「恋愛」と一言で表しても、そのあり方は十人十色。地球上に男は35億いると誰かが言っていたけれど、それ以上に様々な恋愛が存在するのではないでしょうか。
この連載では一般女性のリアルな恋愛を「ザ・ノンフィクション」のように赤裸々に取材。サンサーラをBGMに、嘘偽りのない恋愛のあり方をご覧あれ。

20代後半を全て不倫相手に捧げた女

今回紹介するのは、アリサさん(30)、旅行会社勤務。周りを明るくする笑顔と親しみやすい雰囲気が素敵な女性ですが、彼女は25歳から4年間の大切な時間を全て不倫相手に捧げてきました。
現在は不倫から足を洗ったと話す彼女ですが、20代後半の全てを費やした不倫はどのように始まり、どのように終わったのか、抜け出せた理由は何だったのか?紐解きます。

遊びから不倫の沼へ

既婚者である彼と出会ったきっかけはインスタグラム。アリサさんと彼は共通の趣味があり、趣味用のアカウントでメッセージのやり取りから始まったんだとか。仲良くなるうちに共通点が多いことやご近所さんであることが判明し、二人は実際に会うことに。もう不倫もSNSから始まる時代ですやん…会社の上司とこっそり社内メールで、なんて展開はもう古いのか?!

不倫相手と一緒に見た風景

彼が既婚者であることは知っていたけども、趣味友達だったので不倫する気は無かったそうですが、実際に会ってみると年上で余裕のある彼はタイプであり、意気投合。
当時、前の彼氏と別れたばかりだったため、「彼を振り向かせたい!」と遊び感覚で不倫という恋愛のハードルを楽しんでいたんだとか。いやそれ絶対飛び越えちゃいけないハードル!意気投合ダメゼッタイ!
という筆者の叫びも虚しく、アリサさんはどんどん不倫の沼へ。

最初は会えたらハッピーくらいの気持ちだったのに、時間が経つにつれ本気になり、奥さんに嫉妬したり苦しくなる毎日…うぉおお。もう池の水ぜんぶ抜く大作戦でも対応しきれないくらい泥沼!!!しかもアリサさんはこの時本気で彼と結婚するつもりだったそうで、不倫の盲目さにただただ震えます。

不倫をやめたきっかけ

不倫から抜け出そうと、他の出会いを探そうとしたら、彼に「なんで彼氏作るの?」とキレられたり、それに対してアリサさんも「この人の言うとおりにしなきゃ!」と彼に依存したりと、お互い本気だったけど、色々あった四年間。おい既婚者、お前は地球外生物なのか…?!ライトセーバーでぶった切るぞ?
しかし29歳の誕生日を迎えた頃、ついに不倫の終わりが見えてきました。

不倫相手と一緒に見た風景

30歳という年齢が自分の意識を変えた

30歳を控え、「このままじゃいけない感」を強く感じ始めたアリサさん。はっきりしない彼の態度にもやもやしだし、「今の状態じゃ会えないよ」と、彼に選択を迫り始めたんだそう。いいぞいいぞ、竹野内豊を呼んでくるから、そのまま選taxiに乗ろう!
けれど彼からは「今すぐには決められない」と曖昧な回答がくるだけ。・・・おい、既婚者、もとい曖昧太郎!もう林修先生呼んで、あのワード言わせてやろうか?

待ってても永遠に来ない

彼は曖昧な態度を続け、ひたすら「待ってて」と言うだけ。更に彼の奥さんの体調不良を知り、彼の性格上、「もう、奥さんと別れないだろう」と悟り始めたんだとか。
優しい彼を知っているからこそ、悟っちゃうとか切ないよ…苦しすぎる…てか「待ってて」ってどの立場で言ってんの?女の20代後半はサラリーマンの給料じゃ買えないくらい高いんですよ!大事なんすよ!もう十分こっちは待ってるんだわふざけry

新しい恋愛に出会えた

思わずアリサさん感情移入してしまいましたが、年齢に焦りを感じ、リハビリ感覚で始めたマッチングアプリでいい出会いが♡
新しく出会った人と会う前に、今の自分を精算したい!と彼と別れることを決意。別れを告げた時、彼は「奥さんと別れるつもりだった」等と大号泣だったそうですが、気持ちが揺らぐことは無かったんだとか。潔くて偉すぎる!アリサさんが幕末の武士に見えるわ…
4年間も続いていたのに、アリサさん自身もびっくりするくらいあっさり言えたそうで、新しい恋愛のパワー、さすがっす。やっぱ恋愛は恋愛で埋めるのが一番・・・?

不倫を終えて、今

「不倫はいけないこと」とどこかで感じていた罪悪感から開放されたアリサさんはその後、新しく出会った人と見事付き合うことに♡
今の彼に不倫の過去は話していないけれど、手を繋いで街を歩く度に「これが普通の恋愛なんだ!」と、不倫をしていたときには出来なかったことに、気づくこともあるんだとか。
「不倫は絶対におすすめできない」と語るアリサさんの顔はとても晴れやかでした。

Text:mana(@ma7tune

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