージ内にある小屋の外に出て、つぶらな瞳で僕の方を見ていたこと!
夜行性で普段は小屋の中にいるのに目が合ったのが嬉しかったですね。
あとは最近、方言を使っている女性を見た時に結構ドキッとしました。
その時に聞いたのは関西弁だったんですが、僕は東京生まれ東京育ちなので今まで触れてこなかった地方のものに接するといいなって思ったりします。

櫻井海音。ar4月号より

「努めて冷静であろうとしているけれど…」

「日頃から感情をあらわにしないように努めているせいか周りからは感情の起伏がないと思われがちだけれど、内側では結構いろんなことを感じたりしているんです。
意外と涙もろくて、映画を観るとよく泣くし…。
最近でいうと、映画『鬼滅の刃』は泣きましたね。
人と接する時よりも作品に対しての方が素直に泣けるのかも。
そう考えると悲しいですね(笑)。
逆にめちゃくちゃ笑ったのは、千鳥さんの『相席食堂』。
パンサー尾形さんとサンシャイン池崎さんの回は、本当に死ぬかと思うくらい笑いました。
バラエティ番組は『水曜どうでしょう』とか、ローカルなものが好きです。」

櫻井海音。ar4月号より

知れば知るほどonly oneな、彼らしさに夢中です♡

Photo:Shimahara Yuya
Styling:Kasahara Yuri
Hair Makeup:Suzuki Mikiko
Text:Majima Emari、ar

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