上野千鶴子×池田エライザ

2回にわたって読者のモヤモヤについて話してきた二人。

前回に引き続き、これってどうする?なお悩みについて徹底的に討論をしていただきました!

対談してくれたのはこのお二人。

女同士の内緒話

エライザ 女性が多い仕事場だと、生理が辛いとか更年期が心配という話ができて皆が気楽だなと感じます。どんなことに困っているのか伝えやすい方が、現場が円滑。

千鶴子 女たちだけで話して情報交換する裏のネットワークを「ウィメンズロッカールームトーク」っていうの。そこでどういうやり取りがされていて、自分がどんな評価をされているのか、男たちはおびえるわけ。

エライザ そういう場所をどこかひとつでも持っておくと、気持ちが楽になるかもしれませんね。

千鶴子 前回#MeTooの話をしましたが、女同士で話せる場所で「あの人にセクハラをされた、え?あなたも?」と情報共有できる。自分だけじゃないと知ったり、「気をつけた方がいいよ」と言い合える。

エライザ こそこそ話できる場所があれば、#MeTooしやすい。

千鶴子 「個人的なことは社会的なこと」という言葉があります。誰にも相談できなかった個人的な悩みが、みんなの悩みだとわかると、自分の問題じゃなくて社会問題だと気づくことができるの。

エライザ モヤモヤを安心して話せるウィメンズロッカールームトーク、大事ですね!

池田エライザ。ar7月号より
Model:池田エライザ
Photo:Hanamori Yuri
Styling:Ito Makiko
Hair Makeup:Inomata Maiko(TRON)
Text:Osada Anna