出戻り！マッチングアプリ飯
昔はネガティブなイメージも多かった「マッチングアプリ」ですが、最近では、「私たち、アプリ婚です♡」という声もよく聞くようになりました。
そして何を隠そう、私ライターNも、このマッチングアプリで過去に恋人を作った張本人です！
しかし、ラブラブハッピーな日々も今は遠い昔の話となり、気が付けば28歳、春。「このままではあっという間に『29歳、春（独身）』になってしまう！」ということで、この度、マッチングアプリに出戻りました！
マッチングアプリの世界には様々な男性が存在し、その男性の数ほどドラマがあります。
どうかこのドラマの最終話が感動のフィナーレとなることを心から願って、実際に私が体験したガチデートの数々をご紹介します。
金銭感覚、大丈夫？
今回のデート相手は、都内企業に勤めているサラリーマンのIさん。
Iさんとの初めてのデートに緊張している私の前に現れたIさんは、某有名お笑い芸人さんによく似た顔立ち。マッチングアプリによくある「写真と本人全く違う問題」を危惧していた私としては、写真とほぼ変わらないその姿にとても安心感を持ちました。
まず向かった先はIさんがよく訪れるという某居酒屋チェーン店。
たわいもない話をしながら食事をし、合計は6500円ほどでした。
すると、「じゃあここは俺が年上だしNちゃんは3000円でいいよ」とのこと。私がやんわりきちんと半分支払いたい旨を伝えると、「いいよいいよ！あ、じゃあここは俺が多く出したし2軒目のお支払いお願いしようかな」とさわやかな笑顔を向けてきました。
えーっと……。自分の分を支払うのは当然なのでよいのですが、中途半端に多く支払われたお陰で2軒目の誘いが断りづらい挙句に、なぜか全額奢らされそうになるのはどう考えたっておかしくない!? 新手の詐欺!?じゃあ2軒目は吉野家か富士そばでいいですか？と、喉まで出かけた言葉をグッと飲み込み、「明日早いのですみません♡」と丁重にお断りしました。
付き合ってないのに「他の男と遊んでほしくない」
その日の2軒目デートはなんとか免れることができたのですが、「じゃあ次のデート楽しみにしているね！」と半ば強引にお誘いを受けることになり、次のデートは映画を観に行くことになりました。
楽しく映画を見た後、入ったお店では"休日の過ごし方"について聞かれ「友人と遊びに行っているよ」と伝えたところ、「それって男もいるの？」「彼氏でもない男の人と遊びに行くのってどうなんだろう。結構チャラいんだね」となぜかお怒りモード。
いやいやだとしたら今のこの状況もアウトだよ？「彼氏でもない男の人」と映画観てるからね？と、恐らく声には出ずとも顔には出ていたのか、非常に気まずい沈黙が流れました。
重たい空気に堪えかねそろそろ帰ろうかと思った瞬間、なんとIさんは突然私の手をとり「俺、もうNちゃんにほかの男と会って欲しくないんだ。付き合ってほしい」とドストレートな告白をしてきました。
どんなに破天荒なギャンブラーでもここまで勝算がないと分かっていたら手を引くだろと思うような局面で、まさか自信満々に告白をされるとは思っていなかった私は、「あ、ちょっと考えます……」ととっさに断ることが出来ず、するとIさんは「OK！じゃあ次のデートはどうする？そろそろ温泉とか行きたいけど、まずは岩盤浴でも行こうか」と、想定の10歩先の予定を提案してくれました。
さらには帰宅時、駅までの道のりでは当然のように手を握られ、暑い夜だったにも関わらず冷や汗が止まらなかったことを覚えています…。
当然、その後彼とはお付き合いすることも、岩盤浴デートに行くこともありませんでした。
岩盤浴でも温泉でもこの冷や汗は流せそうにありません……。
ライターNのアプリ飯は（残念ながら）まだまだ続きそうです。
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