「SNSで話題になっていて試した」「テレビで紹介されていた」そんな美容テク、あれやこれやと試しすぎていませんか…?それって実は、あなたの肌を劣化させる恐るべきNG美容かも…
そんな美容の新常識を美容外科医 であり、美容皮膚科医でもある上原恵理先生にズバリと語ってもらいました!
小麦製品を避ける「グルテンフリーダイエット」が逆効果!?
こんにちは!最近忙しい&緊急事態宣言中だし、ということで唯一の楽しみが晩酌のビールのみとなっているえりりん。そんなえりりん、アルコールフリーのビールでは満足できません...
皆さん「○○フリー」って言葉好きですよね。流行りの○○フリーってやつを実践すれば「なんとなーく健康と美容に良さそうだから...」とその本質を理解せずに信じてるってことありません?特に憧れの有名人が実践してると知った日には即効チャレンジ♡しちゃう方も多いはず。
その美意識、逆効果かもよ?
ということで、今回のテーマは「グルテンフリーダイエット」について。
グルテンフリーというと、ハリウッドセレブが多数実践している健康と美容によさげな食生活というイメージありませんか?
私、皆様に事前にグルテンフリーについてのアンケートをとらせていただきました。
グルテンフリーの食事を体にいいと思うか?という問いに対して約35%の方が良いと思うと回答。
でも、良いと思う理由を説明できますか?なんとなくそう思ってない?
グルテンフリーの食事というのは、小麦に含まれるグルテンを避ける食事のこと。本来は小麦・グルテンが体質に合わない方、具体的には、セリアック病(※)の方や小麦アレルギーやグルテン不耐症の人が小麦を避けるために取り入れる食事です。
グルテンフリー食事法を取り入れた場合、当然小麦を含んだ食品を避けた食生活を送ることになります。
しかし、そもそも小麦を摂ることに問題のない健康な人がこれを実施することで、小麦に含まれる様々な栄養が摂取できなくなってしまうのです。
グルテンフリー生活にしてみたら、痩せるの?
そして「グルテンフリーにすると痩せるのか?」
というと、もともと小麦を含んだ高カロリーな食生活をしていた方、例えば「ケーキが大好き♡」という方ならば、グルテンフリーを開始してケーキを控えた分のカロリーが減って痩せるかもしれません。
でもグルテンを控えた代わりにお米を山盛り食べたら当然意味はありません。グルテンフリー食そのものが減量効果があるという文献はないのです。
「グルテンフリーにしたら体調が良くなった!体重が減った!」という方は、もしかすると「セリアック病」やグルテン不耐症であって体調不良が改善した場合や、小麦由来の高カロリーな食品よるカロリー摂取が多かった方が、栄養バランスが整って不健康な食生活が改善したからなのかもしれません。
日本人はグルテンフリーにすべきセリアック病の患者さんが欧米より圧倒的に少ない。グルテンを避ける必要がないのに、やみくもにグルテンフリーを心がけたら逆に不健康になることもあるので、何でそれが体にいいのか?ということをきちんと知ってから実践しましょう。ということで、流行りの○○フリーがすべていいってわけじゃないってお話でした。
でもえりりんはそろそろおなかがやばいことになってきたのでアルコールフリーにしようかなって思ってます。
※セリアック病は、「グルテン」を摂取すると、自己免疫系が「グルテン」に異常反応を示し、小腸の組織を攻撃してしまう病気。これにより小腸は炎症を起こし、腹痛や下痢、倦怠感などさまざまな症状をきたす。欧米では約1%すなわち100人に1人がこの疾患を有しているといわれるが日本人では0.05%とされまれな病気。 セリアック病の場合は「グルテン」を避けたグルテンフリーの食生活が必要。
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【プロフィール】
上原恵理
美容外科医 であり、美容皮膚科医。SNSやユーチューブなどを通じ、豊富な知識に基づいたNG美容・スキンケア・痩身など身近な美容について幅広く日々発信中。著書「すっぴんクオリティを上げる さわらない美容」も絶賛発売中!
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